Object Broker C++ の例外一覧

Object Broker C++ で発生する例外ごとに、マイナーコード別の原因と対策を一覧にしています。

 ・BAD_PARAM例外  ・COMM_FAILURE例外  ・NO_PERMISSION例外
 ・NO_RESPONSE例外  ・TRANSIENT例外  ・OBJ_ADAPTER例外
 
BAD_PARAM例外

マイナーコード

    1025

事象の説明

    ホスト名が正しくない。あるいはhosts ファイル、DNS などでIP アドレスを知ることができない。

復旧方法

    オブジェクトリファレンスに含まれているホスト名がクライアント側でIP アドレスに変換できていない可能性があります。ネットワークの設定を確認してください。
    オブジェクトリファレンスには"マシン名.ドメイン名"で登録されている状態で、クライアントを起動したホストが"マシン名"でなければ変換できない設定になっているなどが考えられます。

 
COMM_FAILURE例外

マイナーコード

    1186

事象の説明

    コネクションがリセットされた(ECONRESET)

復旧方法

    高負荷によりconnect に失敗している可能性があります。
    サーバ側のオプション設定でListenBackLog の値を大きくしてください。


マイナーコード

    1036

事象の説明

    accept 用ソケット作成に失敗した。

復旧方法

    ポート番号が他のプロセスで使用されていないかを確認してください。
    問題ない場合、ホスト名が正しく指定されているか、DNS などによるホスト名解決で正しく検索可能かを確認してください。

 
NO_PERMISSION例外

マイナーコード

    1159

事象の説明

    要求を行ったクライアントホストからのサーバプロセスの自動起動は禁止されている。

復旧方法

    クライアントマシンからの自動起動が許可されていません。
    サーバマシンのoad の設定を変更してください(actallow ファイルにクライアントマシン名を追加します)。


マイナーコード

    1160

事象の説明

    このサーバプログラムの自動起動は禁止されている。

復旧方法

    ObjectBroker は、conf ディレクトリの下にあるexeallow というファイルなどによって自動起動を制限することができます。設定を変更してください。
    自動起動についての設定をしていない場合にはサーバが異常終了している可能性があります。
    該当するサーバプロセスの確認を行い、サーバが終了している場合には再起動を行ってください。


マイナーコード

    1161

事象の説明

    自動起動サーバで相対パスは許されていない。

復旧方法

    SSL サーバへの接続時にも発生する場合あり(ポート番号が未指定のサーバの場合)サーバが起動しているかを確認してください) サーバへのパスに"/../"を含んでいる可能性があります。
    オプション設定のOadAllowRelativePath にtrue を設定すれば回避できますが、絶対パスによる指定に変更することをおすすめします。
    パスの指定方法を間違っている可能性があります。たとえばWindows 上で動作するオブジェクトに/dir1/dir2/servernameのようなパスを指定した可能性があります。パスの指定方法が合っているか確認してください。

 
NO_RESPONSE例外

マイナーコード

    1027

事象の説明

    コネクションが失われた。ネットワーク不通、サーバホストダウン、サーバプロセス終了など。

復旧方法

    活性化通知後、サーバがダウンしたか、もしくは、終了した可能性があります。パーシステントサーバならば再起動してください。
    ソケットを再利用する設定になっていた場合、サーバ終了後にクライアントが行った最初のオブジェクト呼び出しがエラーになります。
    この場合、再度呼び出すと正常に通信が行われます。


マイナーコード

    1080

事象の説明

    指定されたホスト上にインプリメンテーションが存在しない。
    あるいは、ブロードキャストを用いて探したけれどもインプリメンテーションが見つからなかった。

復旧方法

    指定されたホスト上で名前サーバが起動しているか確認して下さい。


マイナーコード

    1141

事象の説明

    コネクションの作成でタイムアウトした。

復旧方法

    呼び出したパーシステントサーバを起動していない可能性があります。サーバが動作しているか確認してください。
    サーバが起動しているかを確認してください。起動している場合は、コネクションタイムアウトの設定を変更してください。


マイナーコード

    1148

事象の説明

    recv でタイムアウトした。

復旧方法

    ネットワークの設定が間違っている可能性があります。ホスト名からIP アドレスが参照できるようにネットワーク(/etc/hosts 等)の設定を行ってください。
    サーバの処理が滞っていないか、またはサーバが動作しているかを確認してください。問題がなければ、タイムアウト時間の設定を変更してください。


マイナーコード

    1186

事象の説明

    サーバがコネクションをクローズした。

復旧方法

    send やrecv でWSAECONNRESET 例外が発生しました。活性化通知後、サーバがダウンしたか、もしくは、終了した可能性があります。
    パーシステントサーバならば再起動してください。ソケットを再利用する設定になっている場合、サーバ終了後にクライアントが行った最初のオブジェクト呼び出しがエラー になります。
    この場合、再度呼び出すと正常に通信が行われます。

 
TRANSIENT例外

マイナーコード

    1211

事象の説明

    コネクションがリセットされた(ECONRESET)。

復旧方法

    サーバからのCloseConnection メッセージを受信しました。
    サーバが停止している可能性があります。

 
OBJ_ADAPTER例外

マイナーコード

    1140

事象の説明

    サーバの起動に失敗した。

復旧方法

    自動起動サーバの実行ファイルがない可能性があります。実行ファイル削除したり、ディレクトリや実行ファイルの名前を変更していないか確認してください。
    インプリメンテーション登録時に、自動起動サーバの実行ファイルへのパスを間違えた可能性があります。
    パスが間違っていないか確認してください。間違っている場合は登録しなおしてください。


関連情報

    トラブルシューティング(障害解析)