WebOTXをセットアップする際の注意事項について説明します。
WebOTX Application Server Standard/Enterpriseのインストールを行うには、 Windows インストーラ 3.1以上がマシンにインストールされている
必要があります。
Windows インストーラ 3.1 がマシンにインストールされていない場合には、 WebOTX Application
Server Standard/Enterpriseのインストール時に、自動的に インストールされます。
WebOTXのインストール後、運用を行う前に必ずコンピュータの 再起動を行ってください。
コンピュータを再起動しないと、WebOTXは正常に動作しません。
すでにインストール済みの環境の機能を追加/変更する場合には、 WebOTX
メディアからインストーラを起動してください。
アンインストール時に「定義情報の削除」を選択した場合でも、 インストールフォルダにディレクトリやファイルが残る場合があります。 アンインストール完了後、すべて削除してください。
「コントロールパネル」-「プログラムの追加と削除」から WebOTX 製品のアンインストールを実行した場合、同時にインストール されている他のWebOTX 製品のアンインストールも実行してください。
各 WebOTX 製品のインストールにおいて、既に他の WebOTX 製品がインストール
されている場合、「インストール先フォルダ」には同じフォルダを指定してください。
また、各 WebOTX 製品のアンインストールにおいて、複数のWebOTX製品が インストールされている環境から、一つの
WebOTX 製品のみのアンインストールを実施する 場合には「定義情報の削除」オプションを選択しないでください。
WebOTX Developer(with Developer's Studio)でインストールする
「テスト用サーバ」機能を利用する場合、外部Webサーバ (IIS、WebOTX Webサーバ、Apache HTTP
Server、Sun ONE Web Server) と連携動作することはできません。
「テスト用サーバ」機能がインストールする「Javaベースの内部Webサーバ」を利用 してください。
WebOTX Developer(with Developer's Studio)でインストールする
「テスト用サーバ」機能は、マシン起動とともに動作するサービスプログラム として登録されます。
自動起動を止める場合には、「コントロールパネル」-「サービス」マネージャから 「WebOTX AS Agent
Service」を選択して「スタートアップの種類」を「手動」に 変更してください。
WebOTX Developer(with Developer's Studio)のインストール時に選択できる
「テスト用サーバ」機能は、WebOTX Application Server の各エディション製品 (「WebOTX
Application Server Express」、「WebOTX Application Server
Foundation」、「WebOTX Application Server Standard」 および「WebOTX
Application Server Enterprise」)と同一の環境にインストールすることはできません。
すでに「テスト用サーバ」機能がインストールされている環境に、WebOTX Application Server
の各エディション製品を インストールする場合には、次のどちらかの手順に従ってインストール
を実施してください。
「WebOTX Developer(with Developer's
Studio)」のインストーラを起動して「テスト用サーバ」機能を削除します。
その後、WebOTX Application Server の各エディション製品のインストールを実行してください。
「テスト用サーバ」がインストールされている環境で、次のライセンス追加用コマンドを実行し、「WebOTX Application
Server Express」のライセンスを追加してください。
>${INSTALL_ROOT}\share\bin\OTXLAdd.exe >${INSTALL_ROOT}\share\bin\OTXLDel.exe 2「ローカルセキュリティポリシー」の設定によっては、インストール時に
「ソースファイルが見つかりません。:<CD-ROMドライブ>\フォルダ\Data1.cab。
ファイルが存在するかどうか、およびこのファイルのアクセス権があるか
どうかを確認してください。」のメッセージが出力され、インストールが失敗する場合 があります。
次のローカルセキュリティポリシーを確認してください。
「ローカルセキュリティポリシー」-「セキュリティオプション」において、 「CD-ROM
へのアクセスを、ローカルログオンユーザだけに制限する」の設定を
確認し、「有効」に設定されている場合は「無効」に変更してください。
Windowsの既定値では、TCPポート1024-5000を一時ポートとして使用します。
しかしWebOTXが既定値で使用するポートとして、2809番(Object Brokerの名前サーバ)があり、
場合によってはポートの競合が発生しアプリケーションが正常に動作しなくなることがあります。
このポートをWindowsの一時ポートとして利用しないようにするためには、レジストリに以下の設定を行なってください。
レジストリの
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters配下に以下の項目を追加します。
名前:ReservedPorts
種類:REG_MULTI_SZ
値:以下を入力してください
2809-2809
設定変更後はマシンの再起動が必要です。
