1.3. ドメインの確認

ドメインの状態を確認する方法について説明します。

1.3.1. ドメインの一覧確認

ドメインの一覧を確認するにはotxadmin list-domainsコマンドを実行してください。そのマシン上で動作するドメインの一覧とそれぞれの状態が表示されます。

otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port <管理ドメインの管理ポート>
otxadmin> list-domains
List of domains:
domain1 running
admin running
Memo
ローカルモードで実行する場合は管理ドメインへのログインは必要ありません。

各ドメイン名の表示につづけて以下のいずれかの状態が表示されます。

<ドメイン名> not running     (停止中)
<ドメイン名> starting        (起動処理中)
<ドメイン名> running         (稼働中)
<ドメイン名> stopping        (停止処理中)
<ドメイン名> unknown         (状態不明)
Memo
adminは管理ドメインです。

1.3.2. ドメインの起動完了確認

ドメインの起動が完了し、サービスの要求を受け付けられる状態になっているか確認する方法について説明します。

1.3.2.1. イベントログによる確認

以下のメッセージがドメインの起動・停止完了時にイベントログへ通知されます。

OTX01205135: アプリケーションサーバ[domain1:server] の起動に成功しました。 (com.nec.webotx.enterprise.system.core)
1.3.2.2. ログファイルの出力による確認

以下のメッセージがドメインの起動・停止完了時に各ドメインのログファイル(agent.log)に出力されます。

9999-99-99 00:00:00,000 SLOGINFO com.nec.webotx.enterprise.system.core - OTX01205135: アプリケーションサーバ [domain1:server] の起動に成功しました。 [main]

1.3.3. コマンドの実行ステータスによるサービスの状態確認

otxadminコマンドのgetコマンドを利用しWebOTXの各サービスの状態を確認します。

get コマンドの --exitstatusオプションを利用することでotxadminコマンドの終了コードに状態コードを反映させることができます。状態によってバッチ処理を行いたいような場合に利用することができます。

例: Webコンテナの起動状態を確認する(Windows)
otxadmin get --exitstatus=true --exiterrornum=-1 server.internal-lifecycle-module.WebContainerService.state
if %errorlevel%==1 echo WebContainer running!

状態コードは以下のように対応しています。

表3.3.3-1
状態 状態表示(コード)
開始処理中(starting) 0
実行中(running) 1
停止処理中(stopping) 2
停止中(stopped) 3
起動・停止失敗(failed) 4
(APG)クライアント接続中(client connecting) 10
(PG)オペレーション実行中(process executing) 11
(PG)リカバリ処理中(recovery executing) 12

以下のサービスは状態表示をサポートしています。

表3.3.3-2
サービス dottedname
J2EEサーバ server.internal-lifecycle-module.J2EEServer.state
JMSプロバイダ server.internal-lifecycle-module.JMSProvider.state
CORBAサービス server.internal-lifecycle-module.CORBAService.state
トランザクションサービス server.internal-lifecycle-module.TransactionService.state
Webコンテナサービス server.internal-lifecycle-module.WebContainerService.state
Webサーバ(※WebOTX Webサーバ利用時のみ) server.WebServer.state