チュートリアル マイクロサービス編

1. 構成

本ガイドの構成と各章の概要を以下に記します。

2. 概要

2.1. この章の目的

本ガイドではサンプルアプリケーションを利用し、実際にWebシステムを構築することで、構築を通してWebOTX ASの基本操作や製品構成を学ぶことを目的としています。

また、本ガイドでは以下の流れでコンテナオーケストレーションツール(OpenShift Container Platform)上でWebOTXを動作する方法を説明します。

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2.2. マイクロサービスについて

PaaS市場においてICTによる新規ビジネスの創出や、企業の競争力向上を目的としたSoEシステムの導入が図られていますが、このSoEシステムに向けたアプリケーションアーキテクチャは従来のモノリシック型ではなく、PaaS基盤で動作するのに適した形態であるマイクロサービスアーキテクチャに移行しつつある状況があります。

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これはマイクロサービスアーキテクチャが、モノリシックより変更容易性・スケーラビリティ・耐障害性の点で優れていることが理由です。

モノリシック マイクロサービスアーキテクチャ
変更容易性 サービス変更時にアプリケーションの更新が伴う 変更範囲を局所化、サービス単位での変更。
→ アプリケーション開発サイクルの向上
スケーラビリティ アプリケーション全体でのスケールアウトが必要 サービス単位、Dockerコンテナ単位でのオートスケール
→ リソース最適化
耐障害性 障害発生時に他のサービスに派生する 障害発生時の影響をサービスのみに局所化

2.3. 提供機能について

WebOTXではマイクロサービス向けの機能として、マイクロサービスプロファイルを提供します。

マイクロサービスプロファイルの提供機能範囲は下記の通りです。

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