この画面で入力されたアカウントとパスワードは、「WebOTX AS TPBASEadm」サービスのアカウントとパスワードとして登録されます。誤ったパスワードを入力した場合、インストールは正常終了しますが、WebOTX ASの起動時にエラーが発生し、起動に失敗します。この場合はWebOTXインストール後に「WebOTX AS TPBASEadm」サービスのパスワードを正しく修正する必要があります。
この画面で入力されたアカウントとパスワードは、「WebOTX AS TPBASEadm」サービスのアカウントとパスワードとして登録されます。誤ったパスワードを入力した場合、インストールは正常終了しますが、WebOTX ASの起動時にエラーが発生し、起動に失敗します。この場合はWebOTXインストール後に「WebOTX AS TPBASEadm」サービスのパスワードを正しく修正する必要があります。
WebOTX Administrator に含まれるダウンローダ管理ツールのインストール時、OS が Windows 7, Windows Server 2008 R2, Windows Server 2012 の場合、イベントログに以下のようなエラーが記録されますが、ダウンローダ管理ツールのインストール時に必要なライブラリは同時にインストールしますので、このエラーによるダウンローダ管理ツールの動作に影響はありません。
ソース:SideBySide
イベントID:33
説明:
"C:\WebOTX\DLoadMgr\webapmgr.exe" のアクティブ化コンテキストの生成に失敗しました。 従属アセンブリ Microsoft.VC80.MFC,processorArchitecture="x86",publicKeyToken="1fc8b3b9a1e18e3b",type="win32",version="8.0.50727.4053" が見つかりませんでした。 詳細な診断を行うには sxstrace.exe を実行してください。
Windows XP
サービスパック2では、標準実装されている「Windowsファイアウォール」機能がデフォルトで有効になっています。
Windowsファイアウォールの設定で[例外]タブを使用して、次のプログラムやポートの例外設定を行なってください。
名前:java.exe
名前:javaw.exe
名前:java.exe
名前:javaw.exe
Windows 2003 サービスパック1 以降および Windows 2003 R2 環境では、
「Windowsファイアウォール」機能が標準実装され、デフォルトは「無効」となっていますが、
「有効」に設定した場合WebOTXの動作に影響があります。
Windowsファイアウォールの設定で[例外]タブを使用して、次のプログラムやポートの例外設定を行なってください。
| 製品名、および機能 | プログラム名 | 備考 |
|---|---|---|
| 全エディション共通 実行基盤 |
${JAVA_HOME}\jre\bin\javaw.exe | |
| ${AS_INSTALL}\ObjectBroker\bin\Namesv.exe | ||
| ${AS_INSTALL}\ObjectBroker\bin\oad.exe | ||
| Object Broker | ${AS_INSTALL}\ObjectBroker\bin\corbaloc.exe | corbalocサーバ利用時 |
| ${AS_INSTALL}\ObjectBroker\bin\irsv.exe | IRサーバ利用時 | |
| Object Broker Java | ${JAVA_HOME}\bin\java.exe | |
| JMS | ${JAVA_HOME}\bin\java.exe | |
| Standard/Enterprise 実行基盤 |
${AS_INSTALL}\Trnsv\bin\iioplsn.exe | |
| ${AS_INSTALL}\Trnsv\bin\iiopAsync.exe | ||
| ${AS_INSTALL}\Trnsv\bin\olftplsn.exe | ||
| ${AS_INSTALL}\Trnsv\bin\tpadmd.exe | ||
| Enterprise/Cluster (WatchServer) |
${AS_INSTALL}\WOWS\bin\WatchServer.exe | |
| Enterprise/Cluster (CNS) |
${AS_INSTALL}\ObjectBroker\bin\cnamesv.exe | |
| WebOTX Developer (for CORBA Application) |
${AS_INSTALL}\dev\bin\nSvSimc.exe | C++の場合 |
| ${JAVA_HOME}\bin\java.exe | Javaの場合 | |
| Transaction サービス | ${JAVA_HOME}\bin\java.exe | CORBAを利用し、かつクライアント側でトランザクションを開始する場合 |
| Webサービス | Webサーバ および Webコンテナ の設定を参照してください。 | |
| WebOTX Webサーバ (Apache2.0/2.2) |
${AS_INSTALL}\WebServer2\apache.exe | Apache 2.0 利用の場合 |
| ${AS_INSTALL}\WebServer22\bin\httpd.exe | Apache 2.2 利用の場合 | |
| Download Server |
ダウンローダ管理ツールを使用する場合、全エディション共通実行基盤の内容に加えて、右のプログラムについて例外設定を行ってください。 |
FTPサーバ ASP配備サービス |
| 製品名、および機能 | 名前 | ポート | プロトコル | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 全エディション共通 実行基盤 |
