名称
create-jms-resource - JMSリソースの登録
形式
create-jms-resource [ --user admin_user ] [ --password admin_password ] [ --host host_name ] [ --port port_number ] [ --protocol=rmi|jmxmp ] [ --passwordfile filename ] [ --terse=true|false ] [ --echo=true|false ] [ --interactive=true|false ] [ --secure=true|false ] [ --help ] --restype type [ --enabled=true ] [ --description text ] [ --property name=value [:name=value]* ] [ --wojmsDestinationName destination_name ] [ --wojmsDestinationDescription description ] [ --wojmsBrokerHostName host_name ] [ --wojmsBrokerHostPort host_port ] [ --wojmsBrokerServicePort port_number ] [ --wojmsConfiguredClientID client_id ] [ --wojmsConnectionType connection_type ] [ --wojmsReconnectAttempts reconnect_attempts ] [ --wojmsReconnectEnabled=true|false ] [ --wojmsReconnectInterval reconnect_interval ] [ --wojmsDefaultPassword password ] [ --wojmsDefaultUsername user-name ] [ --wojmsDisableSetClientID=true|false ] [ --wojmsAckOnAcknowledge=true|false ] [ --wojmsAckOnProduce=true|false ] [ --wojmsAckTimeout ack_timeout ] [ --wojmsConnectionFlowCount flow_count ] [ --wojmsConnectionFlowLimit flow_limit ] [ --wojmsConnectionFlowLimitEnabled=true|false ] [ --wojmsConsumerFlowLimit flow_limit ] [ --wojmsConsumerFlowThreshold threshold ] [ --wojmsJMSDeliveryMode delivery_mode ] [ --wojmsJMSExpiration expiration ] [ --wojmsJMSPriority priority ] [ --wojmsOverrideJMSDeliveryMode=true|false ] [ --wojmsOverrideJMSExpiration=true|false ] [ --wojmsOverrideJMSHeadersToTemporaryDestinations=true|false ] [ --wojmsOverrideJMSPriority=true|false ] [ --wojmsSetJMSXAppID=true|false ] [ --wojmsSetJMSXConsumerTXID=true|false ] [ --wojmsSetJMSXProducerTXID=true|false ] [ --wojmsSetJMSXRcvTimestamp=true|false ] [ --wojmsSetJMSXUserID=true|false ] [ --wojmsRedeliveryDelay delay ] [ --wojmsPingInterval ping_interval ] [ --wojmsEnableSharedClientID enable_shared_clientID ] [ --wojmsAddressList address_list ] [ --wojmsAddressListBehavior behavior ] [ --wojmsAddressListIterations num_list_iterations ] jndi_name
説明
JMSリソースを登録します。このコマンドはリモートモードでの み 使用できます。
オプション
-u --user
ドメインの運用管理エージェントの管理ユーザ名。 既にotxadmin loginコマンドでログインしている場 合 は、--userオプションの指定は不要です。

-w --password
ドメインの運用管理エージェントの管理ユーザのパ ス ワー ド。

-H --host
ドメインの運用管理エージェントが起動しているマシン名。

-p --port
ドメインの運用管理エージェントのポート番号。既定 値 は 6212です。

--protocol
ドメインの運用管理エージェントとの接続プロトコルを選択 します。指定できるプロトコルは、rmi、jmxmpです。既定値 はrmiです。

--passwordfile
ドメインの運用管理エージェントのパスワードを含むファイ ル。

-t --terse
trueを指定すると、出力データがスクリプトによる処理のた めの簡潔なデータとなります。既定値はfalseです。

-e --echo
trueを指定すると、標準出力でコマンドライン文が表示され ます。既定値はfalseです。

-I --interactive
true(既定値)を指定すると、パスワードオプション入力用の プロンプトを表示します。

-s --secure
trueを指定すると、ドメインの運用管理エージェントとの通 信にSSL/TLSを利用します。既定値はfalseです。

--help
コマンドのヘルプを表示します。

--restype
JMSリソースの種類はjavax.jms.Topic、 javax.jms.Queue、 javax.jms.TopicConnectionFactory、 javax.jms.QueueConnectionFactory、 javax.jms.ConnectionFactoryです。

