WebOTX Manual V10.2 (第4版) 目次を表示 |
TPモニタが必要とするファイルやディレクトリにアクセス権限がなかった場合、あるいはファイルやディレクトリが不足していた場合、TPモニタは起動に失敗し、TPモニタ・マネージャも起動失敗となります。
TPモニタ・マネージャの起動に失敗した場合、プロセスグループが起動しないため、クライアントからのユーザアクセスはエラーとなります(ユーザ実装による)
TPモニタの起動に失敗した場合、統合運用管理ツールからTPシステムを確認すると、停止状態になっています。また、TPモニタが起動失敗したという事象については、以下に説明するイベントログ・syslogから確認することが可能です。
OTX01180012:監視対象は起動していません。:domain1:category=monitor,type=alive-check-monitor,server=server,name=tpsystem-state
WebOTX_Agent: OTX07200004 TPMonitorManager Lifecycle Startup Error. (com.nec.webotx.enterprise.system.TPMonitorManager)com.nec.webotx.enterprise.TPAClient.TPAClientException: TPA ERROR: Fri May 26 15:43:00 2006 TPS12-00911 Cannot open the temporary file:/opt/WebOTX/domains/domain1/config/tpsystem/iioplsn.ped.tmp WebOTX_Agent: OTX01205103: Service [com.nec.webotx.enterprise.TPMonitorManager.TPMonitorManagerLifecycle] cannot be started! : com.nec.webotx.enterprise.TPAClient.TPAClientException: TPA ERROR: Fri May 26 15:43:00 2006 TPS12-00911 Cannot open the temporary file:/opt/WebOTX/domains/domain1/config/tpsystem/iioplsn.ped.tmp
OTXM:MySystem:SYSTPP_CLS:3187: E:1:TPS04-00204 CHANGING DIRECTORY IS FAILURE. DIRNAME:/opt/WebOTX/domains/domain1/config/tpsystem/tpsmsg ERRNO:2 OTXM:MySystem:SYSTPP_CLS:3187: E:1:TPS04-00102 EXITBY ERROR ON INITIALIZATION. OTXM:MySystem::3186: W:13:TPS15-01107 Process abnormal end. PID=[3187], class[SYSTPP_CLS], ped[systpp.ped]
権限不足やファイル不足によりWebOTXのプロセスが異常終了した場合は、syslogやWebOTXのログにメッセージ出力されます。イベントログメッセージに関しては、前述のメッセージの他、 [ リファレンス > メッセージ ] を参照してください。また、以下のような場合にこのような権限やディレクトリ不足のエラーが発生する可能性があります。
otxadmin> stop-domain --force <ドメイン名>
otxadmin> start-domain --force <ドメイン名>
WebOTXのバックアップ保存や、それを復元する際は、WebOTX配下のディレクトリやファイルの存在に注意し、ディレクトリイメージを変えないようにしてください。圧縮ツールによっては空ディレクトリが作成されない可能性があります(例えば、${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/tpsmsgディレクトリ)。
また、CDROMからコピーしたときやファイルの編集を行うときは、必要な権限などが不足しないようにしてください。