QUEUEを使用するポイントツーポイントモデルの簡単なアプリケーションです。

ソースコードはsamples/JavaEE/jms/queue/srcに、 ビルド済みアプリケーションはsamples/JavaEE/jms/queue/jarsにあります。

samples/JavaEE/jms/queue に、サンプルをビルドするための Ant のビルドファイルを用意しています。ここでは、ビルドファイルの利用方法について説明します。

• プロパティファイルの編集
  build.propertiesに記述している内容を環境に合わせて編集します。
  


• ビルド
  Ant コマンドを実行しビルドを行います。
  > ant build

build.propertiesのプロパティについて以下に記述します。

プロパティ名	既定値	説明
win.inst.dir	C:/WebOTX	(Windowsの場合) WebOTXをインストールしているディレクトリを指定します。
unix.inst.dir	/opt/WebOTX	(UNIXの場合) WebOTXをインストールしているディレクトリを指定します。
unix.ospi.dir	/opt/ObjectSpinner	(UNIXの場合) ObjectBrokerをインストールしているディレクトリを指定します。
host	localhost	運用管理コマンドでログインするドメインのホスト名を指定します。
port	6212	運用管理コマンドでログインするドメインのポート番号を指定します。既定値ではWebOTXインストール時に作成される"domain1"に接続します。
user	admin	運用管理コマンドでログインするときの管理者名を指定します。
password	adminadmin	運用管理コマンドにログインするときのパスワードを指定します。
dest.name	jms/MyQueue	サンプルアプリケーションで利用する、送信先リソース名を指定します。
conn.factory.name	jms/MyQueueConnectionFactory	サンプルアプリケーションで利用する、コネクションファクトリリソース名を指定します。
physical.dest.name	MyQueue	サンプルアプリケーションで利用する、物理的な送信先名を指定します。

samples/JavaEE/jms/queue に、サンプルを実行するための Ant のビルドファイルを用意しています。ここでは、ビルドファイルの利用方法について説明します。

• プロパティファイルの編集
  build.propertiesに記述している内容を環境に合わせて編集します。プロパティの詳細は、「サンプルのビルド」を参照してください。
  


• 物理的な送信先、および、JMSリソースの作成
  Ant コマンドを実行し、各クライアントアプリケーションの実行に必要な送信先や、JMSリソースを作成します。
  > ant create-resources
  


• クライアントアプリケーションの起動
  Ant コマンドを実行し、各クライアントアプリケーションの起動を行います。
  
  1. 受信側のクライアントアプリケーション(同期受信型)の起動
     > ant run-receiver
     画面には初期処理の実行結果が出力され、メッセージ受信待ち状態となります。
     
  
  
  2. 送信側のクライアントアプリケーションの起動
     > ant run-sender
     画面には初期処理の実行結果が出力され、メッセージ送信が行われます。

• 受信側のクライアントアプリケーションとしては、上記の「同期受信型」のほかに、「非同期受信型」と、「キューブラウザ」のサンプルを用意しています。それぞれを実行する場合の Ant タスク名は次のとおりです。
  
  

  タイプ	Ant タスク名
  同期受信型	run-receiver
  非同期受信型	run-async
  キューブラウザ	run-browser



• ant と入力することで、実行可能なタスクの一覧を表示します。

  > ant
  usage:
       [echo] Usage: ant [options]
  
       [echo] where options include:
       [echo]      build             to compile sample source code
       [echo]      create-resources  to create factory and destination resources
       [echo]                        Resource must be created first before
       [echo]                        running the sample programs
       [echo]      run-sender        to execute queue sender sample
       [echo]      run-receiver      to execute queue receiver sample
       [echo]      run-browser       to execute queue browser sample
       [echo]      run-async         to execute asynchronous queue receiver sample
       [echo] Example:
       [echo]    $/> ant create-resources
       [echo]    $/> ant build
       [echo]    $/> ant run-receiver