5. JNDIサービス

JNDIサービスの注意・制限事項について説明します。

 
5.1. 注意事項
  1. ホスト名、IPアドレスの変更

    JNDIサービスが動作しているホストのホスト名、IPアドレスを変更した場合、JNDIサービスが起動しなくなる、またはJNDIサーバとの通信に失敗することがあります。これは古いホスト名、IPアドレスの情報がObject Brokerの名前サービスに残っているためです。以下のファイルを削除してObject Brokerのサービスを再起動してください。

    <WebOTXインストールディレクトリ>/domains/<ドメイン名>/config/ObjectBroker/namesv.ndf

  2. 名前情報永続化ファイル破壊時の復旧手順

    JNDIサービスは基本的にはメモリ中にのみ名前情報を格納します。運用管理ツールからjndi-serviceの永続化指定をありに設定した場合に名前情報がファイルに永続化されますが、永続化指定を無しとしている場合でも配備したEJBのホームインタフェースの名前など、一部の名前は必ずファイルに格納するように動作します。

    永続化ファイルがディスク障害などにより壊れた場合、EJBの名前情報が消えてしまうため、EJBの呼び出しが行えなくなってしまいます。このときの対処として、ドメインを停止して、バックアップファイルから復旧を行なってください。永続化ファイルとバックアップファイルはデフォルトで以下のディレクトリに作成されます。バックアップファイルは".bak"のサフィックスが付いたファイルです。それらを.bakの付かないファイルにコピーしてドメインを起動してください。

    <WebOTXインストールディレクトリ>/domains/<ドメイン名>/config/jndisp/store

  3. 名前サーバ・キャッシュ名前サーバラウンドロビン機能の使用

    V7.1からJNDIサーバのURL指定にrmiiiop形式をサポートし、これがデフォルトのURL指定になりました。この形式の場合、EJBのルックアップの際に名前サーバあるいはキャッシュ名前サーバが介在しないためにこれらの持つラウンドロビン機能が使用できません。

    ラウンドロビン機能を有効にしたい場合は、従来のcorbaname形式でJNDIサーバのURLを指定してください。ルックアップ元のJavaシステムプロパティで以下のように指定します。

          -Djava.naming.provider.url=corbaname://名前サーバホスト名:名前サーバポート番号