WebOTX Manual V10.4 (第4版) 目次を表示 |
WebOTX V9.2の変更点について、その概要について説明します。
Apache HTTP Server 2.2.27をバンドル
Apache HTTP Server の Apache HTTP Server 2.2.27をバンドルしています。
なお、Apache HTTP Server 1.3.x、2.0.x のバージョンは、含まれておりません。
各 Apache HTTP Server の詳細については、次を参照してください。
Apache HTTP Server
mod_ssl 2.2.27 をバンドル
上記 Apache HTTP Server に対応した mod_ssl 2.2.27 をバンドルしています。
OpenSSL OpenSSL 1.0.0m をバンドル
OpenSSL の最新バージョンである OpenSSL 1.0.0m
をバンドルしています。
ESB JBIコンテナの起動
プロセスグループ作成時に、プロセスグループの上でJBIコンテナを起動するかが、オプションにて指定可能になりました。
既定値は、JBIコンテナが動作可能な構成ではtrue、利用できない構成ではfalseとなります。
なお、旧バージョン同様に、プロセスグループ作成後に、起動有無を変更することは可能です。
JDBCレルムのjaas-contextをJDBCRealmに変更
DIGEST認証用ではない標準のJDBCレルムが利用するjaas-context名を"jdbcRealm"から"JDBCRealm"に変更しました。
Webアプリケーションの配備解除時やドメイン停止時にメモリリークを検知する機能を抑制する設定
Webアプリケーションの配備解除時やドメイン停止時にメモリリークを検知する機能を抑制する設定を追加しました。
JSPの暗黙オブジェクトである request, response, pageContext,application, config, page の final 宣言を付けないための設定
JSPの暗黙オブジェクトである request, response, pageContext,application, config, page の final 宣言を付けないための設定を追加しました。
JSPコンパイル時にタグ属性の重複エラーチェックを行わないための設定
JSPコンパイル時にタグ属性の重複エラーチェックを行わないための設定を追加しました。
/WEB-INF/tags配置されたtldファイルのチェックを行わないための設定
Webアプリケーションロード時に/WEB-INF/tagsに配置されたtldファイルのチェックを行わないための設定を追加しました。
EJBエンドポイント上でのWS-Securityの機能制限を解除
EJBエンドポイント上で WS-Security の機能が利用できるようになりました。
Web サービスクライアントでWS-ReliableMessagingのスレッド数制限を解除
WS-ReliableMessaging のクライアントを動作させる場合、クライアントがメッセージ送信の際に使用するWS-ReliableMessaging内部のスレッド数の上限は10に固定されていましたが、スレッド数の上限を2147483647に変更しました。
WebOTX Webサーバ/Apache HTTP Server と連携している場合におけるドメイン作成後の制限解除
スタンダードモードで WebOTX Webサーバ/Apache HTTP Serverと連携している場合、 ドメイン作成後の初回ドメイン起動時にWebサーバ連携を行うためのドメイン再起動が 必要でしたが、これを解除しました。
Webアプリケーションのバージョン管理の機能制限を解除
Webアプリケーション配備においてバージョン管理機能の利用が可能となりました。 この機能によって同じコンテキストパスのアプリケーションが複数の異なるバージョンを持つことが可能となりました。
ベースの Tomcat をバージョンアップ
Webコンテナのベースとして利用している Tomcat を 7.0.42 に更新しました。
多重度過剰メッセージのトレースレベル変更
運用アシスタントの多重度最適化支援機能が多重度過剰と判断時に出力するメッセージのトレースレベルを以下のように変更しました。
多重度不足時のスタックトレース採取処理の廃止
運用アシスタントの多重度最適化支援機能で多重度不足判定時に行っていたスタックトレース採取処理を廃止しました。
アプリケーションログファイル名の固定ID形式を強化
設定された固定IDを取得できるようにJavaシステムプロパティを追加しました。
CORBAアプリケーションで提供するトレース出力APIのメッセージIDを変更
TPSUserTrace()を利用したsyslog・イベントログ出力のメッセージIDを変更しました。
プロセスグループ起動の状態表示を変更
プロセスグループ起動時の状態表示で、全てのスレッド起動の完了をプロセスグループの起動完了としました。
--oldjava1オプションの廃止
--oldjava1オプションを廃止しました。
メモリ枯渇監視機能の廃止
