6. 障害対応

この章では、ダウンローダ環境を運用する上で想定されるエラー等の不具合について、その対応方法を説明します。

6.1. ダウンローダのエラーについて

クライアント側のダウンローダで発生した障害の対応方法について説明します。

6.1.1. 採取情報

障害発生時に採取する情報は次の通りです。

採取情報 説 明
スクリーンショット エラーメッセージが表示された場合は、スクリーンショットを採取してください。
ダウンローダのログファイル 障害発生直後にログファイル(olfdload.log, olfdlerr.log※1)を採取してください。詳細については、[ クライアント環境の運用 > ダウンローダの作成するファイル ]を参照してください。
ダウンロード対象のファイル 障害発生時に使用した、wtdファイルおよび、ダウンロード対象のファイルをWebサーバから取得してください。
ブラウザからアクセスした場合のエラー情報 クライアントモジュールのダウンロードに失敗する場合は、ブラウザから該当ファイルを直接ダウンロードできるか確認し、失敗する場合はそのエラー情報を採取してください。
wtdファイル内のファイル定義(File1=http://...)の行にURLが記述されていますので、これをコピーしてブラウザのURL欄にペーストし、ダウンロードが可能であるか確認してください。
※1:
エラー発生しない場合は、olfdlerr.logが出力されません。

