プロセス起動・停止時間超過への対応 |
アプリケーションプロセスの起動または停止時、いつになっても起動または停止しない場合は何らかの問
題が発生していると考えられます。WebOTX では無限ループ状態を防止するため、プロセスが起動また
は停止処理をする際のタイムアウト時間を設定しており、この時間を越えた場合はプロセスを強制終了します。
アプリケーションプロセスの異常終了時の終了処理でタイムアウトした場合も、本障害に含まれます。
OTXM:<システム名>::<プロセスID>: W:1:TPS15-01312 This process is looping. pid=[<プロセスID>],
CLASS=[<プロセスグループ名>], PED=[<アプリケーショングループ名>.ped]
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OTXM: <システム名>:<プロセスグループ名>:<プロセスID>: E:1:TPS10-11101 THREAD INIT TIME OUT.
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TPS10-11101 THREAD INIT TIME OUT CODE:x TX-GROUP <プロセスグループ名> <プロセスID>
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OTXM: <システム名>:<プロセスグループ名>:<プロセスID>: E:1:TPS10-13301 Tx TIME OVER ERROR.
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TPS10-13301 Tx TIME OVER ERROR. CODE:xxxx TX-GROUP <プロセスグループ名> <プロセスID>
elptime-over info : S_TIME=08-02/20:23:42.7030 LIMIT=60FUNCTION=ThreadEpilog:00E87990
LIBRARY=<ライブラリ名>:00E80000
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イベントログ(アプリケーション、システム)・シスログ
AP ログ: ${INSTANCE_ROOT}/logs/tpsystem/<アプリケーショングループ名>/<プロセスグループ名>/save/<プロセスグループ名>.<数字>.<PID>.log
システムトレース: ${INSTANCE_ROOT}/logs/tpsystem/<アプリケーショングループ名>/<プロセスグループ名>/save/<プロセスグループ名>_sys.<数字>.<PID>.log
${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/history.act (sav)
${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/sysmsg.trc (sav)
イベントログ・シスログを確認してください。
イベントログ・シスログ、AP ログ、システムトレースを確認してください。
イベントログ・シスログにTPS15-01312 が出力され、プロセス起動に失敗した場合、以下の処理で遅延し
ている可能性がありますので確認してください。
リソースアダプタのstart の処理(EJB)
ステートレスBean,またはメッセージドリブンBean のコンストラクタ、ejbCreate の処理(EJB)
jp.co.nec.WebOTX.InitTerm.initialize(Java)
WebOTX_Init() (C++)
コンポーネント初期化関数
サーバオブジェクトのコンストラクタ
サーバオブジェクトの生成時コールバック
名前サーバ登録時フック
常駐オブジェクトのコンストラクタ
常駐オブジェクトの生成時コールバック
常駐オブジェクトのコンストラクタ
常駐オブジェクトの生成時コールバック
サーバオブジェクトのコンストラクタ(ステートレス・アパートメントの場合)
サーバオブジェクトの生成時コールバック(Java, ステートレス・アパートメントの場合)
名前サーバ登録時フック(ステートレス・アパートメントの場合)
名前サーバ削除時フック(ステートレス・アパートメントの場合)
サーバオブジェクトの解放時コールバック(Java, ステートレス・アパートメントの場合)
サーバオブジェクトのデストラクタ(C++, ステートレス・アパートメントの場合)
常駐オブジェクトの解放時コールバック
常駐オブジェクトのデストラクタ(C++)
ejbRemove の処理(EJB)
リソースアダプタのstop の処理
名前サーバ削除時フック(ステートレス・フリーの場合)
サーバオブジェクトの解放時コールバック(Java, ステートレス・フリーの場合)
サーバオブジェクトのデストラクタ(C++, ステートレス・フリーの場合)
WebOTX_Term() (C++)
jp.co.nec.WebOTX.InitTerm.terminate(Java)
AP の処理を修正してください。
サーバAP の起動及び停止にかかる時間が理論上ありえる範囲なのかありえないのかによって対策は 異なります。理論上ありえないのであればAP の処理を見直す必要があります。理論上ありえる範囲の場 合は「運用編(チューニング) 2.5.2 起動・停止タイムアウト(プロセス終了)」を参照し、必要に応じてあらか じめタイムアウト時間に大きな値を設定してください。
TPS15-01312、TPS10-11101、TPS10-13301