11.3.4. Object Broker

11.3.4.1. UNIX版の場合
バンドル製品(Application ServerやDeveloperなど)の場合
V9.3より、複数バージョンインストールに対応しています。
V9.2までの既存製品との動作上の競合を避けるために、次のような変更を行っています。
利用に際しては、次の点に留意してください。

【サービス】
起動シェルスクリプトの名前をバージョン識別子が付与されたものに変更しました。
直接実行する場合は、必ず当該バージョンのものを使用してください。

V9.2まで V9.3の場合 V11.1の場合
ObjectSpinner ObjectSpinner113 ObjectBroker131





【コマンド】
Object Brokerが提供しているコマンドのシェルスクリプト版を作成しました。
Object Brokerの運用操作を行う場合、必ずシェルスクリプト版(拡張子"sh")を使用してください。
コマンド シェルスクリプト版
instif instif.sh
listif listif.sh
rmif rmif.sh
cnscom cnscom.sh
chconf chconf.sh
convndf convndf.sh
ospistop ospistop.sh
i2j i2j.sh











※コマンドは、<インストール・ベースディレクトリ>/WebOTX/ObjectBroker/binに格納されています。
従来のコマンドを実行すると、次のような影響があります。

【C++アプリケーション】
ライブラリへのシンボリックリンクが作成されないため、次のような影響があります。 ビルドでは、Object Brokerのライブラリが格納された次のディレクトリを、LD_LIBRARY_PATH環境変数に指定するか、ロードパスを指定するビルドオプションに指定してください。
<インストール・ベースディレクトリ>/WebOTX/ObjectBroker/namespace/lib



実行については、ドメイン内で動作するアプリケーションについては、特に留意する点はありません。
ドメイン外で動作するアプリケーションについては、次の対応が必要です。
但し、互換ライブラリをリンクしたアプリケーションは、動作できません。

【Javaアプリケーション】
インストール・ベースディレクトリを/opt(デフォルト)から変更する場合、CLASSPATH環境変数やアプリケーションのビルド・実行時に指定するObject Broker Javaのライブラリへのパスを次のように修正してください。
<インストール・ベースディレクトリ>/WebOTX/modules/wo-orb110.jar
<インストール・ベースディレクトリ>/WebOTX/modules/omgorb110.jar
<インストール・ベースディレクトリ>/WebOTX/modules/jsocks.jar




関連製品Object Broker C++/JavaTMの場合
関連製品Object Broker C++/Javaは、複数バージョンインストールに対応していません。
基本的に従来どおりの利用が可能ですが、サービスと設定(レジストリキー)についてはバンドル製品の記載内容に留意してください。



11.3.4.2. Windows版の場合
バンドル製品(Application ServerやDeveloperなど)の場合
V10.1より、複数バージョンインストールに対応しています。
V9.5までの既存製品との動作上の競合を避けるために、次のような変更を行っています。
利用に際しては、次の点に留意してください。

【サービス】
Windowsサービスの名前をバージョン識別子が付与されたものに変更しました。
直接実行する場合は、必ず当該バージョンのものを使用してください。
V9の場合 V10の場合 V11.1の場合
ObjectSpinner ObjectBroker13.1



【コマンド】
直接的なパスを指定して使用するか、<インストール・ベースディレクトリ>/WebOTX/config/asenv.batを実行した環境下で使用してください。

【C++アプリケーション】
直接的なパスを指定して使用するか、<インストール・ベースディレクトリ>/WebOTX/config/asenv.batを実行した環境下で使用してください。

【Javaアプリケーション】
インストール・ベースディレクトリを/opt(デフォルト)から変更する場合、CLASSPATH環境変数やアプリケーションのビルド・実行時に指定するObject Broker Javaのライブラリへのパスを次のように修正してください。
<インストール・ベースディレクトリ>/WebOTX/modules/wo-orb110.jar
<インストール・ベースディレクトリ>/WebOTX/modules/omgorb110.jar
<インストール・ベースディレクトリ>/WebOTX/modules/jsocks.jar




【設定(レジストリキー)】
ドメイン外動作の設定をするレジストリキーをバージョンごとに分けています。
V9の場合 V10の場合 V11.1の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NEC\ObjectSpinner\1 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NEC\ObjectBroker\13.1






関連製品Object Broker C++/JavaTMの場合
関連製品Object Broker C++/Javaは、複数バージョンインストールに対応していません。
基本的に従来どおりの利用が可能ですが、サービスと設定(レジストリキー)についてはバンドル製品の記載内容に留意してください。