なお、これらの情報から原因が判明しない場合は、追加のファイル採取が必要になることがあります。

6.1.2. メッセージと対応方法

以下に、ダウンローダが表示するメッセージと対応方法について説明します。

メッセージ 原因 対応方法
401 (Unauthorized) Webサーバに対する認証情報が正しくありません。 Webサーバに対する正しい認証情報を確認し、ダウンローダの詳細設定画面※1から認証設定を修正してください。
403 (Access Denied) ダウンロード対象のファイルまたは、格納ディレクトリについて、アクセス許可がありません。 ブラウザから対象のファイルをダウンロードできるか確認してください。ダウンロードが失敗する場合は、Webサーバ側で該当するファイルまたは、格納ディレクトリのアクセス許可を確認し、読み取り許可を設定してください。
404 (Object Not Found) WebサーバのMIMEに設定していない拡張子のファイルをダウンロードした可能性があります。 WebサーバのMIMEに該当する拡張子を設定してください※2
wtdファイル内のURLが正しくありません。 wtdファイル内を確認し、URLが不正な場合は、ダウンローダ管理ツールから正しいURLを設定し、再度ファイルを転送してください。
ダウンロード対象のファイルに日本語のファイル名が含まれている場合、Webサーバ側の文字コードの対応状況により、このエラーが発生する可能性があります。 ファイル名には英数記号文字(1バイト文字)のみを使用してください。
ダウンロード対象のファイルまたは、格納ディレクトリについて、アクセス許可がない可能性があります(セキュリティ対策上、ファイルの存在を隠す目的で、403の代わりに404を返却する場合があります)。 ブラウザから対象のファイルをダウンロードできるか確認してください。ダウンロードが失敗する場合は、Webサーバ側で該当するファイルまたは、格納ディレクトリのアクセス許可を確認し、読み取り許可を設定してください。
負荷分散装置を使用している環境で、クライアントモジュールのアップロード時にFTP転送を使用しているため、wtdファイルに記述されたURLが実際のものと異なっていることが考えられます。 負荷分散環境におけるファイルアップロード方法※9を確認し、説明に従って再度アップロードしてください。
<ブラウザのキャッシュファイル名>を<ダウンロード先のファイル名>にコピーできません。 ディスクの容量不足により、ブラウザのキャッシュにwtdファイルが格納されていない可能性があります。 ブラウザを操作して、インターネット一時ファイルを削除するなどにより、ディスクの空き容量を確保してください。
Webサーバ側のコンテンツが期限切れになった可能性があります。 Webサーバの設定を確認し、5分程度に設定してください。
<ファイル名>のファイルサイズ不正です。 転送時の破損等に起因すると思われる、ファイルサイズの異常を検出しています。 ダウンローダ管理ツールにより、再度ファイル転送を実施してください。
ブラウザやプロキシサーバでキャッシュした、古いwtdファイルを参照している可能性があります。 ブラウザおよびプロキシサーバのキャッシュをクリアした上で再度ダウンロードしてください。
また、Webサーバの設定により、wtdファイルの配置されているディレクトリに対し、コンテンツの有効期限を短く(5分程度)設定することで対応することができます。
Can't locate server Webサーバに到達できません。 nslookupやpingコマンドを使用して、ダウンローダ管理ツールで設定したWebサーバ(http://に続くホスト名)が正しいか確認してください。ホスト名がDNSサーバやhostsファイルに登録されていない場合は、登録してください。
Can't connect to server Webサーバに接続できません。 Webサーバが稼動しているか確認してください。
Can't put document ファイルやディレクトリに対するアクセス権限ないため、ファイルが更新できなくなっている可能性があります。 ファイルやディレクトリに対するアクセス権限を設定してください。
Timeout 拡張子がexeやcomの実行ファイルをダウンロード中に発生する場合は、IISの設定に問題がある可能性があります。 [IISの場合]
「インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ」を起動し、ファイルの格納ディレクトリを選択し、[機能ビュー]内の[ハンドラマッピング]を開きます。右端の[操作]パネルから[機能のアクセス許可の編集]を選択し、[実行]チェックボックスをオフに変更してください。
転送先ディレクトリを作れません。 ダウンロード先にディレクトリを作成するアクセス権限または、ディスクの空き容量が不足している可能性があります。 ディレクトリ作成の権限および、ディスクの空き容量を確認してください。
実行できません。 [ダウンロード後実行モジュール]の設定に誤りがあります。 ダウンローダ管理ツールから、[ダウンロード後実行モジュール]の設定※3を確認してください。
転送先が不明です。 [インストール先]として設定しているローカル変数名(「 %{tpcomclient} 」など)のスペルが間違っている可能性があります。 ダウンローダ管理ツールから、[インストール先]の設定を確認してください※4
別のダウンローダが動作中です。 ダウンローダは同時に複数実行することはできません。ダウンローダを連続して実行している状況で、複数のダウンローダが実行されています。 ダウンローダを連続して実行する場合は、先に起動したダウンローダが終了した後に実行してください。
