WebOTX Manual V10.4 (第4版) 目次を表示 |
WebOTX V9.1の変更点について、その概要について説明します。
Java SE 5.0 および、Java SE 6はサポート対象外となります。
WebOTX V9.1ではJava SE 7をご利用ください。
V8でのライセンス方式はApplication Serverのエディションごとに異なるライセンス体系でしたが、V9からCPUの搭載コア数に応じて必要なライセンス数を変動するシンプルなライセンス体系に統一しました。
コア数と必要なライセンス数の関係は下表を参照ください。
総コア数 | 1 - 2 | 3 - 4 | 5 - 6 | 7 - 8 | 9 - 10 | 11 - 12 |
---|---|---|---|---|---|---|
ライセンス数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
WebOTX Application Server Expressの諸元制限を設けています。
Linux版のインストールスクリプトによる製品インストール時に、WebOTX Utility (OTXUTIL) は自動的にインストールされ、製品ライセンスを一つ登録することが可能になりました
Linux版のサイレントインストールの設定ファイルの仕様を変更しました。WebOTX V8.4/V8.5のサイレントインストール機能で作成した設定ファイルは互換性がありませんので、WebOTX V9のサイレントインストールには使用できません。
JMSサーバのコネクションサービスポートの固定化
各コネクションサービスで使用するポート番号を、動的アサインから固定に変更しました。これにより、JMSサーバのプロパティの既定値が、次のように変更となります。
プロパティ名 | 説明 | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|---|
wojms.jms.tcp.port | JMSのコネクションサービスポート番号 | 0(動的) | 9701 |
wojms.admin.tcp.port | 管理用のコネクションサービスポート番号 | 0(動的) | 9702 |
wojms.ssljms.tls.port | JMSのSSLコネクションサービスポート番号 | 0(動的) | 9703 |
wojms.ssladmin.tls.port | 管理用のSSLコネクションサービスポート番号 | 0(動的) | 9704 |
wojms.cluster.port | JMSサーバクラスタ用のコネクションサービスポート番号 | 0(動的) | 9705 |
WS-RM/WS-Rの提供停止
JAX-WSでは、旧製品で提供していたWS-RM(WS-ReliableMessaging)、WS-R(Web Service Reliability)機能の提供を停止しました。
WS-Securityの提供停止
JAX-WSおよびJAX-RPCでは、旧製品で提供していたWS-Security(Web Service Security)機能の提供を停止しました。
Apache HTTP Server 2.2.24をバンドル
Apache HTTP Server の最新バージョンである Apache HTTP Server 2.2.24
をバンドルしています。
なお、Apache HTTP Server 1.3.x、2.0.x のバージョンは、含まれておりません。
各 Apache HTTP Server の詳細については、次を参照してください。
Apache HTTP Server
mod_ssl 2.2.24 をバンドル
上記 Apache HTTP Server に対応した mod_ssl 2.2.24 をバンドルしています。
OpenSSL OpenSSL 1.0.0k をバンドル
OpenSSL の最新バージョンである OpenSSL OpenSSL 1.0.0k
をバンドルしています。
Webサーバプラグインのベースとして利用している mod_jk を 1.2.37 に更新
ベースの Tomcat をバージョンアップ
Webコンテナのベースとして利用している Tomcat を 7.0.34 に更新しました。
ベースのTomcatバージョンの変更に伴い、旧バージョンからの移行の際に対処が必要となる場合があります。
コネクション管理およびスレッド管理の仕組みを強化しました。この強化に伴う変更により、旧バージョンからの移行の際に対処が必要となる場合があります。
サーブレットリクエスト属性名の予約語の追加
