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WebOTX Manual V10.1 (第7版) 目次を表示 |
本章では、WebOTXに設定することのできる項目について説明しています。
Tomcat 7.xの設定項目をWebOTX V10に設定する方法をまとめました。設定を反映させる方法は以下のようになります。
・ domain.xmlへの設定を運用管理コンソールにより設定する場合(推奨)
運用管理コンソールにて設定を行った後、ドメインを再起動してください。
・ domain.xmlへの設定をコマンドにより設定する場合
ドメインを起動した状態で、運用管理コマンドにて設定コマンドを入力した後、ドメインを再起動してください。
・ domain.xmlを直接編集する場合
ドメイン停止後、記述箇所に設定内容を記述し、ドメインを起動してください。
・ nec-web.xmlを編集する場合
Webアプリケーションを更新して、更新したアプリケーションを配備し直してください。
また、domain.xmlとnec-web.xmlの両方に設定箇所がある項目については、同時に設定した場合nec-web.xmlへの設定が優先されます。
コネクタ(HTTP、AJP共通)
| 項目 | 説明 | 設定箇所 | 設定方法 |
|---|---|---|---|
| maxPostSize | コンテナの FORM URL パラメタ構文解析で扱う POST の最大バイト数を指定します。
この属性に -1 をセットすると無制限になります。無制限を設定した場合、大量のパラメタを扱うことができますが
、OutOfMemoryErrorが発生するリスクがあります。適切な上限値を設定することを推奨します。 デフォルト値は2097152 (2MByte)です。 |
domain.xml | ■運用管理コンソールへの設定例 <ドメイン名> -「アプリケーションサーバ」 -「ネットワーク構成」 -「プロトコル構成」 -「<プロトコル名>」 -「HTTP」 の順にクリックしていき、「属性」タブの「最大ポストサイズ」に設定を行います。 ■運用管理コマンドでの設定例 otxadmin> set
server.network-config.protocols.protocol.http-listener.http.max-post-size-bytes=2097152■domain.xmlへの設定例 http要素のmax-post-size-bytes属性を設定します。 <network-config> <protocols> <protocol name="http-listener"> <http max-post-size-bytes="2097152"> |
| maxParameterCount |
処理可能なリクストパラメータの上限を指定します。
指定値を超えたパラメータは無視されます。 -1 を設定した場合、上限値は無制限となります。
デフォルト値は10000です。
このパラメータをむやみに大きくすることはセキュリティ上問題があります。詳細な情報については以下の参考ページを参照ください。 参考:Apache Tomcat におけるサービス運用妨害 (CPU 資源の消費) の脆弱性 |
domain.xml | ■運用管理コンソールへの設定例 <ドメイン名> -「アプリケーションサーバ」 -「ネットワーク構成」 -「プロトコル構成」 -「<プロトコル名>」 -「HTTP」 の順にクリックしていき、「操作」タブの「プロパティの設定」に記述を行います。 「maxParameterCount=20000」 ■運用管理コマンドでの設定例 otxadmin> set
server.network-config.protocols.protocol.http-listener.http.property.maxParameterCount=20000■domain.xmlへの設定例 http要素のmaxParameterCountプロパティを設定します。 <network-config> <protocols> <protocol name="http-listener"> <http > <property name="maxParameterCount" value="20000" /> |
| proxyName | このコネクタがプロキシを利用する場合、そのプロキシのサーバ名を指定します。HttpServletRequest.getServerName() が返すサーバ名の設定です。 デフォルト値はありません。 またsendRedirect実行時の宛先URLにも影響します。詳細は[リファレンス > 設定 > Webコンテナ > 備考.sendRedirect実行時の宛先URLについて]を参照してください。 |
domain.xml | ■運用管理コンソールへの設定例 <ドメイン名> -「アプリケーションサーバ」 -「ネットワーク構成」 -「プロトコル構成」 -「<プロトコル名>」 -「HTTP」 の順にクリックしていき、「属性」タブの「プロキシ名」に設定を行います。 ■運用管理コマンドでの設定例 otxadmin> set
server.network-config.protocols.protocol.http-listener.http.proxy-name=www.mycompany.com■domain.xmlへの設定例 http要素のproxy-name属性を設定します。 <network-config> <protocols> <protocol name="http-listener"> <http proxy-name="www.mycompany.com"> |
