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WebOTX Manual V10.1 (第7版) 目次を表示 |
WebOTX ではシステムの稼動状態を確認するため統計情報を提供しています。
WebOTX では稼動状況を把握するための各種統計情報をMBean として実装しています。この統計情報 をJMX API や運用管理コマンドを利用して取得することができます。
統合運用管理ツールを通して、リアルタイムに稼動状況を確認することができます。また閾値を設定すると、 閾値を越えた時点でJMX Notification 通知を受けることができます。
ジャーナルはWebOTX の稼働状況を評価するための性能及び統計情報を各種レポートとして以下の項目について採取します。
イベントジャーナルは個々のオペレーション処理に関して処理の流れを詳細に採取します。システムの詳細な性能分析をすること が可能になります。以下にイベントジャーナルの主な採取ポイントを以下に示します。

図3.7.12.3-1
| コンポーネント | 番号 | 採取ポイント |
|---|---|---|
| 通信リスナ (IIOPリスナ、AJPリスナ) |
01 | レスポンスをキューアウト時 |
| 02 | リクエストをキューイン時 | |
| 03 | リクエストを受信完了時 | |
| 04 | リクエストを送信完了時 | |
| ベースライブラリ | 01 | オブジェクトマネージャ呼び出し時 |
| 06 | レスポンスキューイング時 | |
| 07 | リクエストキューアウト時 | |
| 08 | オブジェクトマネージャ戻り時 | |
| オブジェクトマネージャ | call in | ユーザオペレーション呼び出し時 |
| call out | ユーザオペレーション戻り時 |
オペレーションジャーナルは、システムの稼働状況・統計をオペレーション単位でレポート出力します。
オペレーションごとの実行時間情報(平均値・最大値・最小値)、オペレーションの実行回数、プロセスグループごとの稼動スレッド 数(起動中のスレッドのうち実際にオペレーションを実行しているスレッド数)を知ることができます。それぞれの情報について、全体 の統計と単位時間ごとの推移がレポート出力されます。
R6.3 からはこれに加えて、オペレーションのCPU 使用時間(ユーザモード、カーネルモード)の平均・最大・最小、プロセスグループ のCPU 使用率・CPU 使用時間(ユーザモード、カーネルモード)をレポート出力します。
またオペレーション情報のサマリに「実行時間の上限の推奨値」が追加されました。実行時間の上限を設定する際の参考にしてください。