9. インメモリデータグリッド連携部品コマンド

9.1. JPA ランキング情報生成コマンド

9.1.1. create-jpa-ranking

名称
create-jpa-ranking - JPAの性能情報のランキング情報を、採取した性能情報プロファイルデータから生成します。
UNIX版のコマンド名は、create-jpa-ranking.sh です。
Windows版のコマンド名は、create-jpa-ranking.bat です。
構文
create-jpa-ranking -type type -domain domainname [ -d outputdirectory ] [ -startdate collection_start_date ] [ -enddate collection_end_date ] [ -order order ] [ -target target ]
説明
JPA のランキング情報を生成します。
インメモリデータグリッド連携部品の性能情報採取機能により出力した、JPA の性能情報データをもとにデータの集計と並べ替えを行いファイルへ出力します。
オプション
-type
生成するランキング情報を指定します。指定可能な値は以下の3つです。
ENTITY エンティティのランキングを生成します。
API API 情報のランキングを生成します.
EXCEPTION 例外情報のランキングを生成します。

-domain
生成するランキング情報の対象となるドメイン名を指定します。
-d
ランキングの出力フォルダを指定します。
(既定値: [ 性能情報出力フォルダ ] /Profile/Ranking)
-startdate
ランキング情報の集計期間の開始日時を指定します。
YYYYMMDD または YYYYMMDDHHmmss で指定します。
YYYYMMDD で指定した場合は、YYYYMMDD000000 が指定された場合と同じとなります。
-enddate
ランキング情報の集計期間の終了日時を指定します。
YYYYMMDD または YYYYMMDDHHmmss で指定します。
YYYYMMDD で指定した場合は、YYYYMMDD000000 が指定された場合と同じとなります。
-order
ランキング情報の出力順序を指定。
指定可能な項目は type で指定した値により以下の項目となります。
TYPE 出力順序 説明
ENTITY ENTITY_TIME エンティティ寿命の昇順
ENTITY_REF_COUNT エンティティ参照回数の昇順 [ 既定値 ]
API API_TIME API処理時間の昇順 [ 既定値 ]
API_COUNT API呼び出し回数の昇順
EXCEPTION EXCEPTION_COUNT 例外発生回数の昇順 [ 既定値 ]

-target
ランキング情報の生成対象を指定します。
THREAD 「type」がAPIの場合のみ指定できます。
スレッド内のランキングを生成します。集計データは、スレッドID毎に生成されます。
APSERVER アプリケーションサーバ内のランキングを生成します。
ALL 分散環境にあるすべてのマシンのランキングを生成します。

使用例
 create-jpa-ranking.sh -domain domain1 -type ENTITY -target APSERVER
出力先
既定値では、${AS_INSTALL}/config/jpa/Profile/Ranking/配下 に出力されます。
出力先は、コマンドオプションで変更できます。
JPAランキング情報生成コマンドを複数回、実行した場合、ENTITY_ranking.dat ファイルは、最後にコマンドを実行したランキング情報となりますのでご注意ください。
既存のファイルは、ファイル名を時刻を付与した形式、 [ 対象 ] _ranking_[ YYYYMMDDHHmmSS ] でリネームし、${AS_INSTALL}/config/jpa/Profile/Ranking/backup ディレクトリ配下に移動されます。
複数のドメインで利用する環境の場合、出力先を変更することを推奨します。
出力ファイル
JPA のランキング情報は、CSV 形式で出力されます。
エンティティのランキング情報は、データプリロードの読み込む順番として利用することができます。
出力されるtype別のファイルを以下に示します。
type ファイル名 説明
ENTITY ENTITY_ranking.dat エンティティランキングデータ
API API_ranking.dat APIランキングデータ
EXCEPTION EXCEPTION_ranking.dat 例外ランキングデータ
各ランキングデータの出力項目
それぞれのランキングデータの出力項目は以下の通りです。
エンティティランキングデータ出力項目
名前 説明
NO 順位。1〜ランキング作成コマンドのオプションで指定した範囲ランキング作成コマンドのオプションで指定した優先順位 (エンティティ寿命、参照回数) で並べ替えた順序
エンティティ名 エンティティ名
エンティティID エンティティID
エンティティ寿命 このエンティティがキャッシュに登録されてから削除されるまでの時間 (ミリ秒) 複数回キャッシュへの登録と削除が繰り返される場合はその合計時間
参照回数 このエンティティを参照した回数の累計
更新回数 このエンティティを更新した回数の累計
キャッシュのヒット数 このエンティティをキャッシュから取得した回数の累計
キャッシュの未ヒット数 このエンティティをキャッシュから取得できなかった回数の累計

APIランキングデータ出力項目
名前 説明
NO 順位。1〜ランキング作成コマンドのオプションで指定した範囲ランキング作成コマンドのオプションで指定した優先順位 (エンティティ寿命、参照回数) で並べ替えた順序
API 名 API 名 (:エンティティ名:追加情報)
API 処理時間 APIの処理時間の合計 (ナノ秒)
API 呼び出し回数 API の呼び出し回数の累計

例外ランキングデータ出力項目
名前 説明
NO 順位。1〜ランキング作成コマンドのオプションで指定した範囲ランキング作成コマンドのオプションで指定した優先順位 (エンティティ寿命、参照回数) で並べ替えた順序
API 名 API 名 (:エンティティ名:追加情報)
例外クラス名 例外クラス名。例外クラス名 (:例外メッセージ)
例外発生回数 例外が発生した回数の累計
コマンド作業用フォルダ
JPAランキング情報生成コマンドでは、以下のディレクトリを作業用ディレクトリとして使用します。
コマンド実行中にファイルにアクセスしないでください。
終了ステータス
0 コマンド実行成功
1 コマンド実行失敗

関連事項
start-jpa-performanceinfomation(1) stop-jpa-performanceinfomation(1) reset-jpa-performanceinfomation(1)
注意事項
JPA ランキング情報生成コマンドは、複数同時に実行することはできません。
コマンド実行中に、コマンド作業用フォルダ配下のファイルにアクセスしないで下さい。