開発環境の構築(WebOTX Developer)
WebOTX Developer(with Developer's Studio)は、次の機能を提供しています。
- Developer's Studio(Windows版のみ提供)
Eclipseをベースとした統合開発環境です。Java EE 7の開発に対応しており、WebOTX向けアプリケーションをシームレスに開発できます。
- 評価版 WebOTX Application Server Express(Windows版のみ提供)
評価版 WebOTX Application Server Expressを同梱しており、アプリケーションの配備・実行・デバッグができます。
※開発・評価用途でのみ利用することが可能です。本番環境で利用することはできません。
1. 概要
Developer's Studioは、Eclipseをベースとした統合開発環境(IDE)です。
Javaの開発環境であるEclipseをベースに、NECで開発・強化したJava EE 7対応アプリケーション開発機能(Webアプリケーション、Webサービス、EJB、OLF/TPアダプタ(JCA など))やSOAアプリケーション開発機能(BPEL、ESB、XMLマッピング)を提供しています。
これらの機能により、WebOTXとの高い親和性、高い生産性と保守性を持ち、開発期間の短縮や生産性の向上や効率的な開発ができます。
また、Java開発で広く利用されているEclipseをベースとしているため、開発作業への着手もスムーズに行うことができ、プラグインの追加による機能拡張も容易です。
その他、ソース編集機能やCVSによる版管理やJUnitによるテストなどの開発ツールとしての標準機能も兼ね備えており、効率のよい開発が行えます。
Developer's Studioでは、実行環境として評価版 WebOTX Application Server Expressを同梱しており、開発環境上でアプリケーションのデバッグ/テストを行うことができます。
Developer's Studioは、以下の特長を持っています。
- SVN、CVSと連携して、チーム開発をサポート
- JUnitと連携して、効率的なテストを支援
- Antと連携して、開発作業の自動化を支援
- ソースコードの自動補完、編集時のリアルタイムエラー検出
- ソースコードのリファクタリング
- ソースレベルのデバッグ機能
以降の説明では、「評価版WebOTX Application Server Express」を「テスト用サーバ」と記載します。
1.1. 構成
Developer's Studioは、次の構成から成り立っています。
- Eclipse
- Web Tools Platform プラグイン
- Java EE 7対応Webサービスアプリケーション開発プラグイン
- Java EE 7対応Webアプリケーション開発プラグイン
- Java EE 7対応EJBアプリケーション開発プラグイン
- Java EE 7対応OLF/TPアダプタ開発プラグイン
- Java EE 7対応アプリケーションクライアント開発プラグイン
- Java EE 7対応JPAアプリケーション開発プラグイン
- ポートレット開発プラグイン
- ESB開発プラグイン
- XMLマッピング開発プラグイン
- テスト用サーバ
- 運用管理ツールプラグイン
1.2. Web Tools Platform プラグインの特長
Web Tools Platform(WTPと呼びます)とは、Eclipse上でのJava EEアプリケーション開発を支援するプラグインです。Java EEアプリケーションの作成、デプロイ、テスト、デバッグという一連の開発サイクルをEclipse上で行うことができます。
以下のようなJava EEアプリケーション開発における基本的な機能をサポートしています。
- 開発支援(雛形コード生成)機能
- War / Jar / Earファイルの作成
- ソースレベルのデバッグ機能
また、効率的なJava EEアプリケーション開発を行うための高度な機能をサポートしています。
- アプリケーションサーバの起動・停止を
Eclipseのメニューから実行
-
キーワード/タグのハイライト表示、コードアシスト、JSP構文チェック機能を持つ便利なJSPエディタ
- ローカルマシン上のアプリケーションサーバへのデプロイ
1.3. アノテーション編集エディタの特長
Developer's Studioのアノテーション編集エディタは、アノテーションを定義するための環境およびツールを提供します。
次の特長があります。
- WebサービスやEJB等のアノテーションを定義する機能を提供しています。
- 定義したアノテーションの検証機能を提供しています。
-
作成するアプリケーションにより表示するアノテーションのカテゴリを選択する機能を提供しています。
1.4. ポータル開発プラグインの特長
Memo
WebOTX Developer(with Developer's Studio) V10.2 では、この機能は提供していません。
Developer's Studioのポートレット開発プラグインは、WebOTX Portal
に配備するポートレットを作成するための環境およびツールを提供します。
次の特長があります。
- ポートレットを作成するためのプロジェクトを生成するウィザードを提供しています。
- Webアプリケーションをポートレットに変換する機能を提供しています。
1.5. ESB開発プラグインの特長
Memo
WebOTX Developer(with Developer's Studio) V10.2 では、この機能は提供していません。
Developer's StudioのESB開発プラグインは、WebOTX ESB に配備するServiceAssembly
を作成するための環境およびツールを提供します。
次の特長があります。
- サービスアセンブリを作成するためのプロジェクトを生成するウィザードを提供しています。
- サービスユニットを作成するためのウィザードを提供しています。
- WebOTX ESBで使用されるバインディングコンポーネントおよびサービスエンジンの設定を定義するためのGUI を提供しています。
- サービスアセンブリを生成するためのウィザードを提供しています。
1.6. XMLマッピングプラグインの特長
Developer's StudioのXMLマッピングプラグインは、XMLファイルを変換するための XSLT ファイルを作成するための環境およびツールを提供します。
次の特長があります。
- マッピングファイルを作成するためのプロジェクトを生成するウィザードを提供しています。
- マッピングの入力データ形式と出力データ形式として、WSDL ファイル、XMLファイル、DTDファイル、XSDファイルに対応しています。
- マッピング操作は、GUIで線を引くだけでデータの対応関係を定義することができます。
- 関数編集ダイアログの提供により、高度なデータ変換を容易に定義することができます。
1.7. テスト用サーバについて
テスト用サーバは、アプリケーションのデバッグ/テスト環境を提供します。
開発・評価用途でのみ利用することが可能です。※本番環境で利用することはできません
テスト用サーバに関する注意事項に関しては[
注意制限事項 >
注意事項 >
テスト用サーバ ]を参照してください。