WebOTX Manual V10.4 (第4版) 目次を表示

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実行環境

OLF/TP Adapter 実行環境の注意制限事項について説明します。

1. 注意事項

• OLF/TP Adapterのコード変換不正文字列の処理方法は、既定値で次のようになります。

  上り電文	例外をthrowする。
  下り電文	不正文字列を置換する。

  不正文字列の処理方法を変更する場合は、JavaVMのプロパティにて以下の設定を行ってください。

  上り電文	例外をthrowする。	jp.co.nec.WebOTX.connector.olftp.cci.InvalidcharProcesstypeUp=exception
  	不正文字列を置換する。	jp.co.nec.WebOTX.connector.olftp.cci.InvalidcharProcesstypeUp=replace
  下り電文	例外をthrowする。	jp.co.nec.WebOTX.connector.olftp.cci.InvalidcharProcesstypeDown=exception
  	不正文字列を置換する。	jp.co.nec.WebOTX.connector.olftp.cci.InvalidcharProcesstypeDown=replace

• OLF/TP Adapterのコード変換不正文字の置換文字は、既定値で次のようになります。

  1バイト文字	?（\u003F）
  2バイト文字	？（\uFF1F）

  不正文字の置換文字を変更する場合は、JavaVMのプロパティにて以下の設定を行ってください。

  1バイト文字	jp.co.nec.WebOTX.connector.olftp.cci.Invalidchar1unicode=<Unicode>
  2バイト文字	jp.co.nec.WebOTX.connector.olftp.cci.Invalidchar2unicode=<Unicode>

  <Unicode> には Unicode の文字コードを 16進数 4桁で指定してください。 【設定例】
  

  1バイト文字	*（\u002A）	jp.co.nec.WebOTX.connector.olftp.cci.Invalidchar1unicode=002A
  2バイト文字	＊（\uFF0A）	jp.co.nec.WebOTX.connector.olftp.cci.Invalidchar2unicode=FF0A

  
  
  

• OLF/TP Adapterのコード変換パディング文字は、既定値で次のようになります。

  1バイト文字	半角スペース（\u0020）
  2バイト文字	全角スペース（\u3000）

  パディング文字を変更する場合は、JavaVMのプロパティにて以下の設定を行ってください。

  1バイト文字	jp.co.nec.WebOTX.connector.olftp.cci.Paddingchar1unicode=<Unicode>
  2バイト文字	jp.co.nec.WebOTX.connector.olftp.cci.Paddingchar2unicode=<Unicode>

  <Unicode> には Unicode の文字コードを 16進数 4桁で指定してください。 【設定例】
  

  1バイト文字	_（\u005F）	jp.co.nec.WebOTX.connector.olftp.cci.Paddingchar1unicode=005F
  2バイト文字	＿（\uFF3F）	jp.co.nec.WebOTX.connector.olftp.cci.Paddingchar2unicode=FF3F

• アイテムマップファイル名はACOS/TPBASEから送られてくる画面IDと同一になるように指定してください。OLF/TP Adapterは、実行時にACOS/TPBASEから送られてく画面IDとアイテムマップファイルを対応付けて動作します。尚、ACOS/TPBASEから送られてくる画面IDが「*FOR」または「@FOR」で始まる場合、先頭の「*FOR」、「@FOR」を除いたものが画面IDとなります。

• putメソッドやgetメソッドでは、コピー句中の一意名標を指定してください。修飾名標の指定は行えません。

• 集団項目を格納するMappedRecordへのアクセスは、１階層下位の単一名標を指定するようにしてください。

• メッセージエンドポイントのonMessage()メソッド内に時間のかかる処理を実装されておりますと、トランザクション性能低下の原因になりますので注意してください。OLF/TP AdapterはメッセージエンドポイントのonMessage()メソッドの呼出し完了後に、EISへのトランザクション実行要求受付(TXack)を返却します。

• OLF/TP Adapterのエラー情報をSyslog(UNIX)に出力するには、下記の設定が必要です。

  [UNIXの場合]
  • システムログの出力設定がされている事を確認してください。(設定方法に関してはOS毎のリファレンス等をご覧ください)

• TPBASE のTP-Listener/OLF R6.1は拡張領域ありの場合のコマンド(/LI、/LOなど)に対応しておりません。OLF/TP Adapterの自動ログイン機能は使用できません。

• ra.xmlで指定するProtocolTypeがUTの場合、コネクタコネクションプールの最小コネクション数はOlfAdapter.xmlのMAXCONNECTION以下の値を設定してください。

