プロセス

1. サービスプロセス

サービスプロセス 使用ポート番号一覧
プロセス名
(上段:Windows)
(下段:UNIX/Linux)
Windowsサービス名 説明
WOAgentSvc.exe WebOTX AS <バージョン番号> Agent Service Windowsのみに存在する、WebOTX Application Serverを管理するエージェントサービスのためのプロセス。
-  
httpd.exe WebOTX WebServer<xx> <domain名> インストール時に「WebOTX Webサーバ」を選択した場合に存在する、WebOTX Webサーバ用のサービスプロセス。
httpd  

2. 管理ドメインで動作するプロセス

管理ドメインで動作するプロセス 使用ポート番号一覧
プロセス名
(上段:Windows)
(下段:UNIX/Linux)
説明
javaw.exe 運用管理エージェントのJava VMです。
異常終了した場合、管理ドメインへのアクセスができなくなりますが、ユーザドメインは利用できます。 復旧はWebOTXサービス再起動を行う必要があります。
再起動方法については[サービスの起動停止 > サービスの起動・停止方法 ]を参照ください。
引数に「-Dwebotx.funcid=agent -Ddomain.name=admin」という文字列が指定されているのでそれが目印になります。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/configです。
java
rotatelogs.exe エージェントプロセスの標準出力・標準エラー出力先ファイルをローテーションさせるためのプロセスです。
詳細は[ ログ > WebOTXのログ > 運用管理 > server.log、server_err.log ] を参照してください。
rotatelogs