--enabled
リソースが動作中に有効化されるかどうかを決定します。既 定値はtrueです。

--description
JMSリソースのテキスト記述

--property
JMSリソースを構成するための任意の属性名/値

--wojmsDestinationName
物理的な送信先の名前を指定します。 こ の 名 前 に は、 create-jmsdestコマンドで作成した送信先名を指定します。

--wojmsDestinationDescription
送信先の説明を指定します。

--wojmsBrokerHostName
接続するJMS サーバのホスト名を指定します (wojmsConnec- tionType の設定値がTCPまたはTLSの場合)。値を指定してい ない場合は、JMSホストのホストが使われます。

--wojmsBrokerHostPort
接続するJMS サーバのポート番号を指定しま す (wojmsCon- nectionTypeの設定値がTCPまたはTLSの場合)。値を指定して いない場合は、JMSホストのポート番号が使われます。

--wojmsBrokerServicePort
使用するサービスのポート番号を指定します (wojmsConnec- tionType の設定値がTCPまたはTLSの場合)。この属性値は、 主にファイアウォールを通過させるポート番号を特定するた めに使用します。0は特定しません。デフォルト値は0です。

--wojmsConfiguredClientID
クライアントID を指定します。

--wojmsConnectionType
使用するコネクションのタイプを指定します。TCPは通常 コ ネクションです。TLSはSSL コネクションです。既定値はTCP です。

--wojmsReconnectAttempts
JMS サーバへの再接続試行回数を指定します。-1は無制限で す。既定値は0です。

--wojmsReconnectEnabled
JMS サーバへの再接続を有効にするかどうかを指定します。 既定値はfalseです。

--wojmsReconnectInterval
JMS サーバへの再接続遅延時間をミリ秒単位で指定します。 指 定する時間が短すぎる場合、JMSサーバが復旧していない 可能性があります。指定する時間が長すぎる場合、再接続処 理が失敗したと見なされる可能性があります。既定値は3000 (ミリ秒)です。

--wojmsDefaultPassword
JMSサーバの認証に使われるデフォルトのパスワードを指 定 します。既定値はguestです。

--wojmsDefaultUsername
JMSサーバの認証に使われるデフォルトのユーザ名を指定 し ます。既定値はguestです。

--wojmsDisableSetClientID
クライアントがJMS API(setClientID())を使用して、クラ イアントID を変更できないよう指定します。既定値はfalse です。

--wojmsAckOnAcknowledge
コンシューマからのACKNOWLEDGE(確認通知)に対して、 JMS サーバが受諾通知を返すか否かを指定します。trueを指定す ると、JMSサーバはコンシューマからのすべてのACKNOWLEDGE に対して受諾通知を返すため、コンシューマはその通知を待 ち合わせます。falseを指定すると、JMSサーバはコンシュー マ からのどのACKNOWLEDGEに対しても受諾通知を返さないた め、コンシューマはその通知を待ち合わせません。何も指定 し な い と、 JMS サー バ は AUTO_ACKNOWLEDGE と CLIENT_ACKNOWLEDGEモードのACKNOWLEDGEに対して受諾通 知 を 返 し、 コ ン シュー マはその通知を待ち合わせます。 DUPS_OK_ACKNOWLEDGEのACKNOWLEDGEに対しては受諾通知を返 さず、コンシューマはその通知を待ち合わせません。既定値 は指定なしです。

--wojmsAckOnProduce
プロデューサからのメッセージに対して、JMSサーバが受 諾 通 知を返すか否かを指定します。trueの場合、JMSサーバは プロデューサから受け付けた、永続/非永続メッセージす べ てに対して受諾通知を返すため、プロデューサの呼び出しス レッドはその受諾通知を待ち合わせます。falseの場合、JMS サー バ は プロデューサから受け付けた、どの永続/非永続 メッセージに対しても受諾通知を返さないため、プロデュー サの呼び出しスレッドはその通知を待ち合わせません。指定 なしの場合、JMSサーバはプロデューサから受け付けた、 永 続メッセージに対してのみ受諾通知を返すため、プロデュー サの呼び出しスレッドはその通知を待ち合わせます。既定値 は指定なしです。

--wojmsAckTimeout
クライアントがJMSサーバからの受諾通知を待ち合わせ る、 通知タイムアウトの時間(ミリ秒単位)を指定します。この 時間を超過すると例外が発生します。0を指定すると、必 ず 待ちあわせます。既定値は0です。