| proxyPort | このコネクタがプロキシを利用する場合、そのプロキシのポート番号を指定します。HttpServletRequest.getServerPort() が返すポート番号の設定です。 デフォルト値はありません。 またsendRedirect実行時の宛先URLにも影響します。詳細は[リファレンス > 設定 > Webコンテナ > 備考.sendRedirect実行時の宛先URLについて]を参照してください。 |
domain.xml | ■運用管理コンソールへの設定例 <ドメイン名> -「アプリケーションサーバ」 -「ネットワーク構成」 -「プロトコル構成」 -「<プロトコル名>」 -「HTTP」 の順にクリックしていき、「属性」タブの「プロキシポート」に設定を行います。 ■運用管理コマンドでの設定例 otxadmin> set
server.network-config.protocols.protocol.http-listener.http.proxy-port=80■domain.xmlへの設定例 http要素のproxy-port属性を設定します。 <network-config> <protocols> <protocol name="http-listener"> <http proxy-port="80"> |
| URIEncoding |
「http://contents?a=%12%34」形式で記述されたURLをデコードする際の文字エンコーディングを指定します。 デフォルト値は「ISO-8859-1」です。 |
domain.xml | ■運用管理コンソールへの設定例 <ドメイン名> -「アプリケーションサーバ」 -「ネットワーク構成」 -「プロトコル構成」 -「<プロトコル名>」 -「HTTP」 の順にクリックしていき、「属性」タブの「URIエンコーディング」に設定を行います。 ■運用管理コマンドでの設定例 otxadmin> set
server.network-config.protocols.protocol.http-listener.http.uri-encoding=Shift_JIS■domain.xmlへの設定例 http要素のuri-encoding属性を設定します。 <network-config> <protocols> <protocol name="http-listener"> <http uri-encoding="Shift_JIS"> |
| useBodyEncodingForURI | Tomcat4.1.x系との互換性の為に使用されます。デフォルト値は false ですが、互換を保つには true
を指定して下さい。true
にすると、ContentType又はRequest.setCharacterEncodingメソッドで指定されたエンコーディングをデコードに使用します。同じHTTPの属性の"uri-encoding"は使用されません。 デフォルト値はfalseです。 |
domain.xml | ■運用管理コンソールへの設定例 <ドメイン名> -「アプリケーションサーバ」 -「ネットワーク構成」 -「プロトコル構成」 -「<プロトコル名>」 -「HTTP」 の順にクリックしていき、「属性」タブの「URIのエンコーディング」に設定を行います。 ■運用管理コマンドでの設定例 otxadmin> set
server.network-config.protocols.protocol.http-listener.http.use-body-encoding-for-uri=true■domain.xmlへの設定例 http要素のuse-body-encoding-for-uri属性を設定します。 <network-config> <protocols> <protocol name="http-listener"> <http use-body-encoding-for-uri="true"> |
| xpoweredBy | Servlet 仕様で推奨されたヘッダを使って、その仕様をサポートしていることを広告します。 デフォルト値はfalseです。 |
domain.xml | ■運用管理コンソールへの設定例 <ドメイン名> -「アプリケーションサーバ」 -「ネットワーク構成」 -「プロトコル構成」 -「<プロトコル名>」 -「HTTP」 の順にクリックしていき、「属性」タブの「X-Powered-Byヘッダの有効化」に設定を行います。 ■運用管理コマンドでの設定例 otxadmin> set
server.network-config.protocols.protocol.http-listener.http.xpowered-by=true■domain.xmlへの設定例 http要素のxpowered-by属性を設定します。 <network-config> <protocols> <protocol name="http-listener"> <http xpowered-by="true"> |
| format | アクセスログの出力形式をカスタマイズすることができます。 デフォルト値は"%h %l %u %t "%r" %s %b"です。 フォーマットは以下になります。 %a - 接続元IPアドレス %A - 自ホストのIPアドレス %b - 送信バイト数 なしの場合は”-“ %B - 送信バイト数 %h - 接続元ホスト名 %H - リクエストプロトコル名 %l - 接続元論理ユーザ名 %m - リクエストメソッド %p - 接続ポート番号 %q - クエリ文字列 %r - リクエストの最初の一行 %s - HTTPレスポンスステータスコード %S - セッションID %t - 日付と時間 %u - 認証済みのユーザ名 %U - リクエストされたURL %v - ローカルホスト名 %D - リクエスト処理時間(ミリ秒) %T リクエスト処理時間(秒) |
