付録

1. サイレントインストール手順

本章では、Windows 上で WebOTX Portal のサイレントインストール手順について説明します。

1.1. インストール手順

WebOTX Portal をインストールするときは、WebOTX Application Serverを予め停止させておいてください。

  1. 「WebOTX Media (DVD) #1」媒体を DVD-ROMドライブに挿入して、コマンドプロンプトで次のフォルダに移動して下さい。
     例: DVDドライブがTの場合
    cd T:\PORTAL
  2. コマンドプロンプトで次のコマンドラインを実行します。
    setup.exe /V"DB_SILENT=FORCE LIC_KEY=<ライセンスキー> DB_TYPE=<DBタイプ> DB_USER_NAME=<DBユーザ名> DB_USER_PASS=<DBユーザパスワード> DB_HOST_NAME=<DBホスト名(IPアドレス)> DB_PORT_NUM=<DBポート番号> DB_NAME=<DBサービス名> DB_DRIVER_PATH=<DBのJDBCドライバファイルパス> DB_KIND=<DBタイプの数値> JAVA_HOME=<JAVAホームパス> WO_DOMAIN_NAME=<ドメイン名> WO_DOMAIN_USERNAME=<ドメイン管理者ユーザ名> WO_DOMAIN_PASSWORD=<ドメイン管理者ユーザパスワード> WO_DOMAIN_PORT=<ドメインポート番号> WO_SECRET_KEY=<ポータル本体の秘密鍵> WO_HASH_OPTIONS=<ポータル本体のハッシュオプション> WO_SECRET_KEY2=<ポートレットの秘密鍵> WO_HASH_OPTIONS2=<ポートレットのハッシュオプション> COMPANY_TYPE=<テナントタイプ> COMPANY_ID_LENGTH=<テナントIDの文字列長> /qn"
    <..>はインストール時に指定して頂く値になります。
    指定しない場合は、変数も未指定にして下さい。例えば、WO_SECRET_KEY を指定しない場合は、「WO_SECRET_KEY=」の部分も不要です。
    パラメータの値に"(ダブルクォート)を使用する場合は、エスケープ文字\を"の前に指定する必要があります。

    コマンド実行例:
    setup.exe /V"DB_SILENT=FORCE LIC_KEY=L12345 DB_TYPE=oracle DB_USER_NAME=portal101_nec DB_USER_PASS=portal101_nec DB_HOST_NAME=127.0.0.1 DB_PORT_NUM=1521 DB_NAME=ORCL DB_DRIVER_PATH=C:\ojdbc8.jar DB_KIND=1 DB_URL=jdbc:oracle:thin:@127.0.0.1:1521:ORCL JAVA_HOME=\"C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_131\" WO_DOMAIN_NAME=domain1 WO_DOMAIN_USERNAME=admin WO_DOMAIN_PASSWORD=adminadmin WO_DOMAIN_PORT=6212 /qn"

1.2. コマンドラインオプション

サイレントインストールのコマンドオプションについて説明します。

変数名 説明 必須 既定値
DB_SILENT データベースの設定をサイレントモードで行うかを指定します。サイレントインストール時は FORCE を指定して下さい。 なし
LIC_KEY ライセンスキーを指定します。 なし
DB_TYPE 利用するデータベースサーバについて ORACLE、SQL Server、PostgreSQL または Derby のどれかを選択することができます。以下のいずれかを指定します。
oracle, mssql, pgsql, derby
なし
DB_USER_NAME データベースサーバにログインするユーザ名を指定します。(*1) ○(*2) なし
DB_USER_PASS データベースサーバにログインするユーザのパスワードを指定します。 ○(*2) なし
DB_HOST_NAME データベースサーバのホスト名あるいはIPアドレスを指定します。 ○(*2) なし
DB_PORT_NUM データベースサーバのポート番号を指定します。 ○(*2) なし
DB_NAME ORACLE を利用する場合は、SID を指定します。SQL Server/PostgreSQL/Derby を利用する場合は、データベース名を指定します。 ○(*2) なし
DB_DRIVER_PATH データベースに接続するための JDBC ドライバを選択します。各データベースサーバに付属のものか、各データベースベンダのWebサイトからダウンロードした JDBCドライバを選択します。(*3) ○(*2) なし
DB_KIND Derby 以外を利用する場合、利用するデータベースサーバについて ORACLE、SQL Server または PostgreSQL のどれかを選択することができます。以下のいずれかを数値で指定します。
1: Oracle
2: SQL Server
3: PostgreSQL
○(*2) なし
DB_URL JDBCのURLを指定します。
  • Oracleの場合:jdbc:oracle:thin:@<DB_HOST_NAME>:<DB_PORT_NUM>:<DB_NAME>
      (例: jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:ORCL)
  • SQL Serverの場合:jdbc:sqlserver://<DB_HOST_NAME>:<DB_PORT_NUM>;database=<DB_NAME>
      (例: jdbc:sqlserver://localhost:1433;database=SQLS)
  • PostgreSQLの場合:jdbc:postgresql://<DB_HOST_NAME>:<DB_PORT_NUM>/<DB_NAME>
      (例: jdbc:postgresql://localhost:5432/postgres)
○(*2) なし
INSTALLDIR WebOTX Portal をインストールするフォルダを指定します。
C:\WebOTX 以外にインストールする場合は指定が必要です。
× C:\WebOTX
JAVA_HOME WebOTX Portal で利用する JDK のホームフォルダを指定します。 なし
WO_DOMAIN_NAME WebOTX Portal のインストール先ドメイン名を指定します。 なし
WO_DOMAIN_USERNAME WebOTX Portal のインストール先ドメインの管理者ユーザ名を指定します。 なし
WO_DOMAIN_PASSWORD WebOTX Portal のインストール先ドメインの管理者パスワードを指定します。 なし
WO_DOMAIN_PORT WebOTX Portal のインストール先ドメインのポート番号を指定します。 × 6212
WO_SECRET_KEY WebOTX Portal で利用するデータベースで暗号化機能を利用する場合の秘密鍵キー(ポータル本体用)を指定します。 × 空文字列(暗号化しない)
WO_HASH_OPTIONS WebOTX Portal で利用するデータベースで暗号化機能を利用する場合のハッシュ値(ポータル本体用)を指定します。 × 空文字列(暗号化しない)
WO_SECRET_KEY2 WebOTX Portal で利用するデータベースで暗号化機能を利用する場合の秘密鍵キー(ポートレット用)を指定します。 × 空文字列(暗号化しない)
WO_HASH_OPTIONS2 WebOTX Portal で利用するデータベースで暗号化機能を利用する場合のハッシュ値(ポートレット用)を指定します。 × 空文字列(暗号化しない)
COMPANY_TYPE WebOTX Portal でシングルテナントを利用するかマルチテナントを利用するか番号を指定します。
single:シングルテナント、multi: マルチテナント
× single
COMPANY_ID_LENGTH WebOTX Portal でマルチテナントを利用する場合の、テナント(会社)IDの長さを指定します。
0文字から最大32文字まで指定可能です。
○(*4) なし

(*1)接続アカウントには、テーブルの作成/削除権限を持ったユーザを指定してください。
(*2)DB_TYPE を「derby」にした場合は指定不要です。
(*3)JDBCドライバは、日本語を含むパスに格納しないでください。
(*4)マルチテナントの場合は必須です。