先に起動したダウンローダがメッセージボックスを表示した状態で停止している場合、このメッセージボックス(他のウィンドウに隠れている可能性もあります)を閉じて処理を継続してください。
System File Protectionのチェックに失敗(1722) OS起動直後の場合、System File Protectionの処理が依存するRemote Procedure Call (RPC)サービスの起動が完了していない可能性があります。 Remote Procedure Call (RPC)サービスの起動が完了した後に、再度ダウンロードしてください。
Remote Procedure Call (RPC)サービスが起動しない場合、Remote Procedure Call (RPC)サービスの起動が無効になっているか、起動に失敗している可能性があります。 Remote Procedure Call (RPC)サービスの設定を確認し、[スタートアップの種類]が[自動]になっているか確認してください。サービスの起動に失敗する場合は、イベントログから原因を調査してください。
ファイルが使用中のため、置換できませんでした。 管理者以外のユーザ※5は使用中のファイルを再起動時に更新することができません。 対象ファイルが実行ファイルの場合はそのプロセスを終了し、それ以外の場合はそのファイルを使用しているプログラムを終了してください。
ダウンロード処理が継続できません。 wtdファイルに設定されているURL中のWebサーバ名が未設定な場合(例: http:///dirname/filename)、ダウンローダ管理ツール使用時に wtdファイルの保存先と転送先のディレクトリが同一である可能性があります。これは、wtdファイルを保存した際に、Webサーバ名が未設定のwtdファイルで上書きしたことが原因です。 ダウンローダ管理ツールを使用して、wtdファイルの保存先※6と転送先※7を、それぞれ異なるディレクトリに設定し、再度ファイル転送を実施してください。
Microsoft .NET Framework 1.0/1.1 がインストールされていません。 グローバルアセンブリキャッシュの登録には、.NET Framework 1.0/1.1の登録ツール(gacutil.exe)が必要になりますが、インストールされていません※8 Microsoft .NET Framework 1.0/1.1 をインストールしてください。
なお、.NET Framework 2.0以降には、このツールが含まれません※8
Downloader: InternetOpenUrl failed, code = 2 Webブラウザの設定によりオフライン作業となっている可能性があります。 Internet Explorerを例として説明します。Internet Explorerを起動し、[ファイル]メニューから[オフライン作業]の項目を確認します。チェックがオンとなっている場合はオフにしてください。
転送先ディスクの空き容量不足のため、ファイルのコピーに失敗しました。ダウンロードを中止します。 ディスクの容量不足により、ファイルコピー失敗になる可能性があります。 ディスクの空き容量を確保してください。
ディスクに空きがある場合、前回のダウンロード処理時、異常終了になり、レジストリに復旧処理の情報が残されていた可能性があります。 レジストリ情報(HKEY_CURRENT_USER\Software\NEC\WebOTX_Downloader\LastInformation)が残されている場合、LastInformationキーを削除してください。
再起動が必要です。アプリケーションをダウンロードする前にOSを再起動してください。 再起動しても本メッセージが表示される場合、前回のダウンロード処理時、異常終了になり、不正な情報が残されていた可能性があります。 レジストリ情報(HKEY_CURRENT_USER\Software\NEC\WebOTX_Downloader\LastInformation)が残されている場合、LastInformationキーを削除してください。 ダウンロード先既定値のディレクトリに、「ファイル名.wtd_R」が存在する場合、削除してください。
InternetOpenUrl failed, code = 12005 ダウンローダ管理ツールの[ファイル転送]機能を使用せず、直接Webサーバに wtdファイルをコピーした可能性があります。 ダウンローダ管理ツールで wtdファイルを開き、[ファイル]メニューの[ファイル転送]、もしくは、[全ファイル転送]を実行して、Webサーバに wtdファイルを転送してください。
ダウンローダ管理ツール使用時に wtdファイルの保存先と転送先のディレクトリが同一である可能性があります。 ダウンローダ管理ツールを使用して、wtdファイルの保存先と転送先を、それぞれ異なるディレクトリに設定し、再度ファイル転送を実施してください。
<ファイル名>のレジストリ登録処理がタイムアウトしました。 ActiveXサーバに登録できないファイルをレジストリに登録しようとすると、ダウンロード失敗になる可能性があります。 ダウンローダ管理ツールから、ファイルを選択して、[設定]メニューから[ファイル設定]を実行します。 ファイル設定画面で、[登録]タブをクリックして、[ActiveXサーバ登録]の設定を確認します。チェックが入っている場合、チェックを外してください。 wtdファイルを保存して、[ファイル転送]もしくは、[全ファイル転送]を実行してから、再度ダウンロードを行ってください。

