WebOTX Manual V11.1 (第6版) 目次を表示 |
配備とは、作成したアプリケーションをWebOTX ASの管理下におく作業です。 再配備とは、WebOTX ASの管理下にあるアプリケーションを、新しいアプリケーションで置換することです。 置換とは、設定情報を保持したまま、再配備を行う作業です。 この章では、これらについて解説します。
WebOTX ASがアプリケーションを管理するために、配備の際にはアプリケーションに名前をつける必要があります。 アプリケーションの名前は、WebOTX ASのドメイン内で一意でなければなりません。
アプリケーション名で使用可能な文字は、ASCII英数字、ハイフン(-)、アンダースコア(_)、ピリオド(.)のみです。 アプリケーション名の先頭には、ASCII英数字、アンダースコア(_)のみが使用可能です。 また、ファイル名として使用できない文字列はアプリケーション名として使用することはできません。 使用可能な文字の例外として、[ バージョニング機能 ] で使用するコロン(:)を1つだけ含めることができます。
アプリケーション名は、デフォルトではアーカイブのファイル名から拡張子を取り除いたものになります。 例えば、アーカイブのファイル名が「sample.war」の場合、「sample」というアプリケーション名でWebOTX ASに配備されます。 また、配備をサポートする各ツールは、アプリケーション名を明示的に指定する方法を提供しています。
EAR に含まれるモジュール名に空白文字、コロン(:)、アスタリスク(*)、疑問符(?)、二重引用符(")、不等号(< および >)、バーティカルバー(|)、および連続するアンダースコア(_)を使用することはできません。
WebOTX AS Standardでは、アプリケーションをプロセスグループに配備するかエージェントに配備するかを選択することができます。 プロセスグループに配備する場合、配備の際にアプリケーショングループとプロセスグループを指定する必要があります。 配備先を指定しない場合、エージェントプロセスに配備されます。
再配備時には、アプリケーショングループとプロセスグループを指定する必要はありません。 自動的に、新しいアプリケーションを古いアプリケーションが配備されていた配備先に再配備します。
配備時あるいは再配備時にプロセスグループを指定しても、別の配備先に自動調整される場合があります。 これは以下の場合です。
以下の表は、配備時のプロセスグループの指定と、実際の配備先についてまとめたものです。 太字で表示されている部分が調整された配備先になります。
※以下の表では、プロセスグループをPGと表記します。
配備 | |||
---|---|---|---|
PG指定あり | PG指定なし | ||
Express | Webアプリケーション | × | エージェントプロセス |
EJB | × | エージェントプロセス | |
リソースアダプタ | × | エージェントプロセス | |
アプリケーションクライアント | × | エージェントプロセス | |
エンタープライズアプリケーション | × | エージェントプロセス | |
Standard | Webアプリケーション | 指定したPG | エージェントプロセス |
EJB | 指定したPG | エージェントプロセス | |
リソースアダプタ | エージェントプロセス | エージェントプロセス | |
アプリケーションクライアント | エージェントプロセス | エージェントプロセス | |
エンタープライズアプリケーション (EJBまたはWARを含む) |
指定したPG | エージェントプロセス | |
エンタープライズアプリケーション (EJBもWARも含まない) |
エージェントプロセス | エージェントプロセス |
再配備時はプロセスグループの指定の有無によらず、常に以前の配備先に調整されます。
アプリケーションの種類が変わる場合は、再配備ではなく、一度配備解除してから新規に配備してください。
また、以前のアプリケーションがEJBまたはWARを含むEARでプロセスグループに配備されていて、新しいアプリケーションがEJBもWARも含まないEARである場合、以前の配備先であるプロセスグループに新しいアプリケーションを配備することができないため、再配備に失敗します。
この場合も再配備ではなく、一度配備解除してから新規に配備してください。