任意 | 6212 6202 |
TCP | |
| Object Broker | oad | 9825 | TCP | |
| Namesv | 2809 | TCP | ||
| corbaloc | 9827 | TCP | corbalocサーバ利用時 | |
| irsv | 9830 | TCP | IRサーバ利用時 | |
| Object Broker Java | 任意 | 9826 | TCP | |
| Standard/Enterprise 実行基盤 |
tpadmd | 8892 | TCP | |
| Enterprise/Cluster (WatchServer) |
WatchServer | 5190 | TCP | |
| Enterprise/Cluster (CNS) |
cnamesv | 9829 | TCP | |
| JMS | 任意 | 9700 | TCP | |
| Transaction サービス | ProxyRCS | 5970 | TCP | CORBAを使用し、かつクライアント側でトランザクションを開始する場合 |
| Webコンテナ | 管理用 | 5858 | TCP | |
| HTTP | 80 | TCP | 内蔵Webサーバを利用する場合 | |
| HTTPS | 443 | TCP | ||
| Webサーバ連携 | 8009 | TCP | 別マシンの外部Webサーバを利用する場合 | |
| WebOTX Webサーバ (Apache2.0/2.2) |
HTTP | 80 | TCP | |
| HTTPS | 443 | TCP | ||
| WebAP JSP (ファイル転送機能) |
任意 | (*) | TCP | (*)ファイル転送用に任意に設定したポート番号 |
| OLF/TP Adapter (着信接続機能) |
任意 | (*) | TCP | (*)通信環境定義(OLFAdapter.ini)のUTPort(あるいはUWPort)プロパティで指定した着信用ポート番号 |
Windows Server 2008, Windows Server 2012ではUAC(User Account Control)によりビルトインアカウントを除くユーザに対し権限の制限がかかります。 WebOTX ASではドメインの起動、停止、作成、削除にはOSの管理者特権を必要とするため、特権昇格したコマンドプロンプトからドメインの運用操作を実行する必要があります。
Windows Server 2008, Windows Server 2012ではファイルおよびレジストリの仮想化機能が搭載されています。 この機能ではレジストリおよびファイルシステムへの一連のデータ操作を各ユーザの仮想ストア内に作成したコピーにリダイレクトします。 これにより、レジストリおよびファイルシステムへのアクセスを制限されているユーザーが、これらの保護された領域に書き込むことを可能としています。 仮想化の対象となっているレジストリ、ファイルシステムを以下に記します。
WebOTX ASではインストール時のインストーラプロセスの特権昇格により、管理者権限を持ったユーザとしてインストール処理が行われます。 そのため、仮想化対象のレジストリへのデータ操作を行う場合や、WebOTX ASを仮想化対象フォルダへインストールした場合には、 UACにより権限を制限されたAdministratorユーザもしくは管理者権限を持たないユーザでデータ操作すると仮想化の対象となってしまい、思わぬ誤動作の原因となりかねません。 よって、仮想化対象のレジストリへのデータ操作を行う場合や、WebOTX ASを仮想化対象フォルダへインストールした場合の関連ファイルへのデータ操作は必ず管理者権限を持ったユーザで行ってください。
A selected product requires the xinetd package. You should pre-install the xinetd package.
Installation directory of JDK for 64-bit isn't set as the value of JAVA_HOME environment variable. Please set Installation directory of JDK for 64-bit as the value of JAVA_HOME environment variable before you install.
you cannot install this software on 32-bit machines. Please use WebOTX Media for Linux(x86) to install this product.
you cannot install this software on 64-bit machines. Please use WebOTX Media for Linux(x64) to install this product.
WebOTX Media V8.5からWebOTX AS V8.4/V8.5をインストールした場合、
運用管理コマンド(otxadmin)においてversionコマンド実行時に表示されるバージョンは8.42.xx.00です。
※Linux(x64)版のWebOTX Media V8.5からインストールした場合も8.42.xx.00です
製品のバージョンは、以下のライセンスチェックコマンドで確認することができます。
# /opt/share.nec/bin/OTXLChk
Windows Server 2012 上、もしくはJDKとして Java SE 7 を選択し、かつ上記機能をインストール対象とした場合、インストール作業が継続できません。