以下に、システム等が表示するメッセージと対応方法について説明します。

メッセージ 原因 対応方法
ソフトウェアの制限ポリシーによってこのプログラムを開くことができないようになっています。 Windows Vista 以前のOSで、グループ・ポリシー設定により、ダウンローダの起動を禁止している可能性があります。 [グループ・ポリシー・エディタ※10]の[コンピュータの構成]−[Windowsの設定]−[セキュリティの設定]−[ソフトウェア制限のポリシー]から[追加の規則]を確認し、ダウンローダ(olfdload.exe)へのパスが設定されている場合は、この設定を削除してください。
グループポリシーによりこのプログラムはブロックされています。 Windows 7 以降のOSで、グループ・ポリシー設定により、ダウンローダの起動を許可していないか、または拒否している可能性があります。 [ローカル・グループ・ポリシー・エディタ※10]の[コンピューターの構成]−[Windowsの設定]−[セキュリティの設定]−[アプリケーション制御ポリシー]−[AppLocker]から[実行可能ファイルの規則]を確認し、“許可”規則がない場合はダウンローダ(olfdload.exe)に対する“許可”規則を加え、“拒否”規則が設定されている場合は、この設定を削除してください。
※1:
ユーザ認証設定の詳細については、[ クライアント環境の運用 > ダウンローダの初期設定 > ダウンローダの設定 ]の「ユーザ認証設定」の項を参照してください。
※2:
WebサーバのMIME設定については、[ ダウンローダ環境について > WebサーバおよびFTPサーバの設定 > MIMEの設定 ]を参照してください。
※3:
ダウンロード後実行モジュールの設定については、[ ダウンローダ管理ツールによる運用 > メニューについて > [設定]メニュー ]の「 [設定]-[ダウンロード後実行モジュールの設定] 」の項を参照してください。
※4:
インストール先の設定については、[ ダウンローダ管理ツールによる運用 > メニューについて > [設定]メニュー ]の「 [設定]-[ファイル転送設定]-[転送]タブ 」を参照してください。
※5:
ユーザ権限の詳細については、[ クライアント環境の運用 > ダウンローダの初期設定 > ダウンローダの取得 ]の※1を参照してください。
※6:
wtdファイルの保存先については、[ ダウンローダ管理ツールによる運用 > メニューについて > [ファイル]メニュー ]の「 [ファイル]-[名前を付けて保存] 」を参照してください。
※7:
wtdファイルの転送先については、[ ダウンローダ管理ツールによる運用 > メニューについて > [設定]メニュー ]の「 [設定]-[ファイル転送設定]-[転送]タブ 」を参照してください。
※8:
使用可能な .NET Framework や、この問題への対処方法については、[ ダウンローダ管理ツールによる運用 > メニューについて > [設定]メニュー ]の「 [設定]-[ファイル転送設定]-[登録]タブ 」の※3を参照してください。
※9:
負荷分散環境のアップロード手順の詳細については、[ ダウンローダ管理ツールによる運用 > 負荷分散環境におけるファイル転送方法について ]を参照してください。
※10:
コマンドプロンプトから、“gpedit.msc”と入力して起動します。

