ユーザアプリケーションによるネットワークドライブへの接続・切断・アクセス失敗への対応

Windows Server 2008以降において、セッション0の分離により、ネットワークドライブへの接続をユーザ操作で行い、かつ、WebOTXをサービスから起動した場合、WebOTX上で動作するアプリケーションからネットワークドライブへアクセスできません。
ここでは、Windows Server 2008以降において、WebOTX上で動作するアプリケーションが ネットワークドライブにアクセスできるようにするための設定方法を説明します。この設定にはWebOTXのスクリプトマネージャ機能を使用します。 スクリプトマネージャ機能自体の詳細な使用方法については、 [ 構築・運用 > ドメインの構築 > ドメイン起動停止・作成削除 > ドメイン起動時/停止時スクリプト設定方法 (スクリプトマネージャ機能) ] を参照してください。

スクリプトファイルへの記述方法

スクリプトマネージャ機能はスクリプトファイル(bat)を作成し、ドメイン起動時と停止時にそれらを実行します。 ネットワークドライブを使う場合、ドメインの起動時に実行するスクリプトに接続処理を、ドメインの停止時に実行するスクリプトに切断処理を記述します。

ネットワークドライブの接続・切断処理を以下に記載します。

ネットワークドライブの接続状態をチェックするために、net useコマンドを用いて接続情報をファイル出力する方法を以下に記載します。 起動時・停止時実行スクリプトとして指定するスクリプトファイルに記述すれば、ネットワークへの接続前後または切断前後の接続情報を出力して、 接続状況を確認することができます。 ドライブレターを指定せずに接続する場合は、"[ドライブレター]:" ではなく、"[\\コンピュータ名\共有名[\ボリューム名]]"を指定してください。

起動時実行スクリプト・停止時実行スクリプト記述例

以下の例のようなbatファイルを作成して、起動時・停止時実行スクリプトファイルとしてスクリプトマネージャ機能で使用します。

スクリプトファイル実行失敗時のドメイン起動処理継続の指定方法

スクリプトマネージャ機能では、スクリプトファイルの実行に失敗した際にドメイン起動を継続するかどうかを選択可能です。 運用管理ツールで選択する場合、設定対象のドメインを選択し[設定項目(Configurations)]−[起動時実行スクリプト失敗時処理]で「ドメインの起動継続」(既定値)を選択します。

また、運用管理コマンドを用いる場合は以下のコマンドを実行します。

接続や切断、アクセスに失敗する場合のチェックポイント

接続や切断、ネットワークドライブへのアクセスに失敗する場合は、以下の点を確認してください。