domain.xml | ■運用管理コンソールへの設定例 <ドメイン名> -「アプリケーションサーバ」 -「HTTPサービス」 -「アクセスログ」 の順にクリックしていき、「設定」タブの「フォーマット」に記述を行います。 「"%h %l %S %u %t \"%r\" %s %b %D"」 ■運用管理コマンドでの設定例 otxadmin> set
server.http-service.access-log.format="%h
%l %S %u %t \"%r\" %s %b %D"■domain.xmlへの設定例 http-service要素のaccess-log要素のformatに設定します。 <http-service> <access-log format="%h %l %S %u %t"%r" %s %b %D"> </access-log> </http-service> |
コネクタ(HTTP)
| 項目 | 説明 | 設定箇所 | 設定方法 |
|---|---|---|---|
| SSLEnabled | コネクタ上で SSL トラフィックを有効にする場合はこの属性を使用します。コネクタ上で
SSLハンドシェーク/暗号化/復号をオンにするには、この値をtrueに指定してください。 デフォルト値はfalseです。 |
domain.xml | ■運用管理コンソールへの設定例 <ドメイン名> -「アプリケーションサーバ」 -「ネットワーク構成」 -「プロトコル構成」 -「protocol」 -「HTTPリスナ」 の順にクリックしていき、「設定」タブの「SSLの使用の有無」のチェックボックスで設定します。 ■運用管理コマンドでの設定例 otxadmin> set
server.network-config.protocols.protocol.https-listener.security-enabled="true"■domain.xmlへの設定例 protocol要素のsecurity-enabledを設定します。 <network-config> <protocols> <protocol security-enabled="true" name="https-listener"> |
| scheme | request.getScheme() 呼び出しで返されるセキュア情報を指定します。SSL を使用する場合は https を指定して下さい。デフォルト値はありません。 またsendRedirect実行時の宛先URLにも影響します。詳細は[リファレンス > 設定 > Webコンテナ > 備考.sendRedirect実行時の宛先URLについて]を参照してください。 |
domain.xml | ■運用管理コンソールへの設定例 <ドメイン名> -「アプリケーションサーバ」 -「ネットワーク構成」 -「プロトコル構成」 -「protocol」 -「HTTPリスナ」 -「HTTP」 の順にクリックしていき、「属性」タブの「スキーマ」で http または https を設定します。 ■運用管理コマンドでの設定例 otxadmin> set
server.network-config.protocols.protocol.http-listener.http.scheme="https"■domain.xmlへの設定例 http 要素の scheme を設定します。 <network-config> <protocols> <protocol> <http scheme="https"> |
| secure | request.isSecure() 呼び出しで返されるスキーマ文字列を定義します。この値が true ならば https 通信が可能となります。デフォルト値はfalseです。 | domain.xml |
■運用管理コマンドでの設定例 otxadmin> set
server.network-config.protocols.protocol.http-listener.http.secure="true"■domain.xmlへの設定例 http 要素の secure を設定します。 <network-config> <protocols> <protocol> <http secure="true"> |
コンテキスト(共通)
| 項目 | 説明 | 設定箇所 | 設定方法 |
|---|---|---|---|
| crossContext | このアプリケーション内での ServletContext.getContext()
の呼出しが、この仮想ホストで走っている他のwebアプリケーションへのリクエストディスパッチャを、セキュリティを意識した環境で、getContext()
が常にnullを返すようにしたいならば、これをfalseにしてください。 デフォルト値はtrueです。 |
nec-web.xml または doman.xml |
■運用管理コンソールへの設定例 <ドメイン名> -「アプリケーション」 -「Webモジュール」 -<Webモジュール名> の順にクリックしていき、「属性」タブの「他モジュールへのアクセス」にチェックを行います。 この場合以下の設定も必要です。 otxadmin> set
server.applications.web-module.<アプリケーション名>.module.<Webモジュール名>.engine.web.web-module-config.override=true■運用管理コマンドでの設定例 otxadmin> set
server.applications.web-module.<アプリケーション名>.module.<Webモジュール名>.engine.web.web-module-config.cross-context=falseこの場合以下の設定も必要です。 otxadmin> set
