WebOTX Manual V10.4 (第4版) 目次を表示 |
ここでは、WebOTX V8.5のリリースで新しく追加された機能を説明します。
WebOTX V8.5での製品全体における機能強化項目について説明します。
サポートOSの拡大
Linux(x64)プラットフォームにおいて Red Hat Enterprise Linux 6 Server (6.1以降)をサポートします。
IRS(InfoFrame Relational Store)等のデータベースの動的スケールアウト対応
データベースでスケールアウトが行われた時、JDBCクラスタプールへJDBCデータソースの定義を動的に追加し、業務プロセスを再起動することなく、追加したJDBCデータソースをアプリケーションから利用できるようにしました。
JDBCドライバログの強化
JDBCドライバログの一部(データ更新に関わる内容のみ)をキャッシュしておき、例外発生を検出した際に、それらをまとめてログに出力する機能を提供しました。さらに、IRS利用時には、JDBCドライバに設定されているトランザクション(マイクロシャード)の識別子も出力されます。
データベースのバージョンアップ対応
次のデータベースのバージョンアップ対応を行いました。Internet Explorer 9 のサポート
Web版統合運用管理コンソールが動作するブラウザとして新たに Internet Explorer 9 をサポートしました。
HL7 Binding Componentのサポート
医療系システムと連携を行うためにHL7 Binding Componentをサポートしました。HL7 BCは医療情報交換の国際標準規約「HL7(Health Level Seven)」に対応、さらに、下位プロトコルとして標準の MLLP に加え、他ベンダとの相互接続検証で使用されている IHE-J 規定のプロトコルに対応しています。HL7-XML変換機能を搭載し、ESBを介して他のプロトコルへの変換を可能にします。
メッセージログのインポート/エクスポート機能
メッセージログ出力でデータベースにログを格納した場合、データベースのログをファイルにエクスポートする機能とエクスポートしたファイルをインポートする機能を追加しました。
CBR SEのXPath分岐条件指定
CBR SEで指定する分岐条件にXPathで指定ができるようになりました。
Sequencing SEの機能強化
ブロードキャスト
同じメッセージを同時に複数の宛先に送信する機能を追加しました。
繰り返し
同じメッセージを複数回同じ宛先に送信する機能を追加しました。
非同期応答
プロバイダの処理を待たずにコンシューマへ即時応答を返却する機能を追加しました。
入出力メッセージの保持
各メッセージに名前を付けることでメッセージを保持し、プロバイダの呼び出しメッセージやコンシューマの応答メッセージを指定することができるようになりました。
UserProcessor SEが提供するプロセッサを追加
非XMLメッセージ変換機能を持つ EDIAI Server/EDIトランスレータ との連携ができるようになりました。
エンドポイントのクラスタ化における機能強化
プロバイダのメッセージ送信エラー時に自動的に行う経路閉塞を、指定したエラー発生回数に到達するまで遅延させる設定を設けました。
配備後のSU設定の変更
配備後にSU設定の一部を統合運用管理ツールやotxadminコマンドで変更できるようになりました。変更した設定値は、再配備コマンドで引き継ぐことも可能です。