WebOTX サンプル集 (EJB)

Bean管理によるトランザクションを使用したステートレスSession Bean

本サンプルでは、ステートレス Session BeanでBean管理によるトランザクションを使用してデータベースを更新します。使用するデータベースはOracleを対象にしています。

ソースコードはsamples/j2ee/ejb/BMTSample/srcおよびsamples/j2ee/ejb/BMTSample/client/srcに、ビルド済みアプリケーションはsamples/j2ee/ejb/BMTSample/jarsおよびsamples/j2ee/ejb/BMTSample/clientにあります。

1. 事前準備

1.1. JDBCドライバの配置

ドメインを停止し、OracleのJDBCドライバ(ojdbc14.jar)を以下のディレクトリにコピーします。
[WebOTX Install dir]/domains/[domain_name]/lib/ext

1.2. bmtsample.propertiesの編集

サンプルを動作させる環境にあわせてbmtsample.propertiesを編集します。

bmtsample.properties


otxadmin=C:/WebOTX/bin/otxadmin.bat #パスを変更する

# DOMAIN SETTING                 #既定値ではdomain1を使用する
domain.admin.user=admin          #ドメインのユーザ
domain.admin.password=adminadmin #ドメインのパスワード
domain.admin.host=localhost      #ドメインが動作するマシン名
domain.admin.port=6212           #ドメインのポート番号

apg.name=sample                  #アプリケーショングループ名
pg.name=bmt                      #プロセスグループ名
pg.version=6                     #サーバコンポーネントのバージョン

# FOR ORACLE
jdbc.dataSourceType=JDBCEX_Oracle  #データソースタイプ
jdbc.jdbcUserName=scott            #データベースのユーザ
jdbc.jdbcPassword=tiger            #データベースのパスワード
jdbc.dataSourcecName=jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:ORCL
　　　　　　　　　#データベースが動作するマシンに変更する
jdbc.jndiBindingName=jdbc/sampleDB  #JNDIサーバに登録する名前

1.3. データベースのテーブル作成

サンプルで使用するテーブルを作成します。 sqlplus等でsamples.sqlを使用してデータベースにテーブルを作成してください。


SQL> @samples.sql
SQL> select * from a_account;

 ACCOUNTNO    BALANCE
---------- ----------
         1          1
         2          1
         5          1
        10          1

2. サーバ設定およびアプリケーション配備

サーバの設定を行います。
samples/j2ee/ejb/BMTSampleをカレントディレクトリとし、次のコマンドを実行してください。

asant(または、asant.bat)は[WebOTX Install dir]/binに格納されています。
環境変数にパスを設定するか、asantをフルパスで実行してください。
※印はStanderd Edition/ Enterprise Editionの場合です。


>asant setup
(※ >asant setup-std-edition)

次の設定が完了します。
・JDBCデータソース"jdbc/sampleDB"の作成
(※・アプリケーショングループの"sample"作成)
(※・プロセスグループ"bmt"の作成)
(※・実行スレッド数を2スレッドに設定)

アプリケーションのコンパイルを行います。次のコマンドを実行してください。


>asant

アプリケーションの配備を行います。次のコマンドを実行してください。


>asant deploy
(※ >asant deploy-std-edition)

なお配備解除する場合は次のコマンドでできます。


>asant undeploy

3. クライアントの実行

Unixで実行する場合はclient/run.shを使用します。
Windowsで実行する場合はclient\run.batを使用しますが、一部編集する必要があります。
set AS_INSTALL=…をWebOTXインストールディレクトリに変更してください。

run.bat


@echo off
if "%OS%"=="Windows_NT" @setlocal

set AS_INSTALL=C:\WebOTX
………

[WebOTX Install dir]/domains/[domain_name]/applications/j2ee-apps/sample-bmt/sample-bmtClient.jarをclientディレクトリにコピーします。

clientディレクトリで次のように実行してください。


> run.bat

Beginning Client...

Creating a BMTSample
--------------------------------
Menu)
      1. write
      2. read
      3. client stop
　
  Please select number?

ここで1から3のいずれかを選択してください。
account no.はデータベースに格納してある値(1,2,5,10)が指定できます。
正常に動作すると次のようになります。


--------------------------------
Menu)
      1. write
      2. read
      3. client stop

  Please select number? 1
--------------------------------
--> write start.
        account no. ? 1
        add count. ? 3
--> write end.