server.applications.web-module.<アプリケーション名>.module.<Webモジュール名>.engine.web.web-module-config.override=true■nec-web.xmlへの設定例 nec-web-app要素にpropertyを設定します。 <nec-web-app> <property name="crossContextAllowed" value="true" /> </nec-web-app> ■domain.xmlへの設定例 applications要素のweb-module要素に設定します。 <applications> <web-module cross-context="true" /> </applications> |
| reloadable |
/WEB-INF/classes/と/WEB-INF/libにあるクラスが変更されていないかどうかを監視します。
この機能はアプリケーション開発時には非常に有用ですが、顕著な実行時オーバヘッドを要するため、製品アプリケーションを配備して使用するときには勧められません。 WebOTX V10では本機能を設定ではなくコマンド実行にて実現します。 |
コマンドのため設定は無し |
■運用管理コンソールへの設定例 <ドメイン名> -「アプリケーションサーバ」 -「Webコンテナ」 の順にクリックしていき、「操作」タブの「Webアプリケーションの差異ロード」を選択し「実行」ボタンをクリックします。 ■運用管理コマンドでの実行方法 otxadmin> invoke server.web-container.reloadAllModules
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| resourceOnlyServlets |
welcome-fileが物理的に存在する必要があるサーブレット名を指定します。 ディレクトリアクセス時にファイル一覧を表示したい場合は"jsp"を設定してください。 設定値のフォーマット: "サーブレット名1[,サーブレット名2]..." |
nec-web.xml |
■nec-web.xmlへの設定例 nec-web-app要素にpropertyを設定します。 <nec-web-app> <property name="resourceOnlyServlets" value="jsp" /> </nec-web-app> |
コンテキスト(Standard)
| 項目 | 説明 | 設定箇所 | 設定方法 |
|---|---|---|---|
| antiJARLocking |
この値をtrueにすると、クラスローダはURL経由でJAR内部のリソースをアクセスするとき、JARファイルロッキングを回避するように特別な手段をとります。これはアプリケーションの起動時間に多少の遅延が生じますが、ファイルロッキングが起こり得るプラットフォームや設定状況によっては有用です。 デフォルト値はfalseです。 |
− | Tomcat 8.5にはARロックを回避する仕組みが導入され「antiJARLocking」は廃止されました。このため、Tomcat 8.5をベースとするWebOTX V10.1には本パラメータはありません。 |
Realm
JDBCレルムについてはWebOTX マニュアルの
[
構築・運用
> レルム
> レルムの設定
> JDBCレルム
]を参照してください。
| 項目 | 説明 | 設定箇所 | 設定方法 |
|---|---|---|---|
| classname | JDBCレルムに使用するクラス名を記述します | domain.xml | JDBCレルムの設定は下記のプロパティをまとめて設定します。 ■運用管理コンソールへの設定例 <ドメイン名> -「アプリケーションサーバ」 -「セキュリティサービス」 の順にクリックしていき、「操作」タブの「認証レルムの作成」にて設定します。 ■運用管理コマンドでの設定例 otxadmin> create-auth-realm --classname※DIGEST認証で使用するJDBCレルムの場合は、jaas-contextを jdbcDigestRealmに変更します。 |
| datasource-jndi | データソースを使ってデータベースに接続するためのJNDI名を記述します。 | ||
| driverName | 使用するJDBCドライバのクラス名を記述します。 | ||
| group-name-column | 対応するユーザを含む "user roles"テーブルの列名を記述します。 | ||
| password-column | 対応するパスワードを含む"users" テーブルの列名を記述します。 | ||
| user-name-column | ユーザ名を含む、"users"と"user roles"テーブルの列名を記述します。 | ||
| group-table | 記述したuserNameColとroleNameColを含む "user roles"テーブルの名前を記述します。 | ||
| user-table | 記述したuserNameColとuserCredColを含む "users"テーブルの名前を記述します。 |
Loader
| 項目 | 説明 | 設定箇所 | 設定方法 |
|---|---|---|---|
| delegate | Webアプリケーションを読み込む際にクラスをロードするかどうかを指定します。 デフォルト値はtrueです。 |
nec-web.xml | ■nec-web.xmlへの設定例 class-loader要素に設定します。 <nec-web-app> <class-loader delegate="true" /> </nec-web-app> |
JavaVMオプションでの設定項目は[ リファレンス > 設定 > Webコンテナ > Webコンテナ設定項目一覧 > JavaVMオプションで設定可能な項目一覧 ]を参照してください。