プロセス起動時例外への対応

事象説明

    プロセスグループの状態が「起動処理中」のまま長く続き、プロセスの再起動が繰り返され、いくら待ってもプロセス起動が完了しないという場合、本障害に該当している可能性があります(再起動回数が2以上に設定されている場合)。アプリケーションプロセスの起動を試みても、すぐに停止してしまう(プロセスグループのアイコンが赤になる)場合も、起動処理中に例外が発生している可能性があります。

状況の確認方法

    WebOTXのログagent.logに、以下のメッセージが出力されることがあります。

      OTX07140002 TPAへのコマンド要求がエラーになりました:Sat Mar 12 17:37:42 2005 TPS12-01101 識別名が存在しません: <アプリケーショングループ名>.ped
      
    異常終了と再起動を繰り返すことにより、メモリ上に情報の展開と削除が繰り返し行われるため、タイミングにより情報取得を行うことができなかったために発生します。その他、以下の条件でエラーメッセージが出力されます。

採取資料
対象APの特定

    イベントログ・syslogを確認してください。

対象オペレーションの特定

    APログに出力されたスタックトレースを確認してください。(Javaアプリケーションの場合)

    イベントログ・syslogにTPS10-00402が出力されている場合は、以下の処理で例外している可能性がありますので確認してください。

    イベントログ・syslogにTPS10-11001が出力されている場合は、以下の処理で例外している可能性がありますので確認してください。

    また、APトレースに以下のエラーログが出力されていないか確認して下さい。

    この場合APトレースに出力されたエラーログより障害を解析してください。各ログについては、 [ 構築・運用 > ログ ] を参照してください。

復旧方法

    イベントログ・syslog、APログから例外の原因を特定してください。
    例外がタイミングによるものであれば、プロセス再起動回数を2以上に設定することにより自動的に復旧される可能性があります。

予防のための対策

    イベントログ・syslog、APログから例外の原因を特定し、APの処理を修正してください。

対象となるエラー事象

    TPS10-00402、TPS10-11001、TPS15-01107


関連情報

    プロセス起動・停止時間超過への対応

    ClassNotFound/ NoClassDefFoundErrorへの対応

    ・構築・運用 > ログ