• OLF/TP Adapterは以下の製品と並存することができません。同一JavaVMで使用しないでください。

UL1179-001　　ACOS Access Toolkit (1-2CPU)
UL1179-002　　ACOS Access Toolkit 追加ライセンス(+2CPU)
UL1179-003　　ACOS Access Toolkit Developer Edition

• WebOTX Application Server Standard上でOLF/TP Adapterのrarファイルを動作させる場合、APコンポーネントの配備先によって、下記の設定が必要です。
  
  [APコンポーネントをエージェントプロセスに配備する場合]
  • リソースアダプタ及び、コネクタリソースの「全てのプロセスグループで使用する」を無効に設定してください。
  [APコンポーネントをプロセスグループに配備する場合]
  • リソースアダプタ及び、コネクタリソースの「JMXエージェント上でロードする」、「全てのプロセスグループで使用する」を無効に設定してください。
  • 配備先のプロセスグループの「使用するコネクタリソース」、「使用するリソースアダプタ」で、利用するリソースアダプタ及び、コネクタリソースを指定してください。

• OLF/TP Adapter 旧バージョンのリソースアダプタ（rarファイル）をお持ちの場合、コネクタアプリケーションのプロジェクトをWebOTX Developer で読み込み、connectorModule配下のjarファイルを最新のWebOTX Developerのインストール先のjarファイルに置換後、rarファイルを再作成してください。コネクタアプリケーションのプロジェクトに含めるjarファイルの一覧は[ Developer(with Developer's Studio） > アプリケーション開発 > その他のアプリケーション > コネクタアプリケーション > プログラミング・開発ガイド > プロジェクト作成後の作業 ]を参照してください。

• ログの出力用jarファイルがlog4j2-olfAdapter-api.jar、log4j2-olfAdapter-core.jarに変更になりました。これにより、log4j.jarのバージョン間の競合の可能性はなくなりました。
• OLF/TP Adapter V9まではログの出力用jarファイルをrarファイルに含めず、<WebOTXインストールディレクトリ>/libや<WebOTXインストールディレクトリ>/domains/<ドメイン名>/lib配下にコピーする運用としていましたが、V10以降ではコピーせず、rarファイルに含めるようにしてください。
• Windows上で動作させる場合にイベントログ用のdllをコピーする手順が不要になりました。

• OLF/TP Adapter V10.1ではログ出力用jarファイルとしてotxAdapter.jarをrarファイルに含める手順としていましたが、Log4j 2対応に伴い、ログの出力用jarファイルがlog4j2-olfAdapter-api.jar、log4j2-olfAdapter-core.jarに変更になりました。コネクタアプリケーションのプロジェクトをWebOTX Developer で読み込み、connectorModule配下のjarファイルを最新のjarファイルに置換する際に、otxAdapter.jarを削除してください。

2. 制限事項

• 配備記述子(ra.xml)およびWebOTX固有機能定義(nec_j2ee.xml)のコメントに日本語を使用するとXMLパーサのパースに失敗します。日本語は使用できません。

• プロセスグループ停止時にリソースアダプタのロードの設定によってはSocketExceptionが発生する場合があります。

• OLF/TP-UTプロトコルの通信方式、無送達は未サポートです。規定送達を使用してください。
  
  TPBASEの端末定義自動生成機能により生成されるデフォルト端末定義では、電文送受信時の送達確認の方式(FUNCSET)の既定値が無送達(0)になっています。
  端末定義数以上の接続を行った場合や端末定義がメモリ展開されていない状態で接続を行った場合には、このデフォルト端末定義が使用され、送達種別不正のため下記のエラーとなりますので注意が必要です。
  　　errcode=0x8011, reason=java.io.IOException: function mismatch,
  　　send=20000000,recv=20000000
  接続を行う前に接続数分の端末定義を作成し、電文送受信時の送達確認の方式(FUNCSET)を規定送達(1)で定義し、メモリ展開しておくようにしてください。

• OLF/TP Adapterは必ず拡張領域ありの電文を送信します。拡張領域なしの電文は送信できません。

• １つのコピー句ファイルに最上位階層が複数存在するようなコピー句は未サポートです。コピー句ファイルを複数に分けるか最上位階層を新たに１つ追加してください。

• 罫線素片(Unicodeの文字コードで0x2500 〜 0x254B)は未サポートです。

• OLF/TP Adapter は可変長電文には対応していません。