E. MFDLサポート機能一覧

MFDL移行時のサポート範囲について示します。
MFDLの各キーワード、MCA、MODIFY、ERRステータスの内容についての詳細は、ACOS側のマニュアルを参照してください。

MFDLキーワードのサポート範囲一覧(ACOS4/ACOS6)

定義

キーワード

設定値

機能内容

サポート

LMFD

lmfd名    

  psfd名    

  amod    

LMSG

lmsg名    

  INPUT   入力処理用メッセージ定義

  OUTPUT   出力処理用メッセージ定義

  MCA   コミュニケーション領域の付加

  Modify   物理フィールドの属性フィールド付加

  IND nn:mm 標識指定

×

  INDRED   標識に関する再定義情報

×

  OPT BS   BSコード処理

×

  OPT DEL   DELコード処理

×

  OPT CAN FLD / MSG キャンセルコード処理方法

×

  OPT FTAB DMY / SKP TABコード処理方法

×

  OPT ERR   エラー通知フィールド付加

  OPT COR NOCOR / BLINK 入力編集誤りの処理方法

×

LFLD lfld名   フィールド名

  FLDREP nn / nn*mm フィールド繰り返し

   SETREP
SETEND
nn / nn*mm フィールド群(行)繰り返し

○ *1

  PKEY   プログラム値格納領域

×

  PASSWORD   パスワード格納領域

×

  ACOUNT   課金単位格納領域

×

  USER   利用者名格納領域

×

  OPT DESIG   入力省略不可フィールド

  OPT EQU   物理フィールド桁数に等しい桁数の入力データが必要

×

  OPT SER VSN1 / VSN2 / TSN1 出力通番の指定

×

  OPT DATEJ   YY-DDD形式の日付(西暦)

  OPT DATEM   MM-DD-YY形式の日付(西暦)

  OPT DATED   DD-MM-YY形式の日付(西暦)

  OPT DATEY   YY-MM-DD形式の日付(西暦)

  OPT DATES   YY.MM.DD形式の日付(西暦)

○ *2

  OPT TIME   HH:MM:SS形式の時刻

  OPT CRTID   ファンクションキーに対応する識別コード通知フィールド

  OPT CURSOR   初期カーソルセット

×

  SIZE   フィールド長

  EDIT ALPHA/KANJI/MIX/NUM フィールド単位の編集方法

    DPNT 数値の小数点桁数

○ *3

    SIGN 数値の符号編集

○ *3

    RNG 数値の範囲指定

    PCK 数値のアンパック→パック変換

×

    UNP 数値のパック→アンパック変換

×

    COMPARE 数値の入力値比較

×

    OFRM 数値の編集用文字

×

  LABEL   COBOLの項目名

×

  VALUES   入力値チェック

○ *4

PSFD psfd名     

  lmfd名     

  OUTSCR    入出力フィールドを持たない表示のみの定義

×

  INTERMED   中間罫線

×

  PAGEREP   ページリピート

×

PFLD lfld名    

  IN   入力フィールド

  INM   入力フィールド(入力の省略可)

× *5

  INP   入力フィールド(クライアントでは入力不可)

  OUT   出力フィールド

  IO   入出力フィールド

  IOP   入出力フィールド (クライアントでは入力不可)

  IOF   入出力フィールド (入力の省略不可)

× *6

  CNS   固定値フィールド

  *IN   PKEYパラメータ有効

  *OT   CURSORパラメータ有効

  *EDT   COMPARE/VALUES/RNG/OFRM有効

  FLDREP kk / nn,m / nn*kk,m フィールド繰り返し

  LINREP
LINEND
kk / nn,m / nn*kk,m フィールド群(行)繰り返し

○ *7

  RESEND   再送時のみ表示するフィールド

×

  TEST   テストモード時のみ表示するフィールド

×

  FIL C / X / NC フィル文字の指定

×

  SCRSZ   混在フィールド時の画面表示サイズ

  DATASZ   物理データ長

×

  INCREMENT   行繰り返し定数データの増分

×

  POS   フィールド位置

  FMT ATR ALPHA   フィールド属性定義(半角文字のみ入力可能)

× *8

  FMT ATR NUM   フィールド属性定義(数値(0〜9-)と特殊文字(\$,)のみ入力可能。ただし、サーバに送信時には特殊文字を削除)

