ジョブリポジトリ用テーブルの初期化、および、メンテナンスを行います。
本コマンドは、データベースの接続方法として、バッチドメインエージェントに定義されたJDBCデータソース経由と、直接接続の2種類の方法があります。
JDBCデータソース経由で接続する場合は、接続オプションと共に--jndiNameオプションを指定します。直接接続する場合は、${DOMAIN_HOME}/config/batch/datasources/データベース接続識別子.properties ファイルへのパスを--fileオプションに指定します。
データベース種別がDerby以外のデータベースに対して、本コマンドを実行する場合、${BS_HOME}/lib/database/ディレクトリ直下に、JDBCドライバのライブラリを配置する必要があります。
また、ドメインエージェント、および、バッチコンテナのクラスパスにもJDBCドライバのライブラリを通す必要があります。
${BS_HOME}/bin
本コマンドは権限管理の対象外です。
repoadmin <サブコマンド> <接続オプション> --jndiName <dataSourceJndiName> <コマンドオプション>
repoadmin <サブコマンド> --file <file> <コマンドオプション>
| サブコマンド名 | 説明 |
|---|---|
| setup | ジョブリポジトリを初期化します。 |
| delete | ジョブリポジトリを削除します。 |
| manual | 指定したSQLを実行します。 |
| recover | ジョブリポジトリのテーブルの復旧を行います。 |
| version | Batch Serverのバージョン情報を標準出力に出力します。 |
| help | 本コマンドのhelpを標準出力に出力します。 |
WebOTX Batch Serverのコマンドは、バッチドメインエージェントを経由して各バッチコンテナへ指示を行います。
そのため、WebOTX Batch Serverが提供する主なコマンドはバッチドメインエージェントへの接続オプションの指定が必要です。
{--user <user> --password <password> [--host <host>] [--port <port>]}
| オプション名 | 説明 |
|---|---|
| --user <user> | バッチドメインエージェントに接続するアカウント名を指定します。 バッチドメインエージェントが稼働しているサーバ上のOSユーザのアカウント名を指定します。 |
| --password <password> | アカウントのパスワードを指定します。 バッチドメインエージェントが稼働しているサーバ上のOSユーザのパスワードを指定します。 |
| --host <host> | 接続先のバッチドメインエージェントのIPアドレス、または、ホスト名を指定します。 ドメインセットアップ時に ${BS_HOME}/<domainName>.properties 中の domain.admin.host に指定したIPアドレス、または、ホスト名を指定します。 オプション未指定時に使用される既定値はlocalhostです。 |
| --port <port> | 接続先のバッチドメインエージェントのポート番号(既定値:6312)を指定します。 ドメインセットアップ時に ${BS_HOME}/<domainName>.properties 中の domain.admin.port に指定したポート番号を指定します。 オプション未指定時に使用される既定値は6312です。 |
| オプション名 | 説明 |
|---|---|
| --dbtype {Oracle | PostgreSQL | Derby} | ジョブリポジトリを操作するデータベースの種別を指定します。 |
| --jndiName <dataSourceJndiName> | JDBCデータソースのJNDI名を指定します。 |
| --jobExecutionId <jobExecutionId> | ジョブ実行ID(JobExecutionID)を指定します |
| --file <file> | データベースとの接続定義ファイルへのパスを指定します。 データベースとの接続定義ファイルは、${DOMAIN_HOME}/config/batch/datasources/直下のプロパティファイルです。 |
| --sqlfile <sqlFilePath> | 実行するSQLを記述したテキストファイルへの絶対パスを指定します。 |
| --force | 指定したデータベース上に既にジョブリポジトリが存在する場合、既存のジョブリポジトリを削除して、ジョブリポジトリを初期化します。 |
| --noIndex | setup実行時に行うジョブリポジトリのテーブルへのindex付与を無効にします。 |
| --recoverType | recover実行時に復旧の方法を指定します。 |
| --verbose | 詳細な情報を出力します。 |
| --help | コマンド、および、サブコマンドのヘルプを標準出力に出力します。 |
| 戻り値 | 説明 |
|---|---|
| 0 | 正常に処理が完了した場合 |
| 2 | setup実行時 : 指定したジョブリポジトリがすでに存在する場合 delete実行時 : 指定したジョブリポジトリが存在しない場合 |
| 4 | 指定したデータソースファイルが存在しない場合 |
| 5 | 指定したデータソース名の定義が存在しない場合 |
| 6 | recover実行時に、指定したJobExecutionIDではrecover処理が実行できない場合 |
| 7 | データソースに定義されているデータベースへの接続ができない場合 |
| 8 | バッチドメインへの