シングルモードとマルチモード

otxadmin は、シングルモードまたはマルチモードで実行できます。シングルモードでは、コマンドプロンプトからコマンドを 1 つずつ実行します。マルチモードでは、環境レベルの情報を繰り返し入力することなく、複数のコマンドを実行できます。
シングルモードでファイルからの入力を使用している場合、コマンドの実行に失敗するとプログラムは終了します。マルチモードでコマンドの実行に失敗すると、otxadmin のプロンプトが再度表示されます。

シングルモード

シングルモードでは、コマンド行インタフェースを使ってコマンドプロンプトから単一のコマンドを呼び出します。コマンド行インタフェースによってコマンドが実行され、再びコマンドプロンプトが表示されます。コマンドプロンプトからコマンド行インタフェースを実行するには、${AS_INSTALL}/bin ディレクトリに移動し、次のようにコマンドを入力します。

> otxadmin command options arguments

次に例を示します。

> otxadmin create-file-user --user admin --password adminapassword --host host1 --port 6212 --userpassword samplepassword --groups otxadmin sampleuser

マルチモード

マルチモードでは、最初に環境設定を行うことにより、サーバ名、ポート、パスワードなどの環境レベルの情報を再入力することなく、複数のコマンドを実行できます。マルチモードを使用する利点は、otxadmin がメモリにとどまるため、コマンドの入力と実行が非常に速くなる点です。環境変数がオペレーティングシステムのレベルで設定されている場合、マルチモードではそれらの設定が取り込まれます。それらの設定は、変更されないかぎり otxadmin ユーティリティによって引き続き使用されます。
Windows では、otxadmin.bat ファイルを実行すると、自動的にマルチモードになります。
UNIX では、otxadmin ユーティリティをコマンド行からマルチモードで実行するには、次のコマンドを入力します。

> otxadmin multimode

マルチモードの場合は、コマンドプロンプトが otxadmin に変わります。次に、otxadmin プロンプトにコマンドを入力します。ユーティリティ名を入力する必要はありません。次に例を示します。

otxadmin> create-file-user -H host1 --port 6212 --userpassword samplepassword sampleuser

exit または quit と入力すると、マルチモードが終了します。コマンドプロンプトに戻ります。

複数のマルチモード

マルチモードセッション内で次のコマンドを入力すると、さらにマルチモードを呼び出すこともできます。

otxadmin> multimode

2 番目のマルチモード環境を終了すると、最初のマルチモード環境に戻ります。たとえば、server1 をマルチモードで管理しているとき、server2 を使って両者を比較したい場合は、server1 のマルチモードで server2 のマルチモードを呼び出します。現在のマルチモードセッションを終了する必要がないので、環境設定をそのまま保持できます。server2 のマルチモードセッションを終了すると、server1 のマルチモード環境に戻ります。

関連情報

運用管理コマンドリファレンス
MO定義リファレンス