WebOTX Manual V10.4 (第4版) 目次を表示 |
WebOTX V8.4の変更点について、その概要について説明します。
ユーザドメイン作成の有無を選択できるよう変更
インストール時にユーザドメイン作成の有無を選択できるようになりました。
"運用管理ドメインと ユーザドメインを作成"を選択された場合、従来どおり管理ドメイン(WebOTXAdmin)とユーザドメインを作成します。"運用管理ドメインのみ作成"を選択された場合、管理ドメインのみ作成します。
インストール時にドメインの名称を入力できるよう変更
インストール時に"運用管理ドメインと ユーザドメインを作成"を選択された場合、作成するユーザドメインの名称を変更できるようになりました。
wsdl4j.jarへの参照を除去
V8.3までは、ユーザアプリケーションでwsdl4j.jarを使用する際にライブラリが競合する問題がありました。そのため、クラスパスからwsdl4j.jarの参照を除外しました。ライブラリの格納場所を${AS_INSTALL}/lib/wssに変更しております。
Apache HTTP Server 2.2.22 をバンドル
Apache HTTP Server の最新バージョンである Apache HTTP Server 2.2.22
をバンドルしています。
Apache HTTP Server 2.0.x バージョンは2.0.64のまま変更ありません。
各 Apache HTTP Server の詳細については、次を参照してください。
Apache HTTP Server
mod_ssl 2.2.22 をバンドル
Apache HTTP Server 2.2.22 に対応した mod_ssl 2.2.22 をバンドルしています。
OpenSSL OpenSSL 1.0.0j をバンドル
OpenSSL の最新バージョンである OpenSSL 1.0.0j
をバンドルしています。
mod_ssl 2.2.22 では OpenSSL 1.0.0j を利用しています。
Webサーバプラグインのベースとして利用している mod_jk を 1.2.32 に更新
Apache HTTP Server 2.0.64/2.2.19 をバンドル
Apache HTTP Server の Apache HTTP Server 2.0.64/2.2.19
をバンドルしています。
なお、Apache HTTP Server 1.3.x のバージョンは、含まれておりません
各 Apache HTTP Server の詳細については、次を参照してください。
Apache HTTP Server
mod_ssl 2.0.64/2.2.19 をバンドル
上記 Apache HTTP Server に対応した mod_ssl 2.0.64/2.2.19 をバンドルしています。
OpenSSL 0.9.8r/OpenSSL 1.0.0d をバンドル
OpenSSL の OpenSSL 0.9.8r/OpenSSL 1.0.0d
をバンドルしています。
mod_ssl 2.0.64 では OpenSSL 0.9.8r を、
mod_ssl 2.2.19 では OpenSSL 1.0.0d を利用しています。
プロセスグループの設定のコマンドライン引数に既定値を追加
プロセスグループの設定のコマンドライン引数に、既定値として<アプリケーショングループ名>-<プロセスグループ名>を追加しました。この変更により、Unixでpsコマンドを実行した場合、プロセスの引数として<アプリケーショングループ名>-<プロセスグループ名>が出力され、該当のプロセスがどのプロセスグループで起動されているか確認できます。
初期ヒープサイズの既定値の変更
Javaアプリケーションを使用している場合、初期ヒープサイズの既定値を32MBにしました。従来は初期ヒープサイズはJavaVMが設定する既定値としていましたが、OSのメモリ資源が大きい場合、必要以上に大量のメモリを確保してしまう場合がありました。メモリ使用量節約のため、WebOTXが必要とする最低限の設定を既定値として設定するように変更しました。
プロセスグループの設定のプロセス優先度設定
プロセスグループの設定のプロセス優先度設定で、Windows OSを使用している場合はHIGHを指定できないようにしました。Windows OSで優先度HIGHの設定を可能とした場合、障害発生時にタスクマネージャからプロセスが強制終了できなくなるため、設定できないようにガードしています。
ラウンドロビン機能を使用する設定
名前サーバへの登録が「永続的に扱う」設定となっている場合、ラウンドロビン機能は利用できないため、この場合は、「ラウンドロビン機能を使用する」設定を行えないようにしました。そのため、「ラウンドロビン機能を使用する」の設定の既定値は無効となっています。また、名前サーバへの登録を「一時的に扱う」設定に変更した場合、自動で「ラウンドロビン機能を使用する」設定が有効となります。
配備情報の不整合への対処コマンド簡略化
配備情報の不整合が発生した場合、実行するコマンドの簡略化を行いました。
Javaプロセスグループ起動時のJavaシステムプロパティ変更
プロセスグループでは、次のAlternativeHostNamesの自動設定を止め、代わりに、ExternalHostNameを設定するように変更しました。
リカバリプロセスの起動設定について
V8.42からリカバリプロセスの起動有無を設定できるようになりました。