× *8

  FMT ATR KANJI   フィールド属性定義(全角文字のみ入力可能)

× *8

  FMT ATR MIX   フィールド属性定義(すべての文字が入力可能)

× *8

  FMT ATR NODISP   フィールド属性定義(非表示)

○ *9

  FMT ATR3 JUSTIFY   フィールド属性定義(右寄せ表示)

○ *10

  VALUEC   初期値

  VALUEX   初期値(16進表記)

×

  VALUENC   初期値

  VALUEQ size 初期値を持たない領域のサイズ



○:サポート、 ×:未サポート、 −:設定しても無効
*1 同一フィールドにSETREPまたはSETENDとFLDREPを指定する形式には対応していません。
*2 MFDLのOPT DATESは和暦の指定ですが、WebAP JSPでは西暦で表示します。
*3 WebOTX VIS Connectoerで実現している機能です。
*4 IOフィールドの場合は、VALUES指定が無効になります。
*5 INを指定した場合と同様の動作をします。
*6 IOを指定した場合と同様の動作をします。
*7 同一フィールドにLINREPまたはLINENDとFLDREPを指定する形式には対応していません。
*8 フィールドの属性は、LFLD定義のEDITで指定した値が有効になります。
*9 INフィールドでVALUES指定がある場合、またはCNSフィールドの場合は、NODISP指定が無効になります。
*10 Netscapeでは未サポートです。INフィールドでVALUES指定がある場合は、JUSTIFY指定が無効になります。

 

MCAのサポート範囲一覧

ステータス

内容

備考

サポート

PARTIAL

通常送信要求/部分送信要求

 

VARIABLE 通常送信要求/可変長送信要求 通常送信のみ

×

PROTECT 可変長送信時、以降PROTECT  

×

CLEAR 可変長送信時、以降CLEAR  

×

NODATA 部分送信指定フィールドはデータ付加  

SOPT 日付、時刻指定 常にTrue

LOCAL FMR命令使用可否  

×

BCLR ブリンクフィールドを通常フィールドに変更  

NCLR 全非保護フィールドをNULLクリア  

MOFF 全非保護フィールドのMDTビットオフ  

×

CPMDFY SCLR,LOCK有効  

×

SCLR 現画面をクリア後表示  

×

LOCK キーボード入力不可  

×

○:サポート、 △:条件付きサポート、 ×:未サポート

 

MODIFYのサポート範囲一覧

ステータス

内容

備考

サポート

CURSOR カーソルセット  

SEND 当フィールドデータ送信  

ATR 保護/非保護、送信・非送信変更 保護/非保護のみサポート(NODISPは未対応)
(INPUTタグのREADONLY指定)
Netscape では未サポート

BLINK ブリンク INPUTタグの場合は無効
Internet Explorer では未サポート

COLOR INPUTタグの場合は無効

SLIT 罫線表示変更  

×

○:サポート、 △:条件付きサポート、 ×:未サポート

 

ERRステータス一覧

WebAP JSPでは、以下のERRステータスを設定します。

ERRステータス

説明

01 データの入力が省略されました。
04 数値フィールドに特殊文字が検出されました。特殊文字を落として通知しました。

 