--wojmsConnectionFlowCount
JMSサーバがクライアントランタイムに対して連続して配 信 で き るJMSメッセージの数を指定します。指定した数のJMS メッセージをクライアントランタイムに配信すると配信が一 時 的 にサスペンドされ、それまで止められていた制御系の メッセージが配信されます。クライアントの状態に応じて、 配 信が再開されます。0を指定すると、サスペンドされませ ん。0以外の値を指定すると、負荷の高いJMSメッセージ配信 の 影 響により制御系メッセージが滞留を防ぐことができま す。既定値は100です。

--wojmsConnectionFlowLimit
コネクションレベルで滞留させることができるメッセージの 最 大数を指定します。(wojmsConnectionFlowLimitEnabled がtrueの場合にのみ有効)クライアントランタイムに配信さ れ たJMSメッセージの数がこの制限に到達すると、メッセー ジ配信が停止し、制限を下回ると配信は再開されます。この 制限は、メッセージの滞留によりクライアントランタイムで 発生するメモリ不足を抑止するのに有効です。既定値は1000 です。

--wojmsConnectionFlowLimitEnabled
コネクションレベルのフロー制御を有効にするか否かを指定 し ます。trueは有効にします。falseは無効にします。既定 値はfalse(無効)です。

--wojmsConsumerFlowLimit
コンシューマレベルで滞留させることができるメッセージの 最 大 数 を 指 定します。この制限は、queueのマルチコン シューマの間での負荷分散を実現するために使用します。こ の制限値は、queueのconsumerFlowLimit属性で指定した値の 方が小さい場合、その値でオーバライドされます。クライア ン トランタイムに配信されたJMSメッセージの数がこの制限 に到達すると、メッセージ配信が停止 し、 wojmsConsumer- FlowThreshold に 指 定した値を下回ると配信は再開されま す。(すべてのコンシューマの滞留数の合計がwojmsConnec- tionFlowLimit の値に到達すると、コネクションレベルの制 限により配信が停止します。)既定値は1000です。

--wojmsConsumerFlowThreshold
コンシューマレベルのフロー制御が解除されるメッセージの 数をwojmsConsumerFlowLimitに対する割合で指定します。既 定値は50(%)です。

--wojmsJMSDeliveryMode
配信モードを指定し ま す。 PERSISTENT は 永 続 で す。 NON_PERSISTENTは非永続です。既定値は、PERSISTENT(永続 )です。

--wojmsJMSExpiration
メッセージの有効期限をミリ秒単位で指定します。0は破 棄 されません。既定値は0(破棄されない)です。

--wojmsJMSPriority
メッセージの優先順位を指定します。0〜9 までの数字で 大 きい数程優先度は高くなります。既定値は4です。

--wojmsOverrideJMSDeliveryMode
クライアントからの配信モードの変更を許可するかどうかを 指 定します。trueは変更を許可します。falseは変更を許可 しません。既定値は、false(許可しない)です。

--wojmsOverrideJMSExpiration
クライアントからのメッセージ有効期限の変更を許可するか ど うかを指定します。trueは変更を許可します。falseは変 更を許可しません。既定値はfalse(変更を許可しな い ) で す。

--wojmsOverrideJMSHeadersToTemporaryDestinations
一時的な送信先宛てのメッセージの優先順位、有効期限、配 信 モー ドの変更を許可するかどうかを指定します。優先順 位、有効期限、配信モードの変更にはそれぞれ別途許可が必 要 となります。trueは変更を許可します。falseは変更を許 可します。既定値は、false(変更を許可しない)です。

--wojmsOverrideJMSPriority
クライアントからのメッセージ優先順位の変更を許可するか ど うかを指定します。trurは変更を許可します。falseは変 更を許可しません。既定値はfalse(変更を許可しな い ) で す。

--wojmsSetJMSXAppID
JMSXAppID メッセージプロパティを有効にするかどうかを指 定 し ま す。trueは有効になります。falseは無効になりま す。既定値はfalse(無効)です。

--wojmsSetJMSXConsumerTXID
JMSXConsumerTXID メッセージプパティを有効にするかど う か を指定します。trueは有効になります。falseは無効にな ります。既定値はfalse(無効)です。