6.1.3. 終了コード

ダウンローダは"CreateProcess"などのAPI関数を用いて、別プログラムから呼び出すことができ、実行結果を"GetExitCodeProcess"などのAPI関数を用いて、終了コードを呼び出し側のプログラムに返却できます。

以下に、終了コードとその意味の対応表を示します。

コード 状態
0 正常終了
1001 ダウンローダが対応できない上位バージョンのwtdファイルを読み込みました。
1002 アンインストールが実行できないバージョンのwtdファイルを読み込みました。
1003 不正なwtdファイルを読み込みました。
1004 wtdファイルを作業ディレクトリにコピーできません。アクセス権、空き容量に問題があると考えられます。
1005 ファイルの読み取り属性の変更に失敗しました。
1006 他のダウンローダが既に起動しています。
1007 ユーザ名の取得に失敗しました。
1008 ドメイン名の取得に失敗しました。
1009 前回起動ユーザと異なるユーザで起動しています。
1010 前回起動OSと異なるOSで起動しています。
1011 前回起動ドメインと異なるドメインで起動しています。
1012 前回wtdファイルが見つかりません。
1013 前回のダウンロード処理がOS再起動前の状態で終了しています。
1014 前回ダウンロード処理の実行が未完了です。
1015 CreateProcessに失敗しました。
1016 最新のolfdload.INIが存在しています。
1017 セキュリティ設定に失敗しました。
1018 MIME登録先のレジストリオープンに失敗しました。
1019 MIME登録に失敗しました。
1020-1022 ダウンローダで認識できない内部エラーが発生しています。
1023 アプリケーションの実行に失敗(ShellExecute)しました。
1024 MoveFileExに失敗しました。
1025 RebootMoveに失敗しました。
1026 RebootFlag作成に失敗しました。
1027 OLE登録に失敗しました。
1028 共有ファイル登録に失敗しました。
1029 空き容量不足でファイルコピー失敗しました。
1030 ファイル属性の変更に失敗しました。
1031 共有レジストリの登録先のオープンに失敗しました。
1032 共有レジストリ設定に失敗しました。
1033 ダウンロード先ターゲットファイルのオープンに失敗しました。
1034 HTTP経由のファイル取得に失敗しました。
1035 圧縮ファイルのサイズが不正です。
1036 解凍後のファイルサイズが不正です。
1037 ダウンロード先ターゲットパスが不正です。
1038 ディレクトリ作成に失敗しました。
1039 アプリケーションの追加と削除の登録先レジストリのオープンに失敗しました。
1040 アプリケーションの追加と削除の登録先レジストリから登録情報の削除に失敗しました。
1041 既定値のダウンロード先ディレクトリが不正なパスです。
1042 読み取り専用ファイルが存在します。
1043 異なる言語情報のファイルが存在します。
1044 置換対象ファイルが使用中です。
1048 ダウンロード先ターゲットドライブが不正です。
1049 メモリが不足しています。
1050 共有レジストリ登録設定の削除時にエラーが発生しました。
1051 共有レジストリ設定カウンタの変更に失敗しました。
1052 共有レジストリ設定カウンタの参照に失敗しました。
1053 シャットダウン処理に失敗しました。
1054 iniファイルの削除に失敗しました。
1055 引数として指定されたコマンドにwtdファイル名が含まれていません。
1056 既存のwtdファイルの削除に失敗しました。
1057 wtdファイルの作業ディレクトリへの保存に失敗しました。
1058 アンインストール定義情報のレジストリからの削除に失敗しました。
1059 アンインストール情報定義ファイルが存在していないため、アンインストール処理が実行できません。
1060 シャットダウン権限のないユーザでシャットダウン処理を行おうとしました。
1061 セキュリティ属性の設定に失敗しました。
1062 サイレント状態では、アンインストールは実行できません。
1063 既存のwtdファイルが存在するため、処理を継続できません。
1064 システムファイルプロテクション対象ファイルのファイルダウンロードをスキップすることを拒否しました。
1065 システムファイルプロテクションのチェックが行うことができません。
1066 レジストリの一時定義変更に失敗しました。
1067 ショートカットファイルのインスタンス作成に失敗しました。
1068 ショットカットファイルの参照に失敗しました。
1069 ショートカットファイルの保存に失敗しました。
1070 OLE関連ファイルのファイルコピーに失敗しました(ActiveX再登録をチェック時のみ発生の可能性あり)。
1071 ユーザ権限の取得に失敗しました。
1072 セマフォの解放に失敗しました。
1073 セマフォハンドルの待ち合わせに失敗しました。
(ターミナルサーバ上でダウンローダが動作した場合のみ)
1074 別のダウンローダがセマフォを解放せずに終了しました。
(ターミナルサーバ上でダウンローダが複数動作した場合のみ)
1075 ランタイムライブラリの取り扱いに失敗しました。
1076 HKEY_CURRENT_USERレジストリを開けません。
1077 バージョン6以前のwtdファイルにバージョン7以降の設定があります。
1078 wtdファイルの一時格納先ディレクトリが不正です。
1079 .NET Frameworkのルートレジストリ参照に失敗しました。
1080 .NET Frameworkのレジストリ項目参照に失敗しました。
1081 .NET Frameworkのインストール先ディレクトリが見つかりません。
1082 dlcomreg.exeが見つかりません。
1083 共有アセンブリ登録のためのプロセス起動に失敗しました。
1084 共有アセンブリ登録に失敗しました。
1086 inetapi.dllが見つかりません。
1087 sfccheck.dllが見つかりません。
1088 SFCCheckのハンドルが不正です。