MFDL移行して作成したWebアプリケーションの機能

MFDL移行して作成したWebアプリケーションの機能について、以下の表に示します。


機能

説明

備考

入力桁数制限 MFDLの物理定義の以下の指定に従って、入力桁数の制限を行います。
  • VALUEQで指定したサイズ
  • VALUECまたはVALUENCで指定された初期値のサイズ
  • SCRSZで指定したサイズ
ただし、混在文字列フィールドの入力桁数の制限は行えません。
WebOTX Connector Developer(VISコネクタ)で追加/更新したフィールドでは、入力桁数の制限を行いません。
入力チェック 入力データのチェックをWebブラウザかWebサーバで行います。詳細については、「入力データのチェック内容一覧」を参照してください。 WebOTX Connectoer Developer(VISコネクタ)で追加/更新したフィールドでは、文字種別チェック以外の入力チェックを行いません。
Enterキーによるフォーカス移動 入力可能な項目にフォーカスがある状態でEnterキーを押したとき、HTMLの定義上の次の入力可能な項目にフォーカスを移動します。(注1)(注2)
HTMLの定義上最後の入力可能な項目にフォーカスがある状態でEnterキーを押したときは、HTMLの定義上先頭の項目にフォーカスを移動します。
本機能を使用するためには、JSP開発ツールの「環境設定」画面の「MFDL(制御)」タブで「Enterキーでフォーカス移動を行う」を指定してWebアプリケーションを作成してください。
本機能はInternet Explorer 5.0以上で使用可能です。
フォーカス取得時の項目全選択 フォーカスを取得した項目の入力データを全選択状態にします。 本機能を使用するためには、JSP開発ツールの「環境設定」画面の「MFDL(制御)」タブで「フォーカス取得時に入力データを全選択状態にする」を指定してWebアプリケーションを作成してください。
英字の小文字を大文字に自動変換 入力データの画面表示時、または「実行」ボタンによる実行要求時、半角文字フィールド(ALPHA)内の英字の小文字を、一律大文字に変換します。 本機能を使用するためには、JSP開発ツールの「環境設定」画面の「MFDL(制御)」タブで「半角英小文字を大文字に変換してホストに送信する」を指定してWebアプリケーションを作成してください。
重ねあわせ機能 表示中の画面に、受信した別の画面の情報を重ねて表示することができます。 本機能を使用するためには、どの画面にどの画面を重ねるか等の指定を、「移行定義ファイル」に記述しておく必要があります。
重ねあわせ機能の詳細については、「MFDL移行の重ねあわせ機能」を参照してください。
端末識別IDの自動送付 端末識別用IDを送信データの一部として自動的に送信します。端末識別用IDとしては、WebサーバとWebブラウザ間で保持しているセッションIDを使用します。 本機能を使用するための手順等については、「端末識別IDの自動送付機能について」を参照してください。
すべての数値項目の右詰表示 すべての数値項目のフィールドで、右詰表示します。
MFDLのATR3(JUSTIFY)(右詰表示)を指定しているかどうかにかかわらず、数値項目であれば右詰表示します。
本機能を使用するためには、JSP開発ツールの「環境設定」画面の「MFDL(表示)」タブで「数値項目を右詰表示する」を指定してWebアプリケーションを作成してください。

WebOTX Connectoer Developer(VISコネクタ)で追加/更新した出力フィールドでは、右詰表示になりません。入力フィールド、入出力フィールドでは本機能は有効です。
空白文字の削除 受信したデータの文字列の先頭または末尾に含まれる空白文字(半角/全角)を削除してから、画面に表示します。
左詰のフィールドの場合は末尾の空白文字を、右詰のフィールドの場合は先頭の空白文字を削除します。(MFDLの定義でATR3(JUSTIFY)を指定されている場合と数値項目の場合は右詰、それ以外は左詰です。)
空白のみで構成されている文字列は、空文字列を表示します。
 
IME制御 入力フィールドにフォーカスが移ったとき、自動的にIMEのON/OFFを切り替えることができます。
ON/OFFのどちらに切り替わるかは、MFDLで指定した入力フィールドの属性等によって決まります。詳細は、「項目の属性とIME制御」を参照してください。
なお、ON/OFFに切り替わっても、全角/半角等の入力モードは変わりません。入力モードの変更は、手動で行ってください。
本機能を使用するためには、WebAP JSP Developer のコンフィグレーションファイルの記述をMFDLIMEMODE=AUTOに設定して、Webアプリケーションを作成してください。
コンフィグレーションファイルの設定については、「その他のコンフィグレーション情報の変更」を参照してください。

(注1) MFDL移行で生成したJSPファイルをカスタマイズすると正常に動作しない場合があります。基本的に、JSPファイルには「WebOTX VIS Connectoerで追加/更新したフィールドのカスタマイズ」に記述している以外のカスタマイズは行わないでください。
(注2) SELECTタグにフォーカス移動した場合、前の項目の選択状態が解除されません。

 

入力データのチェック内容一覧

MFDL移行して作成したWebアプリケーションは、画面の「実行」ボタンをクリックした契機に、WebブラウザかWebサーバで入力データのチェックを行います。
WebブラウザとWebサーバのどちらでチェックするかは、「環境設定」画面の「MFDL(制御)」タブの「入力データのチェック」の指定によります。
Webブラウザでチェックを行った結果エラーを検出した時には、エラーメッセージをダイアログボックスに表示し、エラーとなったフィールドにフォーカスを移します。
Webサーバでチェックを行った結果エラーを検出した時には、エラー用画面を表示します。
以下に、チェックする項目とチェック対象となるフィールドの一覧を示します。
なお、以下のフィールドは入力チェック対象外です。

