7. トレースログの設定

印刷サーバ使用中に障害が発生した場合、障害の原因調査のためにトレースログの採取をお願いしています。
印刷サーバのトレースログには、印刷処理に採取する印刷トレースと、電文受信時に採取する通信制御トレースログと呼ばれるものの２種類があります。

印刷トレースとは印刷サーバが印刷処理中に出力するトレースです。

このトレースを採取するには、［印刷サーバ環境設定］ダイアログの［印刷トレース］タブ内において、［印刷トレースを採取する］のチェックをオンにします。

トレースオプションを変更することにより、採取するトレースの種別を変更することができます。
この画面内の各設定項目の説明を次に示します。

項目名	説　明
印刷トレースを採取する	印刷トレースを採取する場合にチェックします。
印刷トレースファイル名	トレースファイルの名前を表示します。＜変更...＞ボタンによりトレースファイルの名前を変更できます。
ファイルサイズ	トレースファイルのサイズをキロバイト単位で設定します。＜標準に戻す＞ボタンを押すと標準値（64Kバイト）に設定し直します。 ※ファイルサイズがこの値に達した場合、ファイル名の最後をアンダーバーに変更して一世代前までをバックアップします（例：“PrSrvTP.Tr_”）。
トレースオプション	印刷トレースの採取について設定します。
	情報メッセージを記録	スプールの開始／終了等の一般的な情報をトレースファイルに記録します。
	警告メッセージを記録	印刷処理の続行が可能なエラー情報をトレースファイルに記録します。
	エラーメッセージを記録	印刷処理の続行が不可能なエラー情報をトレースファイルに記録します。
	詳細メッセージを記録	詳細情報をトレースファイルに記録します。
関連付けを利用して表示	［ファイルの表示］ボタンでトレースファイルを表示するとき、ファイルタイプ（拡張子）に関連付けられているプログラムを利用する場合にチェックします。
ファイルの表示	［関連付けを利用して表示］チェックボックスがオンの場合はファイルタイプ（拡張子）に関連付けられているプログラムを使用し、それ以外はメモ帳を帳を使用してトレースファイルを表示します。
ファイルのクリア	トレースの内容を消去します。

通信制御トレースログとは通信制御ライブラリが電文受信時に採取するトレースです。

このトレースログを採取するには、セション解放時に［オプション］メニュー内の［通信制御トレース取得］を選択します。
既にセションを確立している場合、取得開始は次のセション確立時となります。
なお、取得開始後の取得停止は行えません。

オプションメニュー内の［トレースの取得］と、［トレースの設定］はクライアントキット用のトレースに対して処理を行います。
通信制御トレースログにはクライアントキット用のトレースの情報が含まれていますので、通常はクライアントキット用のトレース採取が必要となることはありません。

コマンド名	説　明
トレースの取得	クライアントキット用トレースの取得開始および停止を行います。
トレースの設定	クライアントキット用トレースのファイル名、サイズ等を設定します。
通信制御トレース取得	通信制御のトレースの取得開始を行います。既にセションを確立している場合、取得開始は次のセション確立時となります。 ※ 取得開始後の取得停止は行えません。

採取された通信制御トレースログは印刷サーバのインストールディレクトリに、ファイル名 TPSLOG.TXTとして格納されます。