javax.servlet.ServletRequestやjavax.servlet.http.HttpServletRequestのsetAttribute(String name, Object o) で指定する属性名の予約語に、Servlet API仕様で定義される(java.*, javax.*, com.sun.*) に加え(com.nec.webotx.appserv.web.*)を追加しました。
運用管理コマンドを動作に応じて分類
すべての運用管理コマンドを、動作に応じてローカルコマンドとリモートコマンドに分類しました。
それぞれの使用条件は以下のとおりです。
ローカル環境で実行されるコマンド (ローカルコマンド)
クライアント側で動作するコマンドです。
ドメインの起動・停止に関わらず実行できます。
例: version, list-domains
サーバへのリモート呼び出しにより実行されるコマンド (リモートコマンド)
サーバへリモート呼び出しを行い、実行結果を受け取るコマンドです。
実行するためには、あらかじめユーザドメイン起動後に otxadmin login コマンドを実行し、ログインを行う必要があります。
ユーザドメインが停止している場合や、サーバと通信できない場合にはコマンドとして認識されないのでご注意ください。
例: get, set
各運用管理コマンドがどちらに属しているかは、 list-commands リモートコマンドにてご確認ください。
otxadmin ユーティリティで使用できる環境変数の追加
デバッグメッセージ出力用の環境変数 OTX_ADMIN_DEBUG を追加しました。
パスワードファイルで使用できる環境変数の削除
環境変数 OTX_ADMIN_ADMINPASSWORD を削除しました。
標準出力・標準エラー出力に出力されるログメッセージのレイアウト変更
エージェントプロセス上の標準出力・標準エラー出力に出力されるログメッセージについて、既定のレイアウトを変更しました。
新しい既定フォーマットでは、個々のログメッセージの先頭にメッセージ出力時刻を追加しました。
イベントログ・シスログに出力されるログメッセージのレイアウト変更
イベントログ・シスログに出力されるログメッセージについて、既定のレイアウトを変更しました。
新しい既定レイアウトでは、カテゴリ表記のモジュール名への変更とメッセージ末尾へのドメイン名追加を行いました。
${INSTANCE_ROOT}/logsに出力されるログメッセージのレイアウト変更
${INSTANCE_ROOT}/logs にに出力されるログメッセージについて、既定のレイアウトを変更しました。
新しい既定レイアウトでは、カテゴリ表記のモジュール名への変更等を行っています。
ログファイル構成の変更
${INSTANCE_ROOT}/logs に出力される WebOTX 内部コンポーネントに関するログメッセージの出力先ファイル構成を変更しました。
標準出力・標準エラー出力先ログファイルの旧互換ローテーション機能提供停止
旧互換機能として提供していた標準出力・標準エラー出力先ログファイルのローテーション機能の提供を停止しました。
なお、rotatelogs によるローテーション機能は引き続き提供いたします。
自動バックアップの実行タイミングおよび実行条件の変更
ドメイン環境の自動バックアップの実施タイミングが、ドメインの起動完了直後から起動処理の開始直前に変更になりました。ただし、設定により、従来と同じ実行タイミングに変更することが可能です。
また、前回のドメイン起動からドメインの構成(設定情報など)に変更がなかった場合は、バックアップがスキップされるようになりました。
ドメインの状態を表すためのステータスを追加
ドメインの稼働状態、及び停止状態を整理し、新たなステータスとして"unknown"を追加しました "unknwon" ステータスは、エージェントプロセスの処理が何等かの異常により停滞した際に、表示されます。
ベースのEclipseをバージョンアップ
開発環境のベースとなる Eclipse を、 Eclipse 4.2 SR1 にバージョンアップしました。
配備記述子エディタの提供停止
開発手順を、配備記述子から、アノテーションを利用した手順に変更しました。
Java SE 6はサポート対象外となります。
WebOTX Portal V9.1ではJava SE 7をご利用ください。
V8でのライセンス方式は基本ライセンス+CUライセンスでしたが、V9からコア数に応じて必要なライセンス数を算出するWebOTX Application Serverと同じライセンス方式に変更しました。
1ライセンスにつき2コアまで利用可能であり、インストール対象のマシンに搭載されているCPUのコア数の合計値をカウントし、合計値を2で割った数のライセンスを登録します。
詳細はWebOTX Portalのセットアップガイド [3. インストール > 3.2. インストール > 3.2.1. Windows > 3.2.1.4. 製品ライセンスの追加登録 ]を参照してください。