チェック項目

チェック対象となるフィールド

詳細

省略可否 省略不可のフィールド:論理定義でOPT(DESIG)と指定されているフィールド。(*3) 省略されている場合、エラーになります。
文字種別 数値フィールド(*1)を除く、入力可能なフィールド(*2) それぞれの条件に応じて、半角文字/全角文字以外が含まれていた場合、エラーになります。
文字種別 数値フィールド(*1) (*2) 特殊文字(\$,)と数値に使用可能な文字(0123456789-.)以外が含まれていた場合、エラーになります。
小数点の有無 数値フィールド(*1) (*2) (*3) 小数点以下桁数の指定のない場合に、小数点を含むとエラーになります。
数値の桁数 数値フィールド(*1) (*2) (*3) 小数点以下桁数、整数部桁数をチェックし、桁落ちする場合、エラーになります。
数値範囲 論理定義でRNG指定のある数値フィールド(*1) (*2) (*3) 指定範囲外の数値を指定された場合、エラーになります。
入力桁数 入力可能な混在文字列のフィールド(*2) (*3) 指定桁数(物理定義のSCRSZの値)以上の文字を含んでいる場合、エラーになります。
入力時のチェックでエラーにならなくても、VISコネクタAPでコード変換の結果、桁数オーバーでエラーになる場合もあります。

(*1) 論理定義でEDIT(NUM)の指定があるフィールドです。
(*2) データが入力されていない場合には、チェックしません。
(*3) WebOTX Connectoer Developer(VISコネクタ)で追加/更新したフィールドでは、チェックを行いません。

 

端末識別IDの自動送付機能について

端末識別用ID(WebサーバとWebブラウザ間で保持しているセッションID)を、自動的に送信することができます。
本機能を使用するには、以下の手順でサーバAP、Webアプリケーションを作成して、動作させてください。

  1. WebOTX Connectoer Developer(VISコネクタ)で「セッションIDを自動追加する」(*1)を指定して、MFDL定義ファイルを読み込み、サーバAPを作成してください。
    WebOTX Connectoer Developer(VISコネクタ)での指定方法については、WebOTX VIS Connectoerのマニュアルを参照してください。
  2. WebAP JSP Developer で、1. の結果出力されたコネクタ連携ファイルを読み込んで、MFDL移行処理を行い、Webアプリケーションを作成してください。
  3. WebアプリケーションをWebAP JSPに転送、サーバAPをWebOTXに登録し、Webアプリケーションを実行してください。セッションID用のパラメータにセッションIDが設定され送信されます。

(*1) WebOTX Connector Developer(VISコネクタ)でセッションIDを自動追加するように指定した場合に、コネクタ連携ファイルに記述されるセッションID用のパラメータ名は固定(VCA_sessionID)です。
セションIDを、MFDLで定義している送信項目に設定して送信したい場合には、WebAP JSP Developer のコンフィグレーションファイルに記述しているセッションID用のパラメータ名を書き換える必要があります。その場合は、WebOTX Connector Developer(VISコネクタ)でのセッションIDの自動追加の指定は不要です。
WebAP JSP Developer のコンフィグレーションファイルの設定については、「その他のコンフィグレーション情報の変更」を参照してください。

 

項目の属性とIME制御

IME制御を有効にしているときの、IMEのON/OFFの変更について以下に記述します。

入力項目にフォーカスが移動したときのIMEの状態は、MFDLの論理定義で指定した属性により、以下の表のとおりになります。

項目の属性

フォーカス取得時のIME

ALPHA OFF
KANJI ON
MIX IMEを切り替えない
NUM OFF

MFDLの定義にないパラメータをWebOTX Connector Developer(VISコネクタ)で追加した場合、入力項目にフォーカスが移動したときのIMEの状態は、以下の表のとおりになります。

VISコネクタでの定義内容 フォーカス取得時のIME
データ型 コード
BYTE OFF
SHORT OFF
LONG OFF
STRING 混在 IMEを切り替えない
STRING ANKのみ OFF
STRING 日本語のみ ON
PACK OFF
UNPACK OFF