メモリ枯渇監視機能を廃止し、診断サービス機能へ統合しました。
TPシステムのログ出力先を変更
出力先を<WebOTXインストールディレクトリ>/domains/<domain名>/logs/tpsystemディレクトリに変更しました。
サービス名とポート番号の登録を廃止
インストール後の作業で w-tpadm、webotx-mess、webotx-ws のサービス登録が不要になりました。
インターネットサービスデーモンへのサービス登録廃止
インストール後の作業でインターネットサービスデーモンへ tpadmd の登録が不要になりました。
TPシステム起動スクリプトの廃止
TPシステム起動スクリプト(tpadm.sh、tpadm2.sh)を廃止しました。
プロセスグループの環境変数の変更
各ドメインに設定されている環境変数をプロセスグループに引き継げるようになりました。
また、UNIX版のみ次の環境変数の値が変更になりました。各値はご使用の環境により異なりますので、プロセスグループのシステムトレースファイルを参照してください。
リソース上限の統一
WebOTX Application Server StandardとWebOTX Application Server Enterpriseで最大アプリケーショングループ数などのリソース上限に差がありましたが、同じ上限に統一しました。
また、最大値としてもリソースへの影響が10MB以内である最大アプリケーショングループ数、最大プロセスグループ数を985固定にし、設定を廃止しました。
ダウンローダ管理サービスへの依存廃止
プロセスグループに登録したアプリケーションからイベントログへメッセージを出力する際に、ダウンローダ管理サービスを経由しなくなりました。
これにより、ダウンローダ管理サービスはダウンローダ機能でのみ利用するため、既定で停止されます。
間接型VD作成手順
間接型VD作成時に指定したトランザクション型VDは、個別に運用することができないため、間接型VD作成時に削除されるようになります。
既定で設定するJavaシステムプロパティの保護
プロセスグループ作成時に設定されるJavaシステムプロパティのうち、変更すべきでないものを、変更できないよう改善しました。
属性の見直し
不要なものを削除し、既定値、表示、説明を変更しました。
属性の一括設定
親の設定値を参照する設定項目を廃止しました。
そのため、一括で設定する場合は、設定ファイルcli_restrictionに一括で設定する属性を指定のうえ、setコマンドで*を用いて設定ください。
Windows(x86)版での最大ヒープサイズ指定の既定値
Windows(x86)版で最大ヒープサイズ指定の既定値を-1(JavaVMの既定値に従う)を128MByteに変更しました。
アプリケーションの対応バージョン
WebOTX V9.2で動作するアプリケーションのバージョンは以下の通りです。
OS | 対応するアプリケーションのバージョン | |
---|---|---|
C++アプリケーションの場合 | Javaアプリケーションの場合 | |
Windows x86 | V6、V7、V8、V9 | V7、V8、V9 |
Windows x64 | V6、V7、V8、V9 | V7、V8、V9 |
HP-UX(IPF) | V6、V7、V8、V9 | V7、V8、V9 |
Linux x86 | V9(※1) | V9(※1) |
Linux x64 | V9(※1) | V9(※1) |
※1 Linuxでは旧バージョンで作成されたアプリケーションは動作しません。 WebOTX Developer (for CORBA Application) V9.2で作成したアプリケーションのみ動作します。
WebOTX AS TPBASEadmサービスの廃止
WindowsにおいてWebOTX AS TPBASEadmサービスを廃止し、WebOTX AS Agent Serviceに統合しました。これまでこのサービスから起動されていたプロセスはWebOTX AS Agent Serviceサービスで起動されます。
Apache HTTP Server 2.2.25をバンドル
Apache HTTP Server の Apache HTTP Server 2.2.25をバンドルしています。
なお、Apache HTTP Server 1.3.x、2.0.x のバージョンは、含まれておりません。
各 Apache HTTP Server の詳細については、次を参照してください。
Apache HTTP Server
mod_ssl 2.2.25 をバンドル
上記 Apache HTTP Server に対応した mod_ssl 2.2.25 をバンドルしています。
OpenSSL OpenSSL 1.0.0l をバンドル
OpenSSL の最新バージョンである OpenSSL 1.0.0l
をバンドルしています。
oadの起動抑止
WebOTXドメインのObject Brokerサービスにおいて、oadプロセスの起動をデフォルトで抑止しました。
oadを起動する必要がある条件については注意事項を参照してください。
サーブレットリクエスト属性名の予約語の追加
