COBOL Data Composerの操作方法

1. 概要

本編では、COBOL Data Composerが提供している機能について詳細に説明します。

以下にCOBOL Data Composerの動作イメージを示します。

2. 運用

2.1. アイテムマップ移行定義ファイルの作成

作成

アイテムマップ移行定義ファイルとは、COBOL Data Composerでアイテムマップファイルを生成するために必要な情報を記述しておくファイルです。アイテムマップ移行定義ファイルに複数の移行定義を記述しておくことで、一度に複数のアイテムマップファイルを生成することができます。 アイテムマップ移行定義ファイルの記述形式及び記述例を以下に示します。

記述形式
-create  生成するアイテムマップファイル名  [-lt sarf]  -dir  コピー句があるディレクトリのパス  コピー句ファイル名

記述例
-create SIGN1.cdd -dir C:/CopyPhrase CopyTextFile1.cpy
-create SIGN2.cdd -dir C:/CopyPhrase CopyTextFile2.cpy
-create SIGN3.cdd -lt sarf -dir C:/CopyPhrase CopyTextFile3.cpy

フィールドの説明
-create アイテムマップファイル(.cdd)を新規作成します。
-lt sarf COBOLコピー句が SARF 形式(7カラム目からプログラム記述する形式)となっている場合に指定します。
-dir コピー句があるディレクトリを指定します。
(既定値:カレントディレクトリ)

Caution
送信データ用のアイテムマップファイル名には、送信データを格納したレコードの名前に拡張子cddを付与した名前を指定してください。OLF/TP Adapterは、実行時に送信データを格納したレコードの名前とアイテムマップファイル名を対応付けて動作します。
受信データ用のアイテムマップファイル名には、ACOS/TPBASEから送られてくる画面IDに拡張子cddを付与した名前を指定してください。OLF/TP Adapterは、実行時にACOS/TPBASEから送られてくる画面IDとアイテムマップファイル名を対応付けて動作します。
なお、ACOS/TPBASEから送られてくる画面IDが「*FOR」または「@FOR」で始まる場合、先頭の「*FOR」、「@FOR」を除いたものが画面IDとなります。


2.2. COBOL Data Composerの起動と終了

起動

コマンドプロンプトを起動してください。
以下にCOBOL Data Composerの起動形式及び起動例、説明を記述します。

●アイテムマップ移行定義ファイルを使用する場合

起動形式
java [options] com.nec.jp.iPX.tool.CobolDataComposer @アイテムマップ移行定義ファイル [-verbose]

起動例
java -classpath Composer.jar;olfjca.jar com.nec.jp.iPX.tool.CobolDataComposer @compbatfile.txt -verbose

●アイテムマップ移行定義ファイルを使用しない場合

起動形式
java [options] com.nec.jp.iPX.tool.CobolDataComposer -create アイテムマップファイル名 [-lt sarf] -dir コピー句のパス [-verbose]

起動例
java -classpath Composer.jar;olfjca.jar com.nec.jp.iPX.tool.CobolDataComposer -create SIGN1.cdd -dir C:/CopyPhrase CopyTextFile1.cpy -verbose

オプション
options JavaVM起動時のオプションを設定します。
COBOL Data Composer起動時には、必ずComposer.jar及びolfjca.jarにclasspathが設定されている状態にしてください。

Composer.jar及びolfjca.jarは、WebOTX Developerのインストール先(<Developer's Studioインストールディレクトリ>/plugins/com.nec.webotx.olftpdev_X.X.X.X)/lib/に格納されています。「X.X.X.X」はOLF/TP Adapter開発プラグインのバージョンです。ご使用されているバージョンと読み替えてください。

classpathの複数のパス・エントリは、Windowsではセミコロンで区切られ、Linuxではコロンで区切られます。
@ アイテムマップ移行定義ファイルのパスを指定します。
-create 生成するアイテムマップファイル名を指定します。
アイテムマップファイル名だけを指定した場合はCOBOL Data Composerを起動したディレクトリにアイテムマップファイルを生成します。
-lt sarf COBOLコピー句が SARF 形式(7カラム目からプログラム記述する形式)となっている場合に指定します。
-dir コピー句のパスを指定します。
-verbose 処理過程を出力します。

※上記で記述しているオプションはCOBOL Data Composerで使用できるオプションの一部です。その他のオプションについてはCOBOL Data Composerのマニュアルを参照してください。

終了

コマンドプロンプトのウインドウを閉じてください。