1. 運用管理コンソール

 

1.1. はじめに

運用管理コンソールでは、Webブラウザを利用して配備されている Webアプリケーションや SIPアプリケーションの表示や新しいアプリケーションの配備などの管理を行うことができます。

操作項目操作項目で行えること
Web Application の管理Webアプリケーションの管理(配備、配備解除、起動、停止)を行います。
SIP Application の管理SIPアプリケーションの管理(配備、配備解除、起動、停止)を行います。


基本的には Web版統合運用管理コンソールの「配備」ボタンから起動しますが、直接起動する場合は任意の Webブラウザを起動し、

http://WebまたはSIPサーバ名:ポート番号/manager/

にアクセスします。Web/SIPサーバ名は使用するWeb/SIPサーバが動作するホスト名であり、ポート番号はアクセスしたいドメインの管理コンソール用のポート番号です(セットアップ直後のデフォルトでは 5858 になっています)。

このアドレスにアクセスすると、まずログイン画面が表示されます。

 

 

1.2. ログイン

起動時には、ログイン画面で、「ユーザ名」と「パスワード」を入力します。これは、ドメイン作成時に指定したユーザ名とパスワードになります。

ログインの画像

 
1.3. Web Application の管理

Web Applicationの管理では、Webコンテナで動作する Webアプリケーションの管理を行うことができます。Webコンテナ上で動作する Webアプリケーションの一覧表示とWebアプリケーションの配備や配備解除などができます。

Web Applicationの管理/一覧の画像

◆アプリケーション◆

ここでは、Webコンテナに配備した Webアプリケーションの一覧を表示します。一覧に表示するのは、事前に 運用管理コマンドやツールでWebアプリケー ション配備ディレクトリ配下に直接置かれたものか、運用管理コンソールから配備したものです。


Webアプリケーション
項目説明
パス Web アプリケーションのコンテキストパスを表示します。
表示名 Web アプリケーションの表示名を表示します。
"web.xml"ファイルの中で表示名を設定した場合のみ有効です。
実行中 Web アプリケーションが実行中かどうか、という状態を表示します。
trueは実行中(利用できます)、falseは実行中ではありません(利用できません)。
セッションWeb アプリケーションで利用されている現在のセッションの数です。
コマンド Web アプリケーションの管理のための全てのコマンドを一覧表示します。このうち、実行できるコマンドをボタンで一覧表示します。
実行可能なコマンドは下記を参照して下さい。


実行可能なコマンド
項目説明
起動 停止したWeb アプリケーションを起動します。
停止 実行中のWeb アプリケーションを停止させ、そして、利用できなくします。
配備解除Web アプリケーションを停止し、サーバから削除します。


◆配備◆

Web アプリケーションは、Webコンテナが動作するシステムにあるWARファイルまたはディレクトリを使って、配備できます。あるいは、Web アプリケーション アーカイブ(WAR)ファイルをWebコンテナが動作するシステムにアップロードします。

クライアントからWebアプリケーションにアクセスする際のURLにはコンテキストルートを指定します。


==  サーバ上に配置されたディレクトリまたはWARファイルの配備 ==

Webコンテナが動作するシステム上に存在する、新しいWeb アプリケーションを配備し、起動します。Web アプリケーションを指定したコンテキストパス(他のWeb アプリケーションが使っていない)に配備します。「WARまたはディレクトリのURL」を指定します。

項目は、必須項目です。


サーバ上に配置されたディレクトリまたはWARファイルの配備
操作意味
WARまたはディレクトリのURLWARまたはディレクトリのURL(“file:” schemeを含む)を指定します。
例えば、file://C:/temp/SampleAP.war のように指定します。
Application Nameアプリケーションの名前を指定します。
Context Rootコンテキストのルートを指定します。
Vertual Server仮想サーバーを指定します。


== WARファイルのアップロード配備 ==

Webコンテナが動作するシステムとは別のシステムから WARファイルをアップロードし、Webコンテナ に配備します。
コンテキストパスは".war"のないWAR ファイルの名前にします。

項目は、必須項目です。


WARファイルのアップロード配備
操作意味
アップロードするWARファイルの選択 アップロードするWARファイルを指定します。
Application Name アップロードするWARファイルの名前を指定します。
Context Root コンテキストのルートを指定します。
Virtual Server 仮想サーバーを指定します。

