WebOTX Manual V10.2 (第4版) 目次を表示 |
アプリケーションプロセスの起動または停止時、いつになっても起動または停止しない場合は、何らかの問題が発生していると考えられます。起動処理中または停止処理中の状態が長く続く場合は、起動処理または停止処理のどこかで遅延していると考えられます。
アプリケーションプロセスの異常終了時に終了処理で遅延している場合も、本障害に該当します。
統合運用管理ツール、またはotxadminコマンドでプロセスグループの状態を確認して下さい。
otxadmin> get tpsystem.applicationGroups.<アプリケーショングループ名>.processGroups.<プロセスグループ名>.state「0」」の状態が長く続く場合は、起動処理で遅延しています。「2」の状態が長く続く場合は、停止処理で遅延しています。
プロセスグループの状態を確認してください。
統合運用管理ツールから、プロセスグループの「動作情報」タブにある「プロセス情報」のテーブルにある「コンテナ状態」を確認してください。
プロセス起動遅延時に、コンテナ状態が「ORBINIT」である場合、以下の処理で遅延している可能性がありますので確認してください。
ORB初期化処理
Transaction Service初期化処理
リソースアダプタのstartの処理(EJB)
ステートレスBean,またはメッセージドリブンBeanのコンストラクタ、ejbCreateの処理(EJB)
巨大なコンポーネントの読み込み
サーバオブジェクトのコンストラクタ
サーバオブジェクトの生成時コールバック
名前サーバ登録時フック
名前サーバ削除時フック
サーバオブジェクトの解放時コールバック
サーバオブジェクトのデストラクタ
リソースアダプタのstopの処理(EJB)
ejbRemoveの処理(EJB)
APで独自に作成したスレッドの待ち合わせ
Java VMの終了処理
アプリケーションプロセスの起動で遅延している場合は、遅延箇所を修正してください。
アプリケーションプロセスの停止で遅延している場合は、プロセスグループを強制停止し、再度起動してください。
サーバAPの起動及び停止にかかる時間が、理論上ありえないのであればAPの処理を見直す必要があります。
タイムアウト時間を設定すると、起動および停止処理を監視し、ストール状態を回避することができます。
[ 構築・運用 >
チューニング >
APサーバ >
その他チューニングに関する設定 >
起動・停止タイムアウト(プロセス終了) ]
を参照し、必要に応じてタイムアウト時間を変更してください。
・構築・運用 > チューニング > APサーバ > その他チューニングに関する設定 > 起動・停止タイムアウト(プロセス終了)