--wojmsSetJMSXProducerTXID
JMSXProducerTXID メッセージプロパティを有効にするか ど う かを指定します。trueは有効になります。falseは無効に なります。既定値はfalse(無効)です。

--wojmsSetJMSXRcvTimestamp
JMSXRcvTimestamp メッセージプロパティを有効にするか ど う かを指定します。trueは有効になります。falseは無効に なります。既定値はfalse(無効)です。

--wojmsSetJMSXUserID
JMSXUserID メッセージプロパティを有効にするかどうか を 指 定します。trueは有効になります。falseは無効になりま す。既定値はfalse(無効)です。

--wojmsRedeliveryDelay
メッセージ再配信で、配信の遅延時間を秒単位で指定 し ま す。 0は、待ち合わせ無しを意味します。既定値は、0(待ち 合わせ無し)です。

--wojmsPingInterval
JMSサーバとの接続を確認する間隔を秒単位で指定しま す。 -1 は 監 視を行わないことを意味します。接続監視は、JMS サーバに制御用パケット(PING)を定期的に発行して行 い ま す。デフォルト値は30(秒)です。

--wojmsEnableSharedClientID
Topicで、マルチコンシューマ負荷分散や、管理環境下で の プ ロ セス多重を利用する場合にtrue(共有する)を指定しま す。デフォルト値はfalse(共有しない)です。

--wojmsAddressList
接続先のアドレスリストを指定します。この値を設定した場 合は、「JMSサーバのホスト名」(wojmsBrokerHostName)と、 「JMSサーバのホストのポート番号」(wojmsBrokerHostPort) の設定は無視されます。

--wojmsAddressListBehavior
アドレスリストから、接続先を選択する方法を指定します。 PRIORITY:アドレスリストに指定された順番に接続します。 RANDOM:ランダムに選択します。デフォルトはRANDOMです。

--wojmsAddressListIterations
接続の試行を中止して例外を通知するまでの、アドレスリス トの繰り返し回数を指定します。-1は無制限を意味します。
オペランド
jndi_name
作成されるJMSリソースのJNDI名
使用例
例1: JMSトピックコネクションファクトリリソースを作成す る
otxadmin> create-jms-resource --user admin --password adminadmin --host bluestar --port 6212 --restype javax.jms.TopicConnectionFactory --description "example of creating a JMS Topic connection factory" --wojmsDefaultUsername javaee --wojmsDefaultPassword javaee jms/TopicConnectionFactory
Command create-jms-resource executed successfully
jms/TopicConnectionFactoryはリソースのJNDI名であり、wojmsDe- faultUsername とwojmsDefaultPasswordオプションはコネクション ファクトリに必要なユーザ名/パスワードを設定しま す。 JMS リ ソー スに対するJNDI名は慣習的にjms/ namingサブコンテクストを 含みます。
例2: 永続的な予約としてJMSコネクションファクトリリソー スを作成する
otxadmin> create-jms-resource --user admin --password adminadmin --host bluestar --port 6212 --restype javax.jms.TopicConnectionFactory --description "example of creating a JMS connection factory" --wojmsConfiguredClientID MyID jms/DurableTopicConnectionFactory
Command create-jms-resource executed successfully
jms/DurableTopicConnectionFactoryはリソースのJNDI名であ り、 wojmsConfiguredClientID オプションはコネクションファクトリに 永続的な予約として使用されるようにクライアントIDを設定 し ま す。JMSリソースに対するJNDI名は慣習的にjms/ namingサブコンテ クストを含みます。
例3: JMS送信先リソースの使用法
otxadmin> create-jms-resource --user admin --password adminadmin --host host_name --port 6212 --restype javax.jms.Queue --wojmsDestinationName MyPhysicalQueue --wojmsDestinationDescription "This is sample queue" jms/MyQueue
Command create-jms-resource executed successfully
jms/MyQueueはリソースのJNDI名であり、wojmsDestinationName オ プションはリソースが参照する(create-jmsdestコマンドで生成し た)物理的な送信先を指定します。 wojmsDestinationDescription オプションは物理的な送信先に関する説明を指定します。
終了ステータス
0 : コマンド実行成功
1 : コマンド実行失敗
関連事項
delete-jms-resource(1) list-jms-resources(1) create-jmsdest(1)