6.2. ダウンローダ管理ツールのエラーについて

ダウンローダ管理ツールで発生した障害の対応方法について説明します。

Webサーバへのアップロードが失敗する場合は、ログファイルを採取してください。

以下に、エラー発生時に出力される主なメッセージと、その対応方法について説明します。

メッセージ 原 因 対応方法
アプリケーションサーバとの接続に失敗しました。#socket connect error(1006*) 構成ファイルにサーバコンポーネントファイル(gc1, tlb)を含む場合、ファイル取得時に使用するポート5202が、Windowsファイアウォール等のセキュリティツールによりブロックされている可能性があります。 5202番ポートを開放するか、ダウンローダ管理ツールを非ブロックツールに設定してください。
WebOTX サーバ側の[ダウンローダ管理ツールの接続を受け付ける]設定はオフになっている可能性があります。 [ダウンローダ管理ツールの接続を受け付ける]設定をオンにしてください。
詳細については、[ サーバコンポーネントの設定 ]を参照してください。
<FTPのディレクトリ>に変更できません。(12003) 指定したディレクトリに到達できていない、または、アクセス権限がない可能性があります。 FTPサーバの設定を確認し、FTP コマンドや、FTP のツールを使用して、エラーに表示された<FTPのディレクトリ>にアクセスできるかご確認ください。
<サーバ名>に接続できません。(サーバ名またはアドレスは解決されませんでした。)(12007) wtdファイル内に記述されているWebサーバのURL情報が不完全な状態になっている。wtdファイルの保存先と転送先が同一ディレクトリになっていて、最後に上書き確認をしたときにURL情報がないwtdで更新された可能性があります。
(例: http:///home/test.dll)
wtdファイルの保存先と転送先を別にした上で、ダウンローダ管理ツールにより再転送してください。
<サーバ名>に接続できません。(パスワードが正しくありません。)(12014) FTP転送設定のユーザ名 または、パスワードが不正です。 ダウンローダ管理ツールの[設定]メニュー/[Webサーバ設定]から、[Webサーバ設定]ダイアログを開き、[転送]タブ内の[ユーザ名]と[パスワード]を再設定してください。
<サーバ名>に接続できません。(サーバとの接続がリセットされました。)(12031) 転送先のFTPサービスが停止しています。 転送先のFTPサービスを起動してください。
20または21番ポートがWindowsファイアウォール等のセキュリティツールによりブロックされている可能性があります。 20, 21番ポートを開放するか、ダウンローダ管理ツールを非ブロックツールに設定してください。
<ファイル名>ファイルのバージョンが違います。ファイル転送を中止します。…

