6. JSPの事前コンパイルコマンド

6.1. jspc

JSPファイルをコンパイルするためのコマンドです。
コマンドは Windows および Unix とも ${AS_INSTALL}\bin(/bin) にあります。

以下にjspcコマンドのインタフェースを示します。

形式

>jspc <options> [--] <jsp files>

JSPファイルの場所は次のいずれかの方法で指定します。
-webapp <dir>
Webアプリケーションを含むディレクトリを指定します。すべてのJSPファイルは再帰的に解析されます。
<file[ file...]>
<jsp files> の場所に JSPとして解析されるファイルを指定します。複数ある場合は半角スペースで区切って指定します。

説明

-help
このヘルプメッセージを表示します。

-v
Verboseモードを指定します。

-d <dir>
出力ディレクトリを指定します。

-l
コンパイルが失敗したJSPファイルの名前を出力します。

-s
コンパイルが成功したJSPファイルの名前を出力します。

-p <name>
ターゲットパッケージの名前を指定します(デフォルトは org.apache.jsp)。

-c <name>
ターゲットクラスの名前を指定します(最初のJSPファイルだけに適用されます)。

-mapped
JSPファイルのHTML行ごとにwrite()コールを生成します。

-die[#]
コンパイル時に致命的エラーが発生した場合の jspc のリターンコードを指定します。

-uriroot <dir>
-webappと同じです。

-compile
生成したサーブレットJavaコードをコンパイルします。

-webinc <file>
指定したファイルに部分的なサーブレットマッピングを作成します。

-webxml <file>
指定したファイルに完全な web.xml を作成します。

-classpath <path>
コンパイル時に参照するクラスパスを指定します。

-xpoweredBy
X-Powered-Byレスポンスヘッダを追加します。

-trimSpaces
アクションや指示子の間のテンプレートテキスト中のスペースを削除します。

-javaEncoding <enc>
指定した文字エンコーディングでJavaコードを生成します(デフォルトは UTF-8)。

-source <version>
JSPファイル中で利用するコードのJavaバージョンを指定します(デフォルトは 1.6)。

-target <version>
指定したJavaバージョンのクラスファイルを生成します(デフォルトは 1.6)。

-defaultEncoding <enc>
JSP内で文字エンコーディングが指定されていない場合のデフォルト文字エンコーディングを指定します。

-defaultBufferSize <size>
JSPのレスポンスバッファサイズのデフォルト値を指定します("4kb" のように "kb" を付ける)。


返却値

0 コンパイルが正常に終了しました。
1 コンパイル中に致命的エラーが発生しました(エラー番号は -die オプションで変更可能)。

※エラーの内容はコンソール上に表示されます。さらに詳しい情報を出力したい場合はログレベルを上げることができます。詳しくは「使用例」を参照してください。


使用例

使用例は「構築・運用 > 付録 > JSPの事前コンパイル方法」を参照してください。