| 5. アプリケーションの互換性と相互運用性 |
WebOTXバージョン8 では、一部を除いてバージョン7との互換性を保っています。 ここでは、互換性にかかわる変更点と注意点について説明します。
| 5.1. Webアプリケーション |
バージョン8ではWebアプリケーションに関する互換性の注意事項は特にありません。
| 5.2. JMS |
WebOTX V5上で動作するアプリケーション
WebOTX V5上で動作するアプリケーションとの相互接続はサポートしておりません。
V5で作成したアプリケーションは、JMS標準機能だけを利用している場合には互換性がありますが、NEC拡張機能を利用している場合は、仕様変更によりV6以降のバージョンでは動作しません。仕様変更の内容については「注意制限事項」-「9.10. WebOTX V5 との互換性について」をご覧ください。
WebOTX V6、V7、V8.1上で動作するアプリケーション
基本的にアプリケーションには互換性がありますので、アプリケーションの変更は不要です。
ただし、V8.11でのコネクタコネクションプールのプールオブジェクト変更により、JMSリソースアダプタを利用してJMSコネクションを取得する場合、コネクションファクトリリソースに対してクライアントIDを指定していると、次のエラーが発生する可能性があります。
Exception caught: javax.jms.JMSException: WOJMSRA:CFA:allocation failure:createQueueConnection:Error in allocating a connection. Cause: WOJMSRA:MC:InvalidClientIDException-[C4052]: クライアント ID はすでに使用されています - MyClientID
このような場合は、クライアントIDの共有を行うか、コネクションファクトリリソースに対してクライアントIDを設定せずに、アプリケーションで個別のクライアントIDを設定するようにしてください。
いずれの変更も行うことができない場合は、JMSサービスの設定により、プールオブジェクトを旧バージョンと同じにして回避することも可能です。
詳細については、「注意制限事項」-「9.12. コネクタコネクションプールのプールオブジェクトの変更について」をご覧ください。
| 5.3. Webサービス |
WebOTX V7で提供していた高信頼メッセージング機能とは設定ファイルに互換性がありません。V7の高信頼メッセージング機能を利用しているWebサービスを使用する場合、アプリケーションに含む配備記述子等の設定ファイルを修正して下さい。設定ファイルの作成方法はアプリケーション開発ガイドを参照してください。
旧製品との互換性については、アプリケーション開発ガイドの「マイグレーション」の項をご覧下さい。
| 5.4. SIPアプリケーション |
V7.10 上で動作するアプリケーションで一部の機能を利用している場合、そのアプリケーションを V8.x で動作させるためには設 定変更が必要になる場合があります。 詳しくは SIP Application Server の「注意制限事項」を参照してください。