javax.servlet.ServletRequestやjavax.servlet.http.HttpServletRequestのsetAttribute(String name, Object o) で指定する属性名の予約語に、Servlet API仕様で定義される(java.*, javax.*, com.sun.*) に加え(org.glassfish.web.*)を追加しました。
「(エラー):ブラウザ側で異常が発生したので、ページをリフレッシュしてください。」とメッセージが表示される場合がある制限解除
「(エラー):ブラウザ側で異常が発生したので、ページをリフレッシュしてください。」とメッセージが表示され、画面の一部が崩れる場合ことがある制限を解除しました。
共有コンポーネント名の最初の文字に数字を指定できない制限解除
CORBAモジュールが使用する共有コンポーネントについて、共有コンポーネント名の最初の文字に数字を指定できない制限を解除しました。
import-configコマンドのjarファイル対応
ドメインの設定をインポートするimport-configコマンドで、V8以前で提供していたAdminutilツールで出力したjarファイルを読み込めるようにしました。
Web版運用管理コンソールでCORBAモジュールを名前サーバへ登録する際の制限解除
Enterprise エディションにおいて、Web版運用管理コンソールでCORBAモジュールを名前サーバへ登録する際、 「マルチサーバのサーバグループ名」に「使用しない」以外の名称が設定された状態から 「使用しない」に変更できない制限を解除しました。
ドメインの作成方法、及び削除方法を変更
従来の asant create-domain / asant delete-domain を廃止し、ドメインの作成/削除方法を下記のように変更しました。
otxadminコマンド
create-domain/delete-domain サブコマンドを利用して、ドメインを作成/削除するように変更しました。
統合運用管理ツール
統合運用管理ツールをインストールしている場合、画面上からドメインを作成/削除できるようにしました。
otxadminコマンドの旧互換対応
V9.2のotxadminコマンドを用いて、V8以前のサーバに対してコマンドを実行できるようにしました。V8以前のサーバに対して実行する際は、--legacy=trueを設定してください。
診断サービス機能のフェイルセーフ対象の追加
診断サービス機能のフェイルセーフの対象に、以下を追加しました。
adminutilツールのotxadminコマンドへの統合
V8までに提供していたadminutilツールをotxadminコマンドへ統合しました。adminutilツールで提供していた機能は、otxadminコマンドのexport-config/import-configサブコマンドで提供されます。
Windows版のサービスのコマンド実行タイムアウトの既定値を変更
Windows版のサービスの起動/停止を実行すると、コマンドを実行してドメインの起動/停止を行ないます。このコマンド実行時のタイムアウトを、Unix版に合わせて、600秒から1800秒に変更しました。
評価版 WebOTX Application Server Express同梱
テスト用サーバとして「評価版 WebOTX Application Server Express」を同梱しました。
ベースのEclipseをバージョンアップ
開発環境のベースとなる Eclipse を、 Eclipse 4.2 SR2 にバージョンアップしました。
JAX-RPC のWS-Security 設定ウィザード 提供停止
旧製品で提供していたJAX-RPC Webサービス向けのWS-Security のウィザードでの設定機能の提供を停止しました。
JBIFramework
jbiadminコマンドの提供停止
旧製品で提供していたjbiadminコマンドを提供停止しました。
セキュリティ機能
SECUREMASTER連携の対応バージョンを更新
WebSAM SECUREMASTER/AccessControlPlugInオプション Ver7.1 に対応しました。
SOAP BC
WS-RM/WS-R連携機能の提供停止
旧製品で提供していたWS-RM/WS-Rとの連携機能を提供停止しました。
WS-Security連携機能の提供停止
旧製品で提供していたWS-Securityとの連携機能を提供停止しました。
UserProcessor SE
WebOTX Interschema連携機能の提供停止
組込み定義プロセッサの Interschme によるWebOTX Interschema連携機能を提供停止しました。
FontAvenue UniAssist コード変換の対応バージョンを更新
組込み定義プロセッサの UniAssist Processor が FontAvenue UniAssist コード変換 V2.5 に対応しました。
EDIトランスレータの対応バージョンを更新
組込み定義プロセッサの EDIトランスレータ が EDIトランスレータ V5 に対応しました。