3. JavaScriptリファレンス

3.1. MFDL用JavaScript

MFDL移行して作成したWebアプリケーションで利用するために、必要な処理の一部をJavaScriptのライブラリとして提供しています。本ライブラリでは以下の機能を提供しています。

MFDL用JavaScriptのライブラリで提供するfunctionは以下のとおりです。functionを利用するために必要な変数については、「変数一覧」を参照してください。カスタマイズに必要なfunctionと変数のみ記載しています。

init MFDL用JavaScriptのライブラリで提供する機能を実行するために必要な初期処理を行う
mkArray 一次元配列を作成する
CkObj 指定されたデータを持つオブジェクトを作成する
CheckData フォーム内の全入力データのチェックを行う

3.1.1. init
名称 init - MFDL用JavaScriptのライブラリで提供する機能を実行するために必要な初期処理を行う
形式
function init()
説明

MFDL用JavaScriptのライブラリで提供する機能を実行するために必要な初期処理を行います。
すべてのグローバル変数にデータを設定後に本関数を呼び出してください。

例:

	jspKy=0x7;
	jspCkCnt=3;
	jspCk=new mkArray(jspCkCnt);
	jspCk[0]=new CkObj("M_FLD011", 1, 0x4, 0.0, 0.0, 0, 0, 0);
	jspCk[1]=new CkObj("M_FLD021", 1, 0xb0, 7.0, 0.0, 1, 0, 0);
	jspCk[2]=new CkObj("M_FLD031", 1);
	init();
          

戻り値 ありません。
エラー ありません。
関連項目 ありません。

3.1.2. mkArray
名称 mkArray - 一次元配列を作成する
形式
function mkArray(n)
説明 n - 配列の要素数

グローバル変数jspCkに設定するデータの領域を確保するために使用します。
指定された要素数の一次元配列を作成します。要素数にはグローバル変数jspCkCntを使用してください。

例:

	jspCkCnt=3;
	jspCk=new mkArray(jspCkCnt);
	jspCk[0]=new CkObj("M_FLD011", 1, 0x4, 0.0, 0.0, 0, 0, 0);
	jspCk[1]=new CkObj("M_FLD021", 1, 0xb0, 7.0, 0.0, 1, 0, 0);
	jspCk[2]=new CkObj("M_FLD031", 1);
          

戻り値 ありません。
エラー ありません。
関連項目 ありません。

3.1.3. CkObj
名称 CkObj - 指定されたデータを持つオブジェクトを作成する
形式
function CkObj(name)
function CkObj(name,id)
function CkObj(name,chk,max,min,intlen,declen,len)
function CkObj(name,id,chk,max,min,intlen,declen,len)
説明 name - 入力項目の名前
id - 行先頭(行の中で最初の入力項目)かどうか (1:行先頭、0:行先頭以外)
chk - チェック種別(値は、「チェック種別一覧」を参照してください。)
max - 数値の範囲チェック時の最大値(chkで範囲チェックが指定されているときのみ有効となります。)
min - 数値の範囲チェック時の最小値(chkで範囲チェックが指定されているときのみ有効となります。)
intlen - 整数部桁数(chkで桁数チェックが指定されているときのみ有効となります。)
declen - 少数部桁数(chkで桁数チェックが指定されているときのみ有効となります。)
len - 入力可能な最大バイト数(chkで最大バイト数チェックが指定されているときのみ有効となります。MFDLの定義が混在フィールドの場合に指定してください。混在フィールド以外の場合は0を指定してください。0を指定すると最大バイト数のチェックを行いません。)

指定されたデータを持つオブジェクトを作成します。グローバル変数jspCkにデータを設定する場合に使用します。
引数の個数は可変ですが、1個(name)、2個(name,id)、7個(idを除くすべての引数)、8個(すべての引数)のどれかである必要があります。

例:

	jspCkCnt=3;
	jspCk=new mkArray(jspCkCnt);
	jspCk[0]=new CkObj("M_FLD011", 1, 0x4, 0.0, 0.0, 0, 0, 0);
	jspCk[1]=new CkObj("M_FLD021", 1, 0xb0, 7.0, 0.0, 1, 0, 0);
	jspCk[2]=new CkObj("M_FLD031", 1);
          

