WebOTX Manual V10.4 (第4版) 目次を表示 |
4. V6.1の変更点 |
WebOTX V6.1の変更点について、その概要について説明します。
4.1. Webサーバ |
WebOTX でバンドルする Webサーバとして、次のWebサーバをバンドルします。
4.1.1. Java ベース |
JavaベースのWebサーバ をバンドル
WebOTXと同一JavaVM上で動作するJavaベースのWebサーバをバンドルしています。インストール時の既定値では、こちらのWebサーバを利用します。
WebOTX と 同一のJavaVM上で動作するため、スケラービリティが向上します。
4.1.2. Apache HTTP Server ベース |
Apache HTTP Server 1.3.31/2.0.52 をバンドル
Apache HTTP Serverの最新バージョン Apache HTTP Server 1.3.31/2.0.52 をバンドルしています。
Apache HTTP Server 2.0 は、UNIX上でマルチプロセス・マルチスレッド動作可能となりスケラービリティが向上しました。詳細については、次を参照してください。
・Apache HTTP Server
mod_ssl 2.8.19/2.0.52 をバンドル
上記 Apache HTTP Serverに対応したバージョンである mod_ssl 2.8.19(Apache 1.3.31用)/2.0.52(Apache 2.0.52用)をバンドルしています。
OpenSSL 0.9.6m をバンドル
OpenSSL 0.9.6l 以前のバージョンでは、セキュリティの脆弱性に関する問題が報告されているため、その修正バージョンであるOpenSSL 0.9.6m をバンドルしています。本問題に関する詳細については、次を参照してください。
・OpenSSL Security Advisory [17 March 2004]
4.2. Webサービス |
J2EE 1.4仕様に含まれるJAX-RPC 1.1/SAAJ 1.2/JAXR 1.0/JSR-921に対応
J2EE 1.4で追加されたWebサービスの各種標準仕様に対応しました。
EJBエンドポイント対応
EJBエンドポイントに対応したことで、Webサービス上のAPを経由せずにクライアントから直接EJBの呼び出しができます。
UDDI 3.0対応
拡張製品「WebOTX UDDI Registry V3.1」がUDDI 3.0に対応しました。電子署名検証によって信頼あるWebサービスを動的に利用することができます。
4.3. Webコンテナ |
Servlet 2.4/JSP 2.0対応
Webアプリケーションの動作環境として Tomcat 5.0をベースにして Servlet 2.4/JSP 2.0 へ対応しました。
運用機能強化
運用機能を強化し、稼動情報(性能、メモリ、統計)を動的に採取することができるようになりました。メモリ資源や性能のチューニングが効率的に行なえるようになりました。また、トラフィックの増加などにあわせて動的にWebコンテナシステムを追加したりスレッド数の動的変更ができるようになりました。
4.4. EJB |
J2EE 1.4/EJB 2.1対応
J2EEの最新バージョンであるJ2EE 1.4に対応しました。 旧バージョンのアプリケーション動作を保証しながらJ2EE 1.4の新機能を提供します。
4.5. JMS |
J2EE 1.4対応
J2EE 1.4仕様への対応として、JMS 1.1仕様で追加されたAPIのサポート、JCA 1.5に準拠したリソースアダプタ機能、JMX 1.2に対応した運用管理機能をサポートしています。
性能向上
サーバ/クライアント間の通信プロトコルをRMI-IIOPから独自プロトコルに変更することにより、WebOTX V5と比較して、大幅な性能向上 (非永続メッセージの場合で10倍以上) を実現しています。
メッセージフロー制御
WebOTX V5で提供していた送信先単位のメッセージ滞留抑止だけでなく、コネクション単位やシステム単位のメッセージ滞留抑止や、実メモリの監視によるメッセージフロー制御をサポートし、メモリ不足によるパフォーマンス低下やプロセスダウンを未然に防ぐ機能を拡張しています。
マルチコンシューマ負荷分散
キューに接続した複数のJMSでは動作が規定されていない、キューに接続した複数のコンシューマに対する配信における負荷分散を新規にサポートしています
ファイルストア
永続データの格納先として、ファイルストアを標準でサポートしています。
コネクション制御スレッドのプール管理
JMSクライアントとの間で確立されるTCPコネクションを制御するスレッド構成を性能重視の専用モデルにするか、資源重視の共有モデルにするかを選択することができます。
送信先の自動生成
事前に送信先を設定することなしに動的に生成することができます。開発時の変更に柔軟に対応するようなケースで有効です。
4.6. 運用管理 |
JMX 1.2対応
WebOTXの運用管理フレームワークとして、JMX 1.2に対応しました。 WebOTXの管理対象リソースをJavaのオブジェクトでモデル化することでWebOTXシステムの運用管理操作およびイベント通知をJMXのAPIで行なうことができます。
4.7. 開発環境 |
統合開発環境Developer's Studio
Javaの統合開発環境としてデファクトスタンダードなEclipseを強化した、WebOTX統合開発環境「WebOTX Developer's Studio」を提供します。GUIベースの開発環境により、開発生産性を向上させています。
テスト用サーバ
WebOTXのアプリケーションを効率よく開発/デバッグするために、WebOTX Standard-J Edition相当のテスト用サーバをWebOTX開発環境にバンドルしました。