10. 配備 |
配備に関する注意・制限事項について説明します。
10.1. 注意事項 |
J2EEアプリケーションに含むことができないSIPアプリケーションの種類
統合型以外のSIPアプリケーションを含んだJ2EEアプリケーションは配備できません。
配備対象のアプリケーション形式
配備ツールからサーバのドメインに配備するアプリケーション形式は、J2EE 1.4仕様に関連するバージョンを必要とします。
コンポーネント | 仕様バージョン |
---|---|
J2EEアプリケーション (EAR) | J2EE 1.4 |
EJBモジュール (EJB JAR) | EJB 2.1 |
Webモジュール (WAR) | サーブレット2.4 |
アプリケーションクライアントモジュール (JAR) | J2EE 1.4 |
コネクタモジュール (RAR) | JCA 1.5 |
Web Editionにおける配備ツール機能
Web Editionの配備ツールでは、EJBモジュールやコネクタモジュールを含んだJ2EEアプリケーションを配備できません。
Webモジュールで構成されるWARファイルのみが配備できます。
リソース参照
リソース参照の設定で、認証タイプがコンテナであるものは、必ずその詳細設定を入力してください。
コンテナが永続性を管理するEntity BeanのSQL文生成
コンテナによる永続性を持つEntity Beanは、配備操作の前に永続化用のSQL文を設定しておいてください。
文字の制限
ファイル名や表示名に空白文字、2バイト文字は使えません。
未サポートJ2SEバージョン利用時の動作
WebOTX V7は、J2SE 1.4.2以降のバージョンに対応しています。 それ以前のJ2SEバージョンを利用している場合は、配備ツールは起動できません。
サーバノード配下へのドメイン追加
配備先ドメインを追加する場合は、指定のサーバに対して操作します。 未定義のドメイン名を指定しても追加できてしまいます。
モジュールに対して開始あるいは停止を行った際に「プロセスグループが開始していない」という趣旨のエラーが発生する
この現象はStandard EditionとEnterprise Editionでのみ発生します。 モジュールに対して開始あるいは停止処理を行うためには、プロセスグループが開始完了している必要があります。 次のような場合にはプロセスグループの開始に時間がかかり、そのためプロセスグループが開始完了していないのにモジュールの開始/停止処理が実行されて、エラーになることがあります。
2704を超えるオペレーションが1つのインターフェースに定義されている場合、配備に失敗します。
これはStandard EditionとEnterprise Editionでのみの制限です。 EJBの場合、リモートインターフェース、リモートホームインターフェースに定義されたメソッド、CORBAの場合は、 IDLの1つのインターフェース定義内に定義されたオペレーションの数が2704を超える場合は配備に失敗します。これらのモジュールを作成する際は、この数を超えないようにインターフェースを 分割して下さい。
10.2. 制限事項 |
Webコンポーネントのロード失敗後、そのモジュールの開始ができなくなる
Standard EditionとEnterprise EditionでWebモジュールとEJBモジュールで構成されるJ2EEアプリケーションを開始した際に、Webモジュールのロードでエラーが発生した場合、次回からの開始処理に失敗することがあります。 エラーが発生した場合は、J2EEアプリケーションが登録されているプロセスグループを一旦停止した後に開始させ、その後にJ2EEアプリケーションを停止して下さい。
停止状態のプロセスグループに対してモジュールを停止状態で配備した後にプロセスグループを開始すると、モジュールが正常にロードされない
この現象はStandard EditionとEnterprise Editionでのみ発生します。 復旧のためには、一旦プロセスグループを停止し、その後にモジュールを開始してください。 プロセスグループは、モジュールの開始に伴って自動的に開始します。 この現象を回避するためには、プロセスグループが開始している状態で配備を行ってください。
配備ツールにおいてファイルダイアログの表示が遅くなる。
Windows XP上で6.0 Update 2以上のJDKを使用して配備ツールを起動した場合、デスクトップに大量のzipファイルが 置かれた環境ではファイルダイアログの表示が遅くなる可能性があります。この問題は、WebOTX V7.11出荷時に公開 されている6.0 Update 3でも同様に発生します。ですが、将来公開されるJDKバージョンを使用した場合に改善される 可能性があります。
配備済みのWebアプリケーションのコンテキストルートを変更すると動作しない。
Standard EditionとEnterprise Editionでのみ該当します。 運用管理ツールなどから、配備済みのWebアプリケーションのコンテキストルートを変更すると、正常に動作しなくなります。 もし変更してしまった場合、再度もとのコンテキストルートに設定しなおしてください。