[補足説明]
問題が発生した場合、ファイルリスト内のアイコンが になります。
ファイル名の変更や削除により、一部のファイルを認識できなくなっている可能性があります。 転送元のファイルパスを確認し、ファイルの状態を復旧してください。不要なファイルについては、ファイルリストから削除してください。
構成ファイルにネットワークドライブ内のファイルを含む場合、該当するネットワークドライブに接続していない可能性があります。 ネットワークドライブの接続を確認し、切断されている場合は接続してください。
転送対象ファイルが削除された可能性があります。 転送対象ファイルの有無を確認し、復旧してください。
運用管理サーバが未起動のため、サーバ関連ファイル(*.gc1,*.tlb)を取得できません。 運用管理サーバを起動してください。

6.3. ダウンローダ管理コマンドのエラーについて

ダウンローダ管理コマンド(webapcmd)は、コマンド終了時に終了コードを返却します。この終了コードを参照※1することにより、エラーの発生を確認できます。また、ログファイル設定が有効の場合、ファイルアップロード時にログファイルを作成するため、アップロード時のエラー詳細をログから確認することができます。

※1:
終了コードについては、バッチプログラム内で環境変数 %ERRORLEVEL% を参照することにより、直前に実行したコマンドの終了コードを確認できます。
コード 状態
0 正常終了
1001 入力したパラメータが無効です。
1002 機能1の引数が無効です。
1003 機能2の引数が無効です。
1004 wtdファイルか、入力ファイルのパスが無効です。
1005 wtdファイルか、入力ファイルが存在しません。
1006 wtdファイルを読みとれません。
1007 テキストファイルが開けません。
1008 ファイル入出力エラーです。
1009 webapcmdrc.dllが存在しません。
1010 ファイルのバージョン または、タイムスタンプが異なるため、ファイル転送を中止します。
1011 転送ファイルが存在しません。
1012 アプリケーションサーバの接続エラーです。
1013 ASPアプリケーションを登録できません。
1014 新しいバージョンのwtdファイルのためASPアプリケーションを登録できません。
1015 古いバージョンのwtdファイルのためASPアプリケーションを登録できません。
1016 wtdファイルが読み取れないためASPアプリケーションを登録できません。
1017 wtdファイルのコピーエラーのためASPアプリケーションを登録できません。
1018 wtdファイルの属性を変更できないためASPアプリケーションを登録できません。
1019 他のファイルをダウンロードしているためASPアプリケーションを登録できません。
1020 ユーザ名を取得できないためASPアプリケーションを登録できません。
1021 ドメイン名を取得できないためASPアプリケーションを登録できません。
1022 以前と同じユーザでないためASPアプリケーションを登録できません。
1023 以前と同じOSでないためASPアプリケーションを登録できません。
1024 以前と同じドメインでないためASPアプリケーションを登録できません。
1025 前回のwtdファイルが見つからないためASPアプリケーションを登録できません。
1026 再起動フラグが存在しているためASPアプリケーションを登録できません。
1027 前回登録処理で失敗したためASPアプリケーションを登録できません。
1028 プロセス生成エラーのためASPアプリケーションを登録できません。
1029 最新のダウンローダが存在しているためASPアプリケーションを登録できません。
1030 セキュリティが設定変更できないためASPアプリケーションを登録できません。
1031 MIMEレジストリを開けないためASPアプリケーションを登録できません。
1032 MIME設定できないためASPアプリケーションを登録できません。
1033 プロセストークンエラーのためASPアプリケーションを登録できません。
1034 lookup privileges エラーのためASPアプリケーションを登録できません。
1035 adjust token privilegesエラーのためASPアプリケーションを登録できません。
1036 実行エラーのためASPアプリケーションを登録できません。
1037 再起動後ファイル置換失敗のためASPアプリケーションを登録できません。
1038 再起動後ファイル削除失敗のためASPアプリケーションを登録できません。
1039 再起動フラグ生成エラーのためASPアプリケーションを登録できません。
1040 OLE登録失敗のためASPアプリケーションを登録できません。
1041 共有レジストリ登録失敗のためASPアプリケーションを登録できません。
1042 ファイルコピー失敗のためASPアプリケーションを登録できません。
1043 ファイル属性が設定できないためASPアプリケーションを登録できません。
1044 共有レジストリを開けないためASPアプリケーションを登録できません。
1045 共有レジストリ設定エラーのためASPアプリケーションを登録できません。
1046 目的のファイルを開けないためASPアプリケーションを登録できません。
1047 httpプロトコル経由でファイルを取得できないためASPアプリケーションを登録できません。
1048 ファイル解凍に失敗のためASPアプリケーションを登録できません。
1049 ファイルの解凍後のファイルサイズ不正のためASPアプリケーションを登録できません。
1050 転送先が不正なためASPアプリケーションを登録できません。
1051 転送先に新規ディレクトリを作れないためASPアプリケーションを登録できません。
1052 アプリケーションの追加と削除レジストリを開けないためASPアプリケーションを登録できません。
1053 アプリケーションの追加と削除レジストリから削除できないためASPアプリケーションを登録できません。
1054 ダウンロード先既定値ディレクトリが無効のためASPアプリケーションを登録できません。
1055 読み取り専用ファイルのためASPアプリケーションを登録できません。
1056 ダウンロード先設定が不正のためASPアプリケーションを登録できません。
1057 ファイルが他のプロセスで使用中のためASPアプリケーションを登録できません。
1061 転送先ドライブ設定が不正のためASPアプリケーションを登録できません。
1062 メモリを十分に確保できないためASPアプリケーションを登録できません。
1063 共有レジストリを削除できないためASPアプリケーションを登録できません。
1064 共有レジストリに登録できないためASPアプリケーションを登録できません。
1065 共有レジストリ参照エラーのためASPアプリケーションを登録できません。
1066 一般エラーのためASPアプリケーションを登録できません。
1067 windowクラスを登録できません。
1068 windowクラスを生成できません。
