仮想マシンエラー(VirtualMachineError)

server.log 、または${INSTANCE_ROOT}/logs/tpsystem 配下のログファイルにおいて、以下のようなメッセ ージが出力されていないかを確認します。

Error occurred during initialization of VM
Could not reserve enough space for object heap 

このメッセージが出力されている場合、起動時に要求されている Java ヒープメモリをマシン上で確保できず、JVM を立ち上げられなかったことを示しています。 その結果、WebOTX の起動に失敗しています。このメッセージが出力されたログを基に、設定の見直しを行います

server.log に出力されている場合の対処方法

${INSTANCE_ROOT}/config ディレクトリ配下にある domain.xml ファイル内の次の設定箇所を編集します。

<java-config … max-heap-size="{指定サイズ}" … >

<java-config>タグ内で指定している max-heap-size 属性(-Xmxオプションと同義)の値を指定サイズよりも小さくします。

この時、<java-config>タグ内でheap-size 属性(-Xms オプションと同義)ついても同じサイズを指定している場合は、その値も同様にして小さくします。設定変更後、ファイルを保存します。

${INSTANCE_ROOT}/logs/tpsystem 配下に出力されている場合の対処方法

統合運用管理ツールまたは運用管理コンソールによる変更

画面左の管理対象ツリーにおいて、[WebOTX 管理ドメイン] >「{対象のドメイン名}」> [アプリケーショングループ] > [{対象のアプリケーショングループ名}] >[プロセスグループ] >[{対象のプロセスグループ名}]と各ノードを辿り、画面右側の [JVM オプション] タブを選択後、表示される項目 [最大ヒープサイズ]にて指定されている値よりも小さくします。

その後、[更新] ボタンを押下します。この時、 [初期ヒープサイズ] についても同じサイズを指定している場合は、その値も同様にして小さくします。

運用管理コマンドによる変更

対象のドメインにログインし、次のコマンドを実行します。

otxadmin > set tpsystem.applicationGroups.<アプリケーショングループ名>.processGroups.<プロセスグループ名>.maxHeapSize=<指定サイズ>

この時、同様に「initialHeapSize」についても同じサイズを指定している場合は、その値も同様にして小さくします。設定後、アプリケーショングループを再起動します。


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