Transactionサービスを利用する際の注意制限事項について説明します。
- Javaアプリケーション内でトランザクションを実行する際の性能向上を行っています。これにより、Javaアプリケーション内でトランザクションを開始して、C++アプリケーションやWebOTX V6.2以前のJavaアプリケーションを呼び出す場合にエラーとなる場合があります。この場合、呼び出し元に以下のプロパティを設定してください。
| プロパティ名 |
値 |
| NOPropagationOptimize |
true |
- インストール直後、あるいは新しいドメインを生成した直後のドメイン起動時に
「永続ファイルのOPENに失敗しました。( code:-1 ) 」
あるいは
「Opening the persistent file has failed.( code:-1 )」
という警告メッセージがイベントログ、およびシスログに表示されることがありますが特に問題はありません。これは、最初のドメイン起動時にトランザクションの情報を管理するための永続ファイルが生成されていない事が原因です。本メッセージを出力した後にTransactionサービス内部でこのファイルを生成しますので2度目以降のドメイン起動では本メッセージは出力されません。
- 直接的なコンテキスト管理を使ったアプリケーションプログラムの場合、Transactionサービスが提供するXAリソースを利用することができません。データベースへのアクセスは、アプリケーションの責任で行う必要があります。
- UNIX上で使用する運用管理コマンドを使って、リモートホスト上で動作するリカバリサーバの制御(起動・停止・一時停止・再開)を行うことはできません。Windows版ではリカバリサーバを制御するための運用管理コマンドは提供していません。コントロールパネルのサービスからリカバリサーバを制御してください。
- Transaction Service運用管理ツールを使って、UNIX上で動作するリカバリサーバの制御(起動・停止・一時停止・再開)を行うことはできません。
- UNIX版リカバリサーバでは、パフォーマンスデータに関連する機能は提供していません。
- Transactionサービスを利用したクライアントアプリケーション内ではデータベースにアクセスできません。サーバアプリケーションからデータベースにアクセスしてください。
- リカバリサーバ、Transaction Service運用管理ツールおよびWebOTX V6以前のTransactionサービスでは、IPv6に対応しておりません。
- Web Editionから、その他のEdition製品に移行する場合、Transactionサービスのライフサイクルモジュールを無効にすることはできません。
無効にした場合、Transactionサービスと依存関係を持つJ2EEサーバの起動に失敗します。