3. ユーザドメインで動作するプロセス

ドメインを起動すると以下のプロセスが起動します。複数ドメインを起動した場合は、同一名のプロセスが複数起動します。

ユーザドメインで動作するプロセス 使用ポート番号一覧
プロセス名 説明
javaw.exe(Windows)
java(UNIX)
エージェントプロセスのJava VMです。
異常終了した場合、該当ドメインへのアクセスができなくなります。速やかにドメイン再起動を行う必要があります。
再起動方法については[ドメインの起動・停止]を参照ください。
引数に「-Dwebotx.funcid=agent -Ddomain.name=${DOMAIN_NAME}」という文字列が指定されますのでそれが目印になります。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/configです。
rotatelogs.exe(Windows)
rotatelogs(UNIX)
エージェントプロセスの標準出力・標準エラー出力先ファイルをローテーションさせるためのプロセスです。
詳細は[ ログ > WebOTXのログ > 運用管理 > server.log、server_err.log ] を参照してください。
httpd.exe(Windows)
httpd(UNIX)
HTTPサーバのデーモンプロセス。
インストール時に「WebOTX Webサーバ」を選択した場合に有効です。Webサーバを起動すると動作します。常時親プロセス(監視プロセス)と子プロセス(HTTPサービスデーモン)で構成されており、子プロセスが異常終了した場合、親プロセスは子プロセスを再起動します。異常終了時はHTTPサーバの再起動が必要です。
再起動方法については[ドメイン上で動作するサービスの起動・停止 > 各サービスの起動・停止方法]を参照ください。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/です。
oad.exe (Windows)
oad (UNIX)
CORBAオブジェクト活性化デーモンプロセス。
Object Brokerを起動すると動作します。異常終了時は新たなIIOP通信(RMI/IIOP)が行えなくなります。異常終了時はObject Brokerの再起動が必要です。
再起動方法については[ドメイン上で動作するサービスの起動・停止 > 各サービスの起動・停止方法]を参照ください。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/configです。
namesv.exe (Windows)
namesv (UNIX)
CORBA名前サーバデーモンプロセス。
Object Brokerを起動すると動作します。
異常終了時はオブジェクトの取得が行えなくなりIIOP通信ができなくなります。 異常終了時はObject Brokerの再起動が必要です。
再起動方法については[ドメイン上で動作するサービスの起動・停止 > 各サービスの起動・停止方法]を参照ください。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/configです。
java.exe (Windows)
java (UNIX)
CORBA Java自動起動デーモンプロセス。
Object Brokerを起動すると動作します。異常終了時はJavaアプリケーションの自動起動ができなくなります。また、ライセンスの取得もできなくなるため、IIOP通信のコネクション数に制限が発生します。
異常終了時はObject Brokerの再起動が必要です。再起動方法については[ドメイン上で動作するサービスの起動・停止 > 各サービスの起動・停止方法]を参照ください。
引数に「-Dfuncid=oadj -Ddomain.name=${DOMAIN_NAME}」という文字列が指定されますのでそれが目印になります。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/configです。
irsv.exe (Windows)
irsv (UNIX)
 StEx
CORBAインターフェースリポジトリデーモンプロセス。
Object Brokerを起動すると動作します。異常終了時はオブジェクトのインタフェース情報の取得が行えなくなりますがWebOTXではirsvを利用していないため影響はありません。 異常終了時はObject Brokerの再起動が必要です。
再起動方法については[ドメイン上で動作するサービスの起動・停止 > 各サービスの起動・停止方法]を参照ください。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/configです。
cnamesv.exe (Windows)
cnamesv (UNIX)
 StEx
CORBAキャッシュ名前サーバデーモンプロセス。
Object Brokerを起動すると動作します。
異常終了時はオブジェクトの取得が行えなくなりIIOP通信ができなくなります。 異常終了時はObject Brokerの再起動が必要です。
再起動方法については[ドメイン上で動作するサービスの起動・停止 > 各サービスの起動・停止方法]を参照ください。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/configです。
corbaloc.exe (Windows)
corbaloc (UNIX)
 StEx
CORBALOCサーバデーモンプロセス。
Object Brokerを起動すると動作します。異常終了時はCORBALOCサーバとして利用している場合、新たなIIOP通信(RMI/IIOP)が行えなくなります。 異常終了時はObject Brokerの再起動が必要です。
再起動方法については[ドメイン上で動作するサービスの起動・停止 > 各サービスの起動・停止方法]を参照ください。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/configです。
tpmMain.exe(Windows)
tpmMain(UNIX)
 STD  StEx
TPモニタ子プロセスです。
Standard / Standard + Extended Option で動作します。
異常終了した場合TPモニタの機能が利用できなくなります。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/logs/tpsystemです。
oltpad.exe(Windows) oltpad(UNIX)
 STD  StEx
TPモニタ運用管理プロセスです。
Standard / Standard + Extended Option で動作します。 異常終了した場合、一時的にStandard / Standard + Extended Option の一部運用操作がエラーとなりますが、自動的にプロセスが再起動され復旧します。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/logs/tpsystemです。
tpssendtpp.exe(Windows)
tpssendtpp(UNIX)
 STD  StEx
TPモニタtpsendプロセスです。
Standard / Standard + Extended Option で動作します。 異常終了した場合、統合運用管理ツールからクライアントへメッセージ送信や動的ログレベル変更などが不可となります。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。
systpp.exe(Windows)
systpp(UNIX)
 STD  StEx
TPモニタsystppプロセスです。
Standard / Standard + Extended Option で動作します。 異常終了した場合、一部運用操作(起動、停止など)が不可となります。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。
jnlwrt.exe(Windows)
jnlwrt(UNIX)
 STD  StEx
TPモニタジャーナルライタプロセスです。
Standard / Standard + Extended Option で動作します。 異常終了した場合、ジャーナルの採取が不可となります。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。
olftplsn.exe(Windows)
olftplsn(UNIX)
 STD  StEx
TPモニタOLF/TPリスナプロセスです。 Standard / Standard + Extended Option で動作します。 異常終了時はOLFリスナとの通信が不可となります。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。
iioplsn.exe(Windows)
iioplsn(UNIX)
 STD  StEx
TPモニタIIOPリスナプロセスです。 Standard / Standard + Extended Option で動作します。 異常終了時はIIOPリスナとの通信が不可となります。全てのクライアントからのアクセスができなくなります。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/logs/tpsystemです。
iiopAsync.exe(Windows)
iiopAsync(UNIX)
 StEx
IIOPリスナの子プロセスです。 Standard + Extended Option で動作します。 クライアント管理ライブラリやVBクライアント、CORBA Gatewayを使用している場合、クライアントと通信を行うために使用します。クライアントとの間で制御的なコネクションを確立し、クライアントのアライブチェックや非同期メッセージ送信を行います。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。
ajplsn.exe(Windows)
ajplsn(UNIX)
 STD  StEx
TPモニタAJPリスナプロセスです。 Standard / Standard + Extended Option で動作します。 異常終了時はAJPリスナとの通信が不可となります。全てのクライアントからのアクセスができなくなります。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/logs/tpsystemです。
wosystpp.exe(Windows)
wosystpp(UNIX)
 STD  StEx
TPモニタWebOTXシステムTPPです。
Standard / Standard + Extended Option で動作します。 異常終了時はクライアント情報の取得が不可となります。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。
THTPPCTL_2005.exe
THTPPCTL_2008.exe
THTPPCTL_2010.exe
THTPPCTL_2012.exe
THTPPCTL_2013.exe
THTPPCTL_2015.exe
THTPPCTL_2017.exe
THTPPCTL_2019.exe
(Windows)
THTPPCTL9
THTPPJAVA2
(UNIX)
 STD  StEx
サーバAPのTPPです。
Standard / Standard + Extended Option で動作します。言語や利用機能によりモジュール名が変わります。
プロセス名 言語、利用機能 プロセスグループに配備可能な
APのバージョン
Windows
THTPPCTL_2005.exe C++(VC 2005) V8,V9,V11
THTPPCTL_2008.exe C++(VC 2008) V8,V9,V11
THTPPCTL_2010.exe Java EE,CORBA Java 全バージョン
C++(VC 2010) V9,V11
THTPPCTL_2012.exe C++(VC 2012) V9,V11
THTPPCTL_2013.exe C++(VC 2013) V9,V11
THTPPCTL_2015.exe C++(VC 2015) V9,V11
THTPPCTL_2017.exe C++(VC 2017) V9,V11
THTPPCTL_2019.exe C++(VC 2019) V9,V11
UNIX
THTPPCTL9 C++ V9,V11
THTPPJAVA2 Java EE,CORBA Java 全バージョン
異常終了時はそのプロセスグループが機能しなくなります。ただし、マルチプロセス構成や再起動設定により、自動的に復旧されます。異常終了時はプロセスグループの再起動が必要です。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/logs/tpsystemです。

4. 単体で動作するプロセス

ツールなど単独で動作可能なプロセスです。複数起動した場合は、同一名のプロセスが複数起動します。

単体で動作するプロセス 使用ポート番号一覧
プロセス名 説明
java.exe(Windows)
java(UNIX)
運用管理コマンド(otxadmin)のプロセスです。
引数に「-Dwebotx.funcid=otxadmin」という文字列が指定されますのでそれが目印になります。
javaw.exe(Windows)
java(UNIX)
統合運用管理ツール(otxadmingui)のプロセスです。
引数に「com.nec.webotx.admingui.AdminGUIStandAlone」という文字列が指定されますのでそれが目印になります。

5. プロセス構成図

WebOTX Application Server のサービス(またはスクリプト)と各プロセスの関係図を以下に記します。