4.4. 監視対象メッセージ(TPSメッセージ)

説明
イベントログ・syslogで監視すべきTPSメッセージは基本的にERRORレベルになります。ただし、ERRORレベルであっても条件によっては正常時に出力されるメッセージや、INFOレベルであっても監視対象にすべきメッセージが存在します。これらのメッセージ監視について説明します。
監視メッセージ
監視対象にするメッセージIDとログレベル、説明と注意事項について以下に説明します。メッセージ内容や処置については [ リファレンス > メッセージ > TPSから始まるメッセージ ] を参照してください。
 
TPS01:内部テーブルアクセスが出力するメッセージ
監視メッセージは特にありません。
 
TPS04:システムTPPが出力するメッセージ
以下のメッセージIDを監視対象としてください。TPS04-00703とTPS04-00713以外のERRORメッセージを監視する必要があります。
表4.2.4-1
メッセージID ログレベル 説明・注意事項
TPS04-00102 ERROR
システムTPP の初期処理でエラーが発生したので、システムTPPは終了しました。エラーには以下の場合があります。
1. キュー制御初期化時のエラー
2. テーブル参照の失敗
3. 環境変数の不正
TPS04-00103 ERROR キューの送受信で永久障害が発生したので、システムTPPは終了しました。
TPS04-00105 ERROR TPBASE 内部テーブルのロック/アンロックの異常により、システムTPPは終了しました。
TPS04-00203 ERROR WebOTX内部で使用するテーブルが正しくありません。
TPS04-00204 ERROR カタログディレクトリ下のtpsmsgディレクトリへの移動に失敗しました。ERRNOは、内部で発行しているシステムのchdir 関数のerrnoです。
TPS04-00406 ERROR 端末情報の取得に失敗しました。
TPS04-00807 ERROR アプリケーション初期プロセスが異常終了しました。
TPS04-00813 ERROR アプリケーション初期プロセスを起動できません。
TPS04-00816 ERROR アプリケーション初期プロセスからのレスポンスを、待ち時間を経過した後に受信しました。トランザクションの実行結果に関係なく電文を破棄しました。負荷が高い状態で運用されていることが考えられます。
TPS04-01002 ERROR アプリケーショングループの起動に失敗しました。
TPS04-01003 ERROR アプリケーショングループの停止に失敗しました。
TPS04-01201 ERROR キュー制御関数でエラーが発生しました。一時障害なら処理を続行します。永久障害ならシステムTPPは終了します。
TPS04-01202 ERROR メモリプール関数でエラーが発生しました。一時障害なら処理を続行します。永久障害ならシステムTPP は終了します。
TPS04-01203 ERROR キュー制御関数でエラーが発生しました。一時障害なら処理を続行します。永久障害ならシステムTPP は終了します。
TPS04-01301 ERROR メモリ不足のため作業領域が確保できません。
 
TPS06:キュー制御が出力するメッセージ
監視メッセージは特にありません。
 
TPS07:通信リスナが出力するメッセージ
以下のメッセージIDを監視対象としてください。TPS07-00307以外のERRORを監視する必要があります。
表4.2.4-2
メッセージID ログレベル 説明・注意事項
TPS07-00106 ERROR リスナでキュー制御関数が失敗しました。エラーの内容はERRNOに依存します。
TPS07-00312 ERROR 内部テーブルにアタッチできません。
TPS07-00313 ERROR テーブルのロック/アンロックでエラーが発生しました。
TPS07-00401 ERROR リスナが起動後、着呼待ちを行うための通信手順を行う際に致命的エラーがメッセージ内に表示される通信API関数で発生しました。
TPS07-00402 ERROR リスナ起動に必須である関数(メッセージ内に表示)でエラーが発生したため、リスナが起動できません。
TPS07-00403 ERROR メッセージ内に表示されるキュー制御関数で致命的エラーが発生しました。異常の内容はERRNOに依存します。
TPS07-00602 ERROR TPBASE内部のキュー制御関数でエラーが発生しました。
 
TPS10:tplib(サーバAPライブラリ)が出力するメッセージ
以下のメッセージIDを必須の監視対象としてください。
表4.2.4-4
メッセージID ログレベル 説明・注意事項
TPS10-00401 ERROR 内部で利用される共有メモリが不足しています。
TPS10-00501 ERROR メモリプールの初期化ができません。
TPS10-00601 ERROR メモリブロックの解放ができません。
TPS10-00801 ERROR 内部で利用されるキュー制御関数の初期化ができません。
TPS10-00901 ERROR 内部で利用されるキューの生成ができません。
TPS10-01001 ERROR 内部で利用されるキュー制御関数でエラーが発生しました。
TPS10-01401 ERROR 内部で利用される共有メモリが不足しています。
TPS10-02501 ERROR 指定されたプロセスグループは存在しない。
TPS10-02601 ERROR なんらかの原因で内部で利用されるテーブルが破壊されています。
TPS10-02701 ERROR なんらかの原因で内部で利用されるテーブルが破壊されています。
TPS10-02901 ERROR メモリ不足です。
TPS10-03001 ERROR activeディレクトリに書き込み権がありません。
TPS10-04501 ERROR なんらかの原因で内部で利用されるテーブルが破壊されています。
TPS10-11701 ERROR 実行スレッドが全て停止しました。
TPS10-13501 ERROR WebOTXの制御外でスレッドが消滅しているのを検出した。
 