戻り値 ありません。
エラー 引数の個数が1〜2または7〜8でないときに、エラーメッセージを表示します。
関連項目 ありません。

3.1.4. CheckData
名称 CheckData - フォーム内の入力データのチェックを行う
形式
function CheckData(form)
説明 form - フォーム

フォーム内の入力データのチェックを行います。
チェック対象は、グローバル変数jspCkに設定された入力項目です。
チェック内容は、「チェック種別一覧」を参照してください。

戻り値 true - 正常
false - エラー
エラー エラー時は、チェック内容に応じてエラーメッセージを表示します。
関連項目 ありません。

 変数一覧

グローバル変数の一覧を以下に示します。MFDL用JavaScriptのライブラリを利用する場合、これらのグローバル変数の初期設定を必ず行う必要があります。

変数名 説明
jspCk 入力項目のオブジェクトの配列です。以下の機能で使用します。
  • 入力データをチェックする
  • Enterキーでフォーカスを移動する
jspCkCnt jspCk配列の要素数です。jspCk配列の要素数より小さい値を指定した場合、入力データのチェックやEnterキーによるフォーカス移動はこの値の範囲の項目間でしか行いません。
jspKy 以下の機能を使用するかどうかを指定します。
  • Enterキーでフォーカスを移動する
  • フォーカス取得時に入力データを全選択状態にする
値は以下のとおりです。複数指定する場合は、それぞれの値の和を指定してください。どの機能も使用しない場合には0を設定してください。
説明
0x01 Enterキーで次フィールドにフォーカス移動します。
0x08 フォーカス取得時にデータを選択状態にします。

 チェック種別一覧

データのチェック種別一覧を以下に示します。CkObjのchkパラメータに指定する値です。複数指定する場合は、それぞれの値の和を指定してください。

チェック種別 チェック内容 説明
0x01 省略チェック データが省略されていないかチェックします。省略されている場合には、エラーメッセージを表示し、エラーとなった入力項目にフォーカスを移動します。
0x02 最大バイト数チェック データの桁数が最大バイト数を超えていないかチェックします。超えている場合には、エラーメッセージを表示し、エラーとなった入力項目にフォーカスを移動します。
0x04 半角文字チェック データに半角文字が含まれているかチェックします。半角文字以外が含まれている場合には、エラーメッセージを表示し、エラーとなった入力項目にフォーカスを移動します。
0x08 全角文字チェック データに全角文字が含まれているかチェックします。全角文字以外が含まれている場合には、エラーメッセージを表示し、エラーとなった入力項目にフォーカスを移動します。
0x10 数値チェック 数値データ(0〜9,.\$-のみ)が入力されているかチェックします。数値データ以外が入力されている場合には、エラーメッセージを表示し、エラーとなった入力項目にフォーカスを移動します。
0x20 桁数チェック 数値データの桁数をチェックします。
小数部桁数の指定が0の場合には、データに小数点が含まれていないかチェックします。少数点が含まれている場合はエラーとします。
小数部桁数の指定が0以外の場合には、データの小数部桁数が指定された値を超えていないかチェックします。超えている場合はエラーとします。
整数部桁数の指定が0の場合には、データに整数部がないか、または整数部が0であるかどうかをチェックします。整数部がある場合は、値が0でなければエラーとします。
整数部桁数の指定が0以外の場合には、データの整数部桁数が指定された値を超えていないかチェックします。超えている場合はエラーとします。
チェックの結果エラーとなった場合には、エラーメッセージを表示し、エラーとなった入力項目にフォーカスを移動します。
0x80 範囲チェック 数値データが入力範囲最小値から入力範囲最大値の間に入っているかどうかチェックします。範囲を超えている場合には、エラーメッセージを表示し、エラーとなった入力項目にフォーカスを移動します。


注意:
WebブラウザとしてNetscape Navigator 4.5/4.7を使用する場合は、以下の全角文字を半角文字として判定するため、最大バイト数チェック/半角文字チェック/全角文字チェックが正しく動作しません。