1. 使用上の条件

本章では、WebOTX Application Server (WebOTX AS)とAdministratorを利用するために必要なメモリ容量、固定ディスク空き容量などのハードウェア・リソースと、動作対象オペレーティング・システムやJava、データベース・サーバなどのソフトウェアについて説明します。

 
1.1. 必要リソース

ここでは、インストールするために必要な固定ディスク空き容量と、インストール中、およびインストール後の初期動作で必要なメモリ容量について説明します。

下記に示すメモリ容量は、インストール時に既定値を選択して動作させた場合を表しています。

ハード ディスク容量には、CコンパイラやJ2SE SDKなどの関連ソフトウェアのディスク消費量は含まれていません。

 
1.1.1. WebOTX Application Server Web Edition

プラットフォーム メモリ ハード ディスク
Windows - Intel x86 最小 192 MB、推奨 256 MB以上 150 MB
Linux - Intel x86 最小 192 MB、推奨 256 MB以上 150 MB
Linux - Intel EM64T 最小 512 MB、推奨 768 MB以上

 
1.1.2. WebOTX Application Server Standard-J Edition

プラットフォーム メモリ ハード ディスク
Windows - Intel x86 最小 256 MB、推奨 512 MB以上 200 MB
Linux - Intel x86 最小 256 MB、推奨 512 MB以上 200 MB
Linux - Intel EM64T 最小 640 MB、推奨 1 GB以上

 
1.1.3. WebOTX Administrator

プラットフォーム メモリ ハード ディスク
Windows - Intel x86 最小 48 MB、推奨 64 MB以上 100 MB
Linux - Intel x86
最小 48 MB、推奨 64 MB以上 90 MB
ディスプレイは、解像度1024 x 768、16ビットカラー以上が表示可能なカラーモニタを推奨します。

 
1.2. ソフトウェア条件について

製品がサポートするオペレーティング・システム(OS)とハードウェア、および、製品を利用するために必要な関連ソフトウェアについて説明します。

 
1.2.1. オペレーティング・システム

製品の動作対象であるオペレーティング・システムとハードウェアの対応を以下に示します。

 
1.2.2. Java 2 SDK, Standard Edition

WebOTXシステムは、実行時にJava™ 2 Platform, Standard EditionのSDKを必要とします。 サポートするSDKバージョンは次のとおりです。

適用するJ2SE SDKバージョンには、次の注意・制限事項がありますのでご注意ください。

下の表は、WebOTX ASの動作対象となるJ2SE SDKのバージョンを示しています。

 bitCPUOS SDK
5.0
Java
SE 6
備考
Windows 32 x86 Windows Server 2003
Windows Server 2008
 
EM64T 32ビットモードで動作
64 EM64T Windows Server 2003 x64 Edition
Windows Server 2008 x64 Edition
○ (*) (*) Update 4 以降
HP 64 Itanium 2 HP-UX 11i v2 (11.23)
HP-UX 11i v3 (11.31)
○ (*) × (*) 5.0.02 以降
Linux 32 x86 Red Hat Enterprise Linux AS/ES 4.0 (x86)
MIRACLE LINUX V4 (x86)
 
EM64T 32ビットモードで動作
64 EM64T Red Hat Enterprise Linux AS/ES 4.0 (x86-64)
MIRACLE LINUX V4 (x86-64)
○ (*) (*) Update 4 以降
Sun 32 SPARC Solaris 9
Solaris 10
64ビット動作は不可

HP-UXとSolarisプラットフォームでは、各々のベンダーからSDKの動作に必要なOSパッチが付属ドキュメントに記載されています。 パッチ未適用による品質や性能の低下、劣化を防止するために、WebOTX導入時にOSパッチの適用状況を確認し、SDKの動作で必要とされる全てのOSパッチを適用しておくことを強く推奨します。

注意1 WebOTX製品は、Windows、Solaris、Linuxに対応したサン・マイクロシステムズ社製のJava SDKをバンドルしていますが、Java SDK自体の保守は行っていませんので、ご了承ください。
注意2 HP-UXプラットフォームは、NX7700iシリーズで提供する「HP Javaサポートサービス」に契約していただくことでJava SDKの保守サポートを受けることができます。 その他、基幹システム向けに運用性、保守性を向上させた「Mission Critical Javaプロダクトサポート」も用意しています。

 
1.2.3. Webブラウザ・プラグイン

Web版統合運用管理コンソールでは、実行環境に対する操作機能が Adobe Flash で提供されます。 Adobe Flash では、Adobe Flash Player プラグインが必要です。 Adobe Flash Player プラグインがシステムにインストールされていない場合、管理コンソールで操作をするには、Adobe Flash Player プラグインをインストールする必要があります。

Microsoft Windowsプラットフォームで操作している場合は、初めて管理コンソール画面にアクセスすると、プラグインをダウンロードしてインストールするように指示されます。 WebOTXでは、Flash Player 7 以上が必要で、Adobe Flash Player 10 を推奨します。

運用管理コンソールで統計情報のグラフを表示するためには、Webブラウザに WebOTX でサポートしている J2SE と同バージョンのJREが必要です。

 
1.2.4. C++アプリケーション開発

WebOTX Developerを使用して C/C++ プログラミング言語でアプリケーション開発を行う場合には、コンパイラーが必要です。

対応しているコンパイラー・ソフトウェア製品に関しては、WebOTX Developerの記載を参照してください。

 
1.2.5. 対応ソフトウェア

ここでは、WebOTX実行時環境がデータベース・サーバなどの外部サービスと連携する場合に、対応しているサーバ製品について説明をします。

 
1.2.5.1. Webサーバ

WebOTX ASは次のWebサーバに対応しています。

*1 WebOTX ASには、Apache HTTP Server 1.3.41/2.0.63相当がバンドルされています。
*2 LinuxプラットフォームでWebOTX Webサーバを利用する場合には、 compat-dbパッケージ (Red Hat Linux 7.x 互換用 Berkeley DB データベースライブラリ) が事前にインストールされている必要があります。
また、Red Hat Enterprise Linux AS/ES 4.0 の場合には、 compat-libcom_errパッケージが事前にインストールされている 必要があります。
*3 Intel Itaniumプロセッサを搭載したシステム用のOSは、Webサーバ製品が動作対象にしていません。 そのため、WebOTXも未サポートになります。対象OSは下記のとおりです。
 ・Windows Server 2003 for Itanium-based systems
 ・Red Hat Enterprise Linux AS/ES 4.0 (Itanium 2)
 ・NX7700iシリーズ HP-UX 11i v2
 
1.2.5.2. データベース・サーバ

WebOTX ASがサポート対象とするデータベース・サーバは、プログラミング言語、オペレーティング・システムによって次の製品に対応しています。