WebOTX Manual V11.1 (第6版) 目次を表示 |
この章では、ダウンローダ管理ツールを用いて、Webサーバにクライアントアプリケーションをアップロードし、ダウンローダを用いて、アップロードされたクライアントアプリケーションをダウンロードするまでの一連の基本操作を説明します。
この節では、システム管理者が、クライアントアプリケーションの実行に必要なファイルを収集し、クライアントユーザがアプリケーションを利用できる形にアップロードするまでの手順を説明します。
スタートボタンの[プログラム]-[WebOTX]をポイントし、[ダウンローダ管理ツール]をクリックします。
クライアントアプリケーションが動作するのに必要なファイルを登録します。
エクスプローラ等から、配布したいクライアントアプリケーションファイルを、ファイルリスト内にドラッグ&ドロップして(あるいは、[ファイル]メニューの[ファイル追加]をクリックしてファイル選択ダイアログボックスを開き、配布したいクライアントアプリケーションファイルを選択して)、表示項目に加えます。
クライアントアプリケーションのアップロード先となるWebサーバを設定します。
[設定]メニューから[Webサーバの設定]、またはWebサーバの設定ツールボタンをクリックします。
<追加>ボタンをクリックし、[Webサーバ設定]ダイアログボックスを開きます。
Web サーバの設定を行うダイアログボックスが表示されます。
このダイアログボックスは次のような環境の設定例です。
Webサーバのホスト名 または、IPアドレス | apserver |
---|---|
クライアントアプリケーションの 配置先ディレクトリ | <Document Root>/home |
アップロード時のユーザ名 (パスワードは非表示) | ftpuser |
必要なサーバ情報を設定し、<OK>ボタンをクリックします(詳細については[ ダウンローダ管理ツールによる運用 > メニューについて > [設定]メニュー ]内の、「[Webサーバ設定]-[転送]タブ」を参照してください)。
上のように、設定がサーバリストに加えられたのを確認し、<OK>ボタンをクリックします。
[ファイル]メニューの[名前をつけて保存]、またはツールバーの保存ボタンをクリックし、任意の名称※1で保存します。
クライアントアプリケーションがCORBAゲートウェイ経由でサーバと通信する場合、以下の手順でサーバコンポーネントのインタフェース情報を取得します。
ここでは例として、アプリケーションサーバからCORBAゲートウェイと通信するサーバコンポーネントのインタフェース情報(IFファイル)を取得し、配布ファイルに反映する手順を示します。
サーバコンポーネントのインタフェース情報を取得するには、WebOTX サーバ側の[ダウンローダ管理ツールの接続を受け付ける]設定をオンにする必要があります。 設定詳細手順は、[ サーバコンポーネントの設定 ]を参照してください。
[設定]メニューの[サーバコンポーネント選択]、またはツールバーのサーバコンポーネント設定ツールボタンをクリックし、次の[サーバコンポーネントの設定]ダイアログボックスを開きます。
上のように、アプリケーションサーバ:ポート番号コンボボックスに、サーバコンポーネントの登録してあるサーバのホスト名とポート番号を指定し、<接続>ボタンをクリックします。
サーバコンポーネントリストから、クライアントアプリケーションが利用するサーバコンポーネント名を選択して<追加>ボタンをクリックします。
選択したサーバコンポーネント名が、右側の[継承関係リスト]に移動したのを確認し、<OK>ボタンをクリックします。
追加したサーバコンポーネントファイルに基づいて生成されたファイルが、表示項目に追加されたことを確認します。
クライアントでファイルのダウンロード後にプログラムを起動する場合は、[設定]メニューの[ダウンロード後実行モジュールの設定]ダイアログを開き、実行モジュールなどを設定します。
実行モジュール情報を入力します(詳細については、[ ダウンローダ管理ツールによる運用 > メニューについて > [設定]メニュー ]内の、[設定]-[ダウンロード後実行モジュールの設定]を参照してください)。
上の例は、次のような環境を想定したものです。
実行したいモジュール名 | NetLoopBack.exe |
---|---|
実行モジュールへの引数 | (引数なし) |
実行時のカレントディレクトリ | %{tpcomclient}\NetLoopBack※1 |
クライアントアプリケーションのモジュール一式を、Webサーバにアップロードします。
[ファイル]メニューの[ファイル転送]、またはファイル転送ツールボタンをクリックします。
Webサーバへのアップロードは完了すると、転送完了のメッセージボックスが表示されます。
ファイル転送およびバージョンチェック時には、wtdファイルを含めたクライアントモジュール一式を格納するのに十分な空き容量がWebサーバ上にあることを確保してください。
この節では、クライアントがアップロードされたクライアントアプリケーションをダウンロードして利用するまでの手順を説明します。
Webサーバにアップロードされクライアントアプリケーションをダウンロードします。
ダウンローダを実行するには、Webブラウザからwtdファイルへのリンクをクリックします。(下の例では、「プログラムを実行します。」がwtdファイルへのリンクとなっています。)
クリックと同時にダウンローダが起動し、ファイルのダウンロードから、クライアントアプリケーションの起動(オプション)に至る一連の処理を実行します。
Webブラウザを経由せず、コマンドラインやスクリプトなどを使用してダウンローダを実行する場合は、以下のようにダウンローダ実行モジュール名に続けて、wtdファイルのパスを引数として渡します。
コマンドとして実行する際には、適宜ダウンローダのインストール先ディレクトリを付加してください。
> <olfdload.exe の格納パス>\olfdload.exe http://apserver/home/CorbaTest.wtd
Caution
InfoCage等のセキュリティソフトを使用している場合、ダウンローダを巡回対象外に設定してください。
ダウンローダがカプセル化され、ファイル名称が変更された場合、ダウンロードを正常に行うことができません。
クライアントアプリケーションのバージョンアップなどにより配布ファイルに更新があった場合の※1、配布について説明します。