1069 ホスト名を取得できません。
1070 メモリ領域を確保できません。
1071 運用管理ツールサーバに接続できません。接続先マシンの状態を確認してください。
1072 bridgeファイルを生成できません。転送対象のサーバコンポーネントを確認してください。
1073 gc1ファイルを生成できません。転送対象のサーバコンポーネントを確認してください。
1074 tlbファイルを生成できません。転送対象のサーバコンポーネントを確認してください。
1075 サーバ情報ファイルが読み取れません。ダウンローダ管理ツールで転送先のWebサーバを設定しなおしてください。
1076 htmlファイルへの書き込みエラーです。転送対象のhtmlファイルの書き込み権限を確認してください。
1077 htmlファイルが存在しません。ダウンローダ管理ツールでhtml設定を確認してください。
1078 サーバ情報が設定されていません。ダウンローダ管理ツールで転送先のWebサーバを設定しなおしてください。
1079 サーバ情報ファイルが存在しません。ダウンローダ管理ツールで転送先のWebサーバを設定しなおしてください。
1080 ファイル転送設定コマンドの記述が正しくありません。
1081 Webサーバ設定コマンドの記述が正しくありません。
1082 アプリケーションサーバ設定コマンドの記述が正しくありません。
1083 ダウンロード後アプリケーション設定コマンドの記述が正しくありません。
1084 ダウンローダ設定コマンドの記述が正しくありません。
1085 選択されたファイルは存在しません。
1086 選択されたサーバは存在しません。
1087 選択されたサーバは既に登録済みです。
1088 URL設定フラグに誤りがあります。
1089 URL設定でhttpが見つかりません。
1090 URL設定で転送先サーバが見つかりません。
1091 パス設定フラグに誤りがあります。
1092 ユーザ設定がされていません。
1093 年の設定に誤りがあります。
1094 月の設定に誤りがあります。
1095 日の設定に誤りがあります。
1096 時の設定に誤りがあります。
1097 分の設定に誤りがあります。
1098 月日の組み合わせに誤りがあります。
1099 カスタムパスが存在しません。
1100 アプリケーション用HTMLフラグが不正です。
1101 ログ作成フラグ設定が不正です。
1102 スケジュール転送フラグ設定が不正です。
1103 FTP設定フラグ設定が不正です。
1104 ASP登録フラグ設定が不正です。
1105 ローカル転送フラグ設定が不正です。
1106 ファイル転送フラグ設定が不正です。
1107 選択されたコンポーネントは存在しません。
1108 ダウンロード先設定が不正です。
1109 選択されたファイルが存在しません。
1110 ActiveX登録フラグ設定が不正です。
1111 ActiveX登録順序が不正です。
1112 強制ダウンロードフラグ設定が不正です。
1113 圧縮転送フラグ設定が不正です。
1114 共有設定フラグ設定が不正です。
1115 強制ファイル転送フラグ設定が不正です。
1116 Java2フラグ設定が不正です。
1117 Java2環境が存在しません。
1118 選択されたファイルはサーバファイルです。
1119 引数フラグ設定が不正です。
1120 カレントディレクトリ設定が不正です。
1121 カレントディレクトリが空白です。
1122 環境変数登録フラグに誤りがあります。
1123 選択された環境変数は存在しません。
1124 終了監視フラグ設定が不正です。
1125 Webブラウザ最小化フラグ設定が不正です。
1126 強制ダウンロードモードフラグ設定が不正です。
1127 アンインストール設定フラグ設定が不正です。
1128 アンインストール文字列が未設定です。
1129 Javaアプレット用ページコマンドが不正です。
1130 Javaアプレット用ページの数値設定が不正です。
1131 リモート追加元のディレクトリが存在しません。
1132 リモート追加ファイルが設定されていません。
1133 リモート追加ファイルが見つかりません。
1134 CORBAゲートウェイ関連ファイルの作成に失敗しました。
1135 wtdファイルへの書き込みに失敗しました。
1136 wtdファイルのコピーに失敗しました。
1137 htmlファイルへの書き込みに失敗しました。
1138 htmlファイルのコピーに失敗しました。
1139 実行に必要なランタイムが不足しています。
1140 試用期間が終了しています。
1141 不正な環境で使用されています。
1142 Webサーバマシンの設定に誤りがあります。
1143 Webサーバへの接続に失敗しました。
1144 設定されたWebサーバは存在しません。
1145 停止中のASPアプリケーションリストの取得に失敗しました。
1146 起動中のASPアプリケーションリストの取得に失敗しました。
1147 設定されたASPアプリケーションは存在しません。
1148 アンロードに失敗しました。
1149 ダウンローダサービスにサポートされていない要求しました。
1150 wtdバージョン設定が不正です。
1151 wtdバージョン設定の引数に誤りがあります。
1152 ファイルのバージョンチェック設定の引数が不正です。
1153 選択されたファイルにはバージョンがありません。
1154 ローカルディレクトリへファイル転送できません。
1155 FTP接続情報が設定されていないため、FTPサーバに接続できません。
1156 FTPサーバからファイルの取得ができません。
1157 運用管理ツールサーバからifファイルを取得できません。
1158 運用管理ツールサーバに接続できません。
1159 運用管理ツールサーバからサーバコンポーネントファイルを取得できません。
1160 多重起動フラグ作成時にエラーが発生しました。
1161 セキュリティ属性の変更に失敗しました。
1162 すでに別の管理コマンドが起動中です。
1163 多重起動フラグの待ち合わせに失敗しました。
1164 前回起動した管理コマンドが多重起動フラグを解放せずに終了しています。
1165 多重起動フラグの解放に失敗しました。
1166 転送先ディレクトリ(Webサーバ)のフラグ設定が不正です。
1167 アプリケーションbitフラグの引数が不正です。
1168 アプリケーションbitフラグとwtdバージョンとの組み合わせが不正です。
1169 アプリケーションbitフラグと登録ツールとの組み合わせが不正です。
1170 転送先マシンのOSがアプリケーションbitフラグと異なっています。
1171 アセンブリファイルに無効なActiveX登録コマンドを実施しています。
1172 アセンブリフラグが不正です。
1173 無効なGACコマンドが実行されました。
1174 アセンブリを含むwtdファイルのバージョンは6以下に変更できません。
1175 選択されたファイルはifファイルではありません。
1176 ifファイルはwtdのバージョン9以降の対応になります。
12000〜12160 インターネット接続関数エラー。