製品構成と提供機能: WebOTX Application Server Manual

WebOTX Manual V10.3 (第4版)

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11.3. 複数バージョンインストール

11.3.1. 概要(Windows)

V10.1よりWebOTX製品は同一マシンへの複数バージョンインストールをサポートします。ただし複数バージョンのWebOTX製品を同一マシンにインストールする場合、以下はサポートされません。

V10.1とそれ以前のバージョンのWebOTXを同一フォルダへインストールすることはできません。
詳細バージョンが異なる場合もサポートされません。
例：V10.10.00.00とV10.11.00.00

複数バージョンインストールをサポートするプラットフォームは以下の通りです。

WebOTX Application Server Express
WebOTX Application Server Standard
WebOTX Application Server Enterprise(*1)
WebOTX Developer
WebOTX Administrator
WebOTX Client

(*1)V10.1以降では製品出荷はありません。

本バージョンの複数バージョンインストールの共存対象バージョンは、2個前のメジャーバージョンかつ本バージョンが諸元としてサポートしているOSの範囲内です。

表3.11.3.1-1
プラットフォーム	V6以前	V7	V8	V9	V10	備考
Windows(x86)	対象外	対象外	対象外	対象外	対象外	V10.3からサポートされません。
Windows(x64)	対象外	対象外	V8.4 (*1)	V9.1-9.6	V10.1-10.2	(*1) WebOTX Media (x64) V8.5の、CD/DVD-ROM媒体のRevision 8.52からインストール時した場合のみサポートします。

11.3.2. 概要(Linux/HP-UX(IPF))

V9.3以降のWebOTX製品はUNIX版において同一マシンへの複数バージョンインストールをサポートします。
また、V9.2まではWebOTX製品のインストール・ベースディレクトリ(※)は/opt固定でしたが、V9.3以降はインストール時に変更することが可能です。
※UNIX版のパッケージ(RPM/デポ)のインストール時に起点として使用するディレクトリ

製品バージョン(メジャーバージョンとマイナーバージョン)が異なる場合に複数バージョンのインストールが可能となります。
(例)WebOTX AS V9.2とWebOTX AS V9.3
※9.2と9.3が製品バージョンであり、製品の型番が異なります。

同一製品バージョンの同一マシンにおける複数位置へのインストールはサポートされません。
また、リリース時期により詳細バージョンが異なる場合もサポートされません。
(例)9.30.00.000と9.31.00.00
※詳細バージョンであり、製品の型番は同じです。

複数バージョンインストールをサポートするプラットフォームは以下の通りです。

Linux(x64)
HP-UX(IPF)

※1 V9.4からLinux(x86)版の製品出荷はありません。

複数バージョンインストールに対応している製品は以下の通りです。 ※製品バージョンは省略

WebOTX Application Server Express
WebOTX Application Server Standard
WebOTX Application Server Enterprise (*1)
WebOTX Developer (*1)
WebOTX Administrator (*1)
WebOTX Client
WebOTX Enterprise Service Bus(*2)

*1 V10.1で製品出荷はありません。

*2 サポートする共存対象バージョンが異なります。詳細は WebOTX Enterprise Service Bus のインストールガイドを参照してください。

上記製品とその他の製品を同じマシンに両方インストールする場合、インストール・ベースディレクトリは/optとする必要があります。
この場合、同一マシンに複数バージョンをインストールすることはできません。

また、上記製品のインストール・ベースディレクトリを"/opt"以外に変更する場合、上記に記載されている製品のみ追加インストールが可能です。
この場合、複数バージョンインストールに未対応の製品を追加インストールすることはできません。

表3.11.3.2-1
プラットフォーム	V6以前	V7	V8	V9	V10	備考
HP-UX - Itanium	対象外	対象外	V8.2-8.4 (*1)	V9.2-9.4 (*1)	V10.1-10.2	*1 V8.1,V9.1はHP-UX(IPF)版の製品出荷はありません
Linux - Intel 64	対象外	対象外	V8.5 (*1)	V9.1-9.4	V10.1-10.2	*1 RHEL 6はV8.5でサポート

本バージョンでインストール・ベースディレクトリとして/optを使用する場合、製品インストール後のディレクトリ構成はV9.2と同じになります。

/opt ※インストール・ベースディレクトリ
- share.nec
  WebOTX Utility のインストール・ディレクトリ
- WebOTX
  WebOTX製品のパッケージ(RPM/デポ)のインストール・ディレクトリ

本バージョンでインストール・ベースディレクトリとして/opt以外を使用する場合、製品インストール後のディレクトリ構成は以下のようになります。

/opt
- share.nec
  - v(製品バージョンから"."を除いた文字 *1)
    WebOTX Utility のインストール・ディレクトリ

*1 V10.3の場合は"103"、V11.1の場合は"111"が入ります。

インストール・ベースディレクトリ ※最初の製品インストール時に指定
- WebOTX
  WebOTX製品のパッケージ(RPM/デポ)のインストール・ディレクトリ

複数バージョンインストールに関しては、次の点に留意してください

本バージョンのWebOTX(複数バージョンインストールに対応している上記製品)のインストール／アンインストール時に他バージョンのWebOTXが起動している場合、他バージョンのWebOTXのサービス群を停止してから本バージョンのインストール／アンインストールを行ってください。
また、他バージョンのWebOTXのインストール／アンインストール時に本バージョンのWebOTXが起動している場合、本バージョンのWebOTXサービス群を停止してからインストール／アンインストールを行ってください。
複数バージョンインストール時のインストール・ベースディレクトリの最大32byteまでで、空白及びマルチバイト文字を含むことはできません。
また、シンボリックリンクは使用できません。
本バージョンのWebOTX(複数バージョンインストールに対応製品)のインストール後に、インストール・ベースディレクトリの変更は行えません。
インストール・ベースディレクトリを変更する場合、WebOTX製品のアンインストールが必要となります。
V9.2以前のバージョンの追加インストールについて
V9.2以前のバージョンのライセンス管理ツール(OTXUTIL)やWebOTX製品を追加でインストールする場合、インストール済の本バージョンのWebOTX製品のインストール・ベースディレクトリが/opt以外となっていることを確認してください。

本バージョンのWebOTX製品のインストール・ベースディレクトリが/optである場合、V9.2以前のバージョンのライセンス管理ツール(OTXUTIL)やWebOTX製品のインストールを行わないでください。
HP-UX(IPF)版ではV9.2以前のバージョンのライセンス管理ツール(OTXUTIL)やWebOTX製品をインストールした場合、本バージョンのWebOTX製品のファイルが上書きされます。
※Linux(x64)版はエラーとなります
複数バージョンをインストールしたマシンで両方のバージョンのドメインを同時に起動しない場合、どちらか片方のバージョンのWebOTXのサービスの自動起動を無効化してください。
※両方のバージョンのWebOTXのサービスの自動起動が有効な場合、ドメイン起動時にポート番号の重複が発生しエラーとなります
詳細は、[インストールガイド(Linux)]または[インストールガイド(HP-UX)]をご覧ください。
複数バージョンをインストールしたマシンで両方のバージョンのドメインを同時に起動する場合、本バージョンのWebOTX ASの環境構築時及び環境構築完了後のドメイン作成でポート番号が重複しないように設定する必要があります。
※ドメイン起動時にポート番号の重複が発生しエラーとなります
詳細は、[インストールガイド(Linux)]または[インストールガイド(HP-UX)]ををご覧ください。