以下のメッセージIDは利用者側の判断で監視対象としてください。
表4.2.4-5
メッセージID ログレベル 説明・注意事項
TPS10-02101 ERROR メモリ不足です。
TPS10-03101 ERROR 停止中のアプリケーショングループに対して呼び出しが発生しました。
TPS10-03201 ERROR 閉塞中のオペレーションに対して呼び出しが発生しました。
TPS10-03301 ERROR サーバコンポーネント(dllディレクトリの.so、.sl、.dll)の形式不正。
TPS10-04401 ERROR オペレーション実行中に例外が発生しました。コードに続いてアプリケーショングループ名、プロセスグループ名、プロセスIDを表示しています。
TPS10-11001 ERROR スレッド情報の初期化に失敗しました。
TPS10-11101 ERROR スレッド生成後の初期化処理にてタイムアウトが発生しました。
TPS10-13001 ERROR TPSAbort(0) (スレッドの終了)が呼び出されました。ユーザ実装部でTPSAbort(0)を呼んだか、もしくは、Javaで作られた常駐オブジェクトのコールバックがランタイム例外を発生したためにそれを検出したオブジェクトマネージャがTPSAbort(0)を呼び出しました。
TPS10-13101 ERROR TPSAbort(1) (スレッドのリスタート)が呼び出されました。
TPS10-13201 ERROR TPSAbort(-1) (プロセスの終了)が呼び出されました。ユーザ実装部でTPSAbort(-1)を呼んだか、もしくは、Javaで作られたユーザ実装部がランタイム例外を発生したためにそれを検出したオブジェクトマネージャがTPSAbort(-1)を呼び出しました。
TPS10-13301 ERROR オペレーションの実行時間の上限を超えたため処理を打ち切りました。
TPS10-14001 ERROR メモリ不足です。
TPS10-14101 ERROR メモリ不足です。
 
TPS11:ジャーナルが出力するメッセージ
監視メッセージは特にありません。
 
TPS12:TPAサーバ(運用管理)が出力するメッセージ
監視メッセージは特にありません。
 
TPS15:TPモニタが出力するメッセージ
以下のメッセージIDを監視対象としてください。監視しないERRORメッセージがあります。
表4.2.4-8
メッセージID ログレベル 説明・注意事項
TPS15-00102 ERROR プロセスの起動に失敗しました。
TPS15-00106 ERROR TPシステムが起動時情報登録に失敗しました。
TPS15-00602 ERROR メモリ不足のため、コマンド管理テーブルの作成に失敗しました。
TPS15-00604 ERROR 共有メモリはすでに存在しています。
TPS15-00605 ERROR 共有メモリの確保に失敗しました。
TPS15-00701 ERROR TPBASE構成ファイル中のTBLKEY で共有テーブルが作成できませんでした。
TPS15-00702 ERROR TPBASE構成ファイル中のTBLKEYで共有テーブルが作成できませんでした。
TPS15-01101 ERROR TPシステムの起動に失敗しました。
TPS15-01102 ERROR TPシステムが異常終了しました。
TPS15-01103 ERROR アプリケーショングループの起動に失敗しました。続く名前はアプリケーショングループ名。
TPS15-01107 ERROR
TPシステムからの停止指示以外の原因でプロセスが終了しました。PIDはプロセスID、classはプロセスグループ名、pedはアプリケーショングループ名。
リスナ異常終了対策として、TPS15-01107とclass[IIOPLSN_CLS] のand条件を監視して下さい。 なお、WebOTXを起動したままOSシャットダウンを行なうと本メッセージがでる場合があることに留意してください。 検出時の対処としては、TPS07で始まるその他のメッセージが出ている場合はその対処に従い、 出ていない場合は 該当プロセスグループのトレースやsyslogから終了原因を調査してください。 [ トラブルシューティング > 障害解析 > ログ情報から > イベントログ・syslog ] に詳細な説明があります。
TPS15-01313 ERROR ファイルI/Oエラーが発生しました。
TPS15-02002 ERROR TPモニタプロセス(tpmMain)で例外が発生しました。
TPS15-02003 ERROR sigaction()コールの失敗により、TPシステムの起動に失敗しました。
TPS15-02004 ERROR fork()コールの失敗により、TPシステムの起動に失敗しました。
TPS15-02101 ERROR TPモニタが予期しないシグナル xxxx を受信し、例外しました。
TPS15-10001 ERROR キュー管理ロックテーブルの初期化に失敗しました。
TPS15-10002 ERROR キュー管理テーブルの共有メモリの確保に失敗しました。
TPS15-10003 ERROR キュー管理テーブルの共有メモリのアタッチに失敗しました。
TPS15-10004 ERROR メッセージ管理テーブルの共有メモリの確保に失敗しました。
TPS15-10005 ERROR メッセージ管理テーブルの初期化に失敗しました。
TPS15-10006 ERROR メモリプールテーブルの共有メモリの確保に失敗しました。
TPS15-10007 ERROR メモリプールテーブルの初期化に失敗しました。
TPS15-10008 ERROR メモリプールテーブルの作成に失敗しました。