WebOTX Manual V10.4 (第4版) 目次を表示 |
ここでは、WebOTX V9.2のリリースで新しく追加された機能を説明します。
WebOTX V9.2での製品全体における機能強化項目について説明します。
IIS 8.5 との連携をサポート
WebOTX Media V9 Release 4からインストールした場合、IIS 8.5 との連携をサポートします。
JPAプロバイダの提供
アプリケーション開発者向けのフレームワークとして、Oracle Coherence やInfinispan などのデータグリッド製品を透過的に扱うことでできる独自のJPAプロバイダを提供します。
データプリロード機能の提供
データプリロード機能を利用して、事前にエンティティをデータグリッドへ登録することにより初回アクセスのキャッシュ時間を
短縮することができます。
また、読込設定や性能情報を利用した効率的な読み込みが可能となります。
性能情報採取機能の提供
パフォーマンスチューニングに必要なプロファイルデータを提供します。JPAアプリケーションの
性能情報を、スレッド、JPAエンティティ、APIの3つの視点から採取します。
採取したJPAの性能情報からランキング情報を生成するコマンドを提供します。
Infinispanを利用したセッションレプリケーション機能の提供
Infinispanを利用して、Webアプリケーションのセッション情報を共有する機能を提供します。
同一コンテキストを複数ドメインに配備した場合におけるIISの複数サイト連携機能の提供
環境設定ツールの連携設定にて、同一コンテキストを複数ドメインに配備した場合においても、 同一マシン上で動作する複数の IIS サイトでそれぞれ連携することが可能となりました。
データベースのバージョンアップ対応
次のデータベースのバージョンアップ対応を行いました。WS-Security 1.1仕様をサポート
WS-Security 1.1に対応したメッセージの送受信が可能になりました。WS-SecurityはSOAPメッセージレベルにおけるセキュリティ機能を提供します。
WS-ReliableMessaing 1.2仕様をサポート
WS-ReliableMessaing 1.2に対応したメッセージの送受信が可能になりました。WS-ReliableMessaingはSOAPメッセージを確実に送受信するための機能として、メッセージの欠落を回避するメッセージ再送機能、再送によって発生するメッセージの重複を排除する機能、メッセージを正しい順番に送信する順序制御機能を提供します。
スローダウン・長期スローダウン時のスレッドダンプ採取回数のチューニング機能を提供
JavaEEまたはCORBA Javaアプリケーションのオペレーションでスローダウン・長期スローダウンを検出時に採取するスレッドダンプの回数がチューニング可能となりました。
スローダウン判定時間のチューニング機能を提供
オペレーションのスローダウンを判定する実行時間を指定できるようになりました。これまではこの時間はオペレーションの統計情報から自動設定していましたが、自動設定または直接時間を指定できるようになりました。
Visual Studio 2012で作成したCORBA C++アプリケーションに対応
Visual Studio 2012で作成した CORBA C++アプリケーションがWebOTXで動作可能となりました。
gcc4.4で作成したCORBA C++アプリケーションに対応
gcc4.4で作成した CORBA C++アプリケーションがWebOTXで動作可能となりました。
Java7で作成したCORBA Javaアプリケーションに対応
Java7で作成した CORBA JavaアプリケーションがWebOTXで動作可能となりました。
障害解析時に利用するトレース採取
採取するためにファイルや、レジストリを直接編集する必要があったもののうち、TPモニタ、TPA、IIOPリスナについては、運用管理機能から設定可能にしました。
例外時のダンプ採取
アプリケーションで例外が発生した際に、例外ハンドルの設定にかかわらず、ダンプファイルが採取可能になりました。ダンプファイルによるディスク圧迫にご注意してください。
初期プロセスのJava VMオプション
初期プロセスにて、JavaVMオプションの指定が可能になりました。
プロセスグループのアプリケーショントレースのローテート
アプリケーショントレースのバックアップ数や、時間指定でのローテートが可能になりました。
利用するWatchServerの設定
利用するWatchServerのホスト名、ポート番号が運用管理機能から指定可能になりました。
プロファイルの拡充
WebOTX AS V9.1ではフルプロファイルのみの提供でしたが、WebOTX AS V9.2からはWebプロファイルとWebサーバ・プロファイルが加わりました。
プロファイルのカスタマイズ
ユーザが自由にプロファイルを定義し、実行環境に適用できるようになりました。
Internet Explorer 11のサポート
WebOTX Media V9 Release 4からインストールした場合、Internet Explorer 11(互換表示のみ)をサポートします。
DHCP環境への対応
サーバマシンに割り当てられるIPアドレスが固定でない環境においても、事前の設定により、WebOTXの再起動時に自動的にIPアドレス情報を更新して動作するように対応しました。
これにより、IPアドレスの変更に合わせてWebOTXの各種設定を変更する作業が不要になります。
チューニング機能の提供
ユーザのシステム要件に合わせ、設定を自動チューニングする機能を提供します。本機能はドメイン作成時に、クライアント数などのパラメータを入力することで実行されます。
スクリプトマネージャサービス機能の提供
ユーザが任意に作成したスクリプトを実行するための機能を提供します。登録したスクリプトは、ドメインの起動開始直後、及び、ドメインの停止直前に実行することができます。
この機能を利用することで、ドメイン起動時にネットワークドライブへの接続等が可能になります。
ドメイン毎の環境変数設定機能の提供
ドメイン毎に環境変数を設定するための機能を提供します。<INSTANCE_ROOT>/config/asenv.propertiesに定義することで、各ドメインに反映されます。
統計レポート機能の提供
一定時間ごとに性能情報などを収集しCSVファイルへ出力を行う統計レポート機能を提供します。出力されたCSVファイルは表計算ソフトによりグラフ化したり、またはCASSI for WebOTX ASといったシミュレーションツールへの入力パラメータとして利用することができます。
ホットスワップ機能の提供
クラスファイルの更新を検知し再配備することなく更新を反映する機能を提供します。ホットスワップ機能を有効にすると、アプリケーション内のクラスファイルの更新が検知され、ロード済みのクラスが再定義されます。
WebアプリケーションへのCoherence自動組み込み機能
配備時にWebアプリケーションにCoherenceを組み込む機能を提供します。本機能は、配備時にオプションを指定することで使用できます。
JPA開発ツールの提供
JPAアプリケーションの開発支援ツールを提供します。
WebSocketウィザードの提供
WebSocketを利用したアプリケーションの開発支援ツールを提供します。
トランザクション機能
JMS BC、JDBC BCといった、トランザクションに参加する処理を持つコンポーネント以外のコンポーネントでトランザクション処理を開始・終了する機能を追加しました。コンシューマでトランザクション機能を有効にすることで、エラー発生時にトランザクションをロールバックし、トランザクションをサポートするプロバイダの処理を巻き戻すことができます。