WebOTX Webサーバが出力するログ情報について

WebOTX Webサーバ で出力するログ情報には、 クライアントからのアクセス情報が記録されるアクセスログファイル (access.log) と、 WebOTX Webサーバ内部の情報メッセージやエラーメッセージが記録されるエラーログファイル (error.log) があります。

アクセスログのフォーマットと出力内容
出力先

アクセスログの出力先と、ファイル名の既定値は次の通りです。

フォーマット

アクセスログの出力フォーマットは、LogFormatディレクティブ、あるいは、CustomLogディレクティブにより決定します。既定値は、次の通りです。

各出力情報の意味は次の通りです。

フォーマット文字列 説明
%h アクセスしてきたクライアントのホスト名 またはIPアドレスを表示します。
%l (identdが有効の場合)クライアントの識別情報を表示します。
%u (HTTP認証処理が行われた場合)認証ユーザ名を表示します。
%{%Y-%m-%d %H:%M:%S}t クライアントがコンテンツにアクセスした時刻を表示します。
%r クライアントから送信されたリクエスト(の1行目) を表示します。
%>s WebOTX Webサーバで処理を行った結果、クライアントに送信した レスポンスステータス (HTTPステータスコード) を表示します。 200 は正常終了を意味します。代表的なものを、下の [ 主なHTTPステータスコード ] に記載します。
%b クライアントに送信したレスポンスデータのバイト数 (ヘッダ情報を除く) を表示します。
%D リクエストを処理するのにかかった時間を、マイクロ秒単位で表示します。
%{SSL_PROTOCOL}x SSL通信で利用されたプロトコルバージョンを表示します。
%{SSL_CIPHER}x SSL通信で利用された暗号スイート名を表示します。
出力内容

HTTP通信でのアクセスログの出力例を、次に示します。

yourhost.yourdomain.com - webotx [30/06/2007:12:00:01 +0900] "GET /auth HTTP/1.1" 200 524
xx.xx.xx.xx - - [30/06/2007:12:00:02 +0900] "GET /basic/ HTTP/1.1" 200 310
yy.yy.yy.yy - - [30/06/2007:12:00:02 +0900] "POST /cgi-bin/test.cgi HTTP/1.1" 200 1177
xx.xx.xx.xx - - [30/06/2007:12:00:03 +0900] "GET /basic/ HTTP/1.1" 304 -
...

なお、アクセスログは、WebOTX Webサーバ側での処理が完了したタイミング (クライアントにレスポンスを返却するタイミング) で情報を出力します。

主なHTTPステータスコード
HTTPステータスコード 理由 説明
200 OK (正常終了)正常にコンテンツの読み込みが成功した
304 Not Modified (リダイレクト)コンテンツがブラウザのキャッシュと同一であり、 新たな読み込みは 行わなかった。
401 Unauthorized (ユーザ認証がない)認証に失敗した
403 Forbidden (アクセス拒否)アクセスが許可されていない コンテンツの読み込みを行った。
404 Not Found (リソースが不明)指定された URL は存在しない。
500 Internal Serer Error (サーバエラー)サーバ内(のCGI/シェル/サーブレット等)で エラーが発生し、処理を中断した。
エラーログの出力内容
出力先

エラーログの出力先の既定値は、次の通りです。

  ${AS_INSTALL}/domains/domain1/logs/web/error.log (Windows)
  ${AS_INSTALL}/domains/domain1/logs/web/error_log (UNIX)

出力内容

エラーログには、次の情報が出力されます。フォーマットは固定であり、通常、「(時刻) (ログレベル) (メッセージ)」で構成されます。

例えば、UNIXの場合、スタートアップ/シャットダウンメッセージは、 次のように出力されます。

[Fri Feb 26 15:52:50 2016] [notice] WebOTX_Web_Server/2.4.18 (Unix) configured -- resuming normal operations
...
[Fri Feb 26 18:15:43 2016] [notice] caught SIGTERM, shutting down
ログレベル

エラーログに出力される内容は、LogLevelディレクティブにより その詳細度を変更することができます。
既定値はwarnです。

ログレベル 説明
emerg 緊急事態(システムが不安定)
alert 即時対応が必要な警告
crit 深刻な状況
error エラーメッセージ
warn 警告メッセージ
notice 正常だが重要な情報
info 情報メッセージ
debug デバッグ情報



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