配備したアプリケーションと[オブジェクトリファレンスのポリシ]を確認して適切な設定を行ってください。
Webコンテナのベースとして利用している Apache Tomcat を 6.0.30 に更新
Webサーバプラグインのベースとして利用している mod_jk を 1.2.31 に更新
診断サービスによる収集項目の変更
収集項目「ドメインの運用管理エージェントに関するログ」を「ドメイン上で動作する各サービスに関するログ」に変更しました。収集されるログファイルが一部追加されます。
また、「サーバ、ドメインの運用管理エージェントへのアクセスログ」の既定値を、falseからtrueに変更しました。
otxadmin.propertiesの拡張
従来${INSTALL_ROOT}配下のみに配置することができたotxadmin.propertiesを、${INSTANCE_ROOT}配下に配置した場合にも設定が反映されるようになりました。
${INSTANCE_ROOT}配下にotxadmin.propertiesを配置した場合、ドメイン単位で設定を読み込みます。${INSTANCE_ROOT}配下のotxadmin.propertiesに記載できるパラメータは下記の3つです。
${INSTALL_ROOT}配下に配置した場合、従来の通り全てのドメインに設定が反映されます。
ドメインのホスト名の既定値を変更
ドメインのホスト名(domain.localhost)の既定値を localhost から自ホスト名に変更しました。
ドメイン定義ファイルの変更
従来、インストール後に新たにドメインを作成される場合に用意していた、domain2用定義ファイル(domain2.properties)をsampleドメイン用の定義ファイル(sample.properties)として修正しました。インストール後に新たにドメインを作成される場合、今後はsample.propertiesをご使用ください。
XMLデータ変換ツール
XMLデータ変換の新規作成時にテスト実行時に使用する変換元XMLファイル/変換先XMLファイルのひな形を作成するようになりました。また、テスト実行時に実行構成ダイアログへテストデータを自動設定することで利便性を向上しました。
Webアプリケーション 開発ツール
「サーバで実行」時に、エンドポイント統計情報にTATと秒間あたりのメッセージ数を測定
エンドポイント統計情報でTATと秒間あたりのメッセージ数が測定できるようになりました。
File BCのプロバイダのin-outのMEPをサポート
File BCのプロバイダでin-outのMEPが利用できるようになりました。
File BCでプロバイダでファイル追記モードの追加
File BCのプロバイダでFTP BCと同様にファイルの追加出力が出来るようになりました。
File BC/FTP BCで制御ファイルによる入力制御
File BC/FTP BCにおいて、制御ファイルが利用できるようになりました。
制御ファイルを利用することで動的に読み込みたいファイルを指定することができます。
FTP BCの1プロセスのInboundスレッドで処理するファイル数の上限値設定
マルチスレッド環境でFTP BCのコンシューマが処理できる1プロセスあたりのファイル数が設定できるようになりました。
FTP BCの送受信データのサイズチェック機能
FTP BCの送受信後のファイルデータのサイズがチェックできるようになりました。
HTTP BCのロードバランサ対応
HTTP BCにおいてロードバランサとの連携機能が強化されました。
HTTP BCのリダイレクト対応
HTTP BCで外部サービスをリダイレクトできるようになりました。
SOAP BCでSOAPメッセージ要素の簡易操作
SOAP BCで設定ベースでSOAPメッセージのルート要素の置換/挿入ができるようになりました。
ESBのサービスアセンブリ配備コマンドの配備時設定変更
サービスアセンブリ配備コマンドを強化し、アーカイブされているサービスユニットの設定内容を配備時に一部変更することができます。
製品構成の変更
ユーザライセンス製品である WebOTX Portal Express はV8.4では提供されません。
認証連携サービス機能の制限解除
V8.4では、認証サーバ連携時(認証委譲時)でも認証連携サービスが利用出来るようになりました。
データベースの設定可否の選択
インストール時にデータベースの設定を行うかどうか選択可能になりました。
認証連携サービスの登録
V8.3では認証連携サービスはEDSに登録していましたが、V8.4ではデータベースに変更になりました。それに伴い、認証連携サービスの登録の手順も運用コマンドを使用するように変更になりました。
認証連携ポートレット、メニューポートレットで使用可能な認証連携サービスの登録方法
V8.3では認証連携ポートレット、メニューポートレットが使用可能な認証連携サービスの登録にserviceinfo.csvファイルを使用していましたが、V8.4では運用コマンドでデータベースに登録するように変更になりました。
固定エリアのページ指定設定
全ページに表示されていた固定エリアを表示するページの指定ができるようになりました。
多言語に対応したロゴの設定
ログイン後のロゴ画像を言語毎に変更できるようになりました。
分散キャッシュ機能の再有効化
V8.3では、分散キャッシュ機能に障害が発生した際、分散キャッシュ機能を再び有効にするためには、分散システム内の各WebOTXドメインの再起動が必要でしたが、V8.4では不要になりました。