 
1.4. Sip Application の管理

Sip Applicationの管理では、Web/SIPコンテナで動作する SIPアプリケーションの管理を行うことができます。Web/SIPコンテナ上で動作する SIPアプリケーションの一覧表示とSIPアプリケーションの配備や配備解除などができます。

Sip Applicationの管理/一覧の画像

◆アプリケーション◆

ここでは、Web/SIPコンテナに配備した SIPアプリケーションの一覧を表示します。一覧に表示するのは、事前に 運用管理コマンドやツールでSIPアプリケー ション配備ディレクトリ配下に直接置かれたものか、運用管理コンソールから配備したものです。


SIPアプリケーション
項目説明
アプリケーション名 SIP アプリケーション名を表示します。
表示名 SIP アプリケーションの表示名を表示します。
"sip.xml"ファイルの中で表示名を設定した場合のみ有効です。
実行中 SIPアプリケーションが実行中かどうか、という状態を表示します。
trueは実行中(利用できます)、falseは実行中ではありません(利用できません)。
セッションアプリケーションに存在する全ての SIPアプリケー ションセッション、および配下の SIPセッションを表します。
コマンド SIPアプリケーションの管理のための全てのコマンドを一覧表示します。このうち、実行できるコマンドをボタンで一覧表示します。
実行可能なコマンドは下記を参照して下さい。


実行可能なコマンド
項目説明
起動 停止したSIPアプリケーションを起動します。
停止 実行中のSIPアプリケーションを停止させ、そして、利用できなくします。
配備解除SIPアプリケーションを停止し、サーバから削除します。


◆配備◆

SIPアプリケーションは、Web/SIPコンテナが動作するシステムにあるSARファイルまたはディレクトリを使って、配備できます。あるいは、SIPアプリケーション アーカイブ(SAR)ファイルをWeb/SIPコンテナが動作するシステムにアップロードします。

WebブラウザからSIPアプリケーションに含まれるサーブレットやJSPにアクセスする際の URL にはコンテキストルートを指定します。


==  サーバ上に配置されたディレクトリまたはSARファイルの配備 ==

Web/SIPコンテナが動作するシステム上に存在する、新しいSIP アプリケーションを配備し、起動します。SIPアプリケーションを指定したコンテキストパス(他のSIP アプリケーションが使っていない)に配備します。「SARまたはディレクトリのURL」を指定します。

項目は、必須項目です。


サーバ上に配置されたディレクトリまたはSARファイルの配備
操作意味
SARまたはディレクトリのURLSARまたはディレクトリのURL(“file:” schemeを含む)を指定します。
例えば、file://C:/temp/SampleAP.sar のように指定します。
Application Nameアプリケーションの名前を指定します。
Context RootSIPアプリケーションの場合は、設定不要です。
Web/SIP統合型アプリケーションの場合は、サーブレットやJSPにアクセス する際のコンテキストルートを指定します。
Vertual Server仮想サーバーを指定します。


== SARファイルのアップロード配備 ==

Web/SIPコンテナが動作するシステムとは別のシステムから SARファイルをアップロードし、Web/SIPコンテナ に配備します。
コンテキストパスは".sar"のないSAR ファイルの名前にします。

項目は、必須項目です。


SARファイルのアップロード配備
操作意味
アップロードするSARファイルの選択 アップロードするSARファイルを指定します。
Application Name アップロードするSARファイルの名前を指定します。
Context Root SIPアプリケーションの場合は、設定不要です。
Web/SIP統合型アプリケーションの場合は、サーブレットやJSPにアクセス する際のコンテキストルートを指定します。
Virtual Server 仮想サーバーを指定します。

 
1.5.注意事項

WebOTX使用上の注意事項を説明します。


◆ユーザ管理と認証◆

正常に認証しても、一定時間(15分)運用管理コンソールへのアクセスがなかった場合は認証を無効にします。この状態でユーザが運用管理コンソールで何か操作をしようとすると、ログイン画面を表示してあらためて認証を要求します。 また、運用管理画面の上ペインにある <ログアウト> ボタンを押下すると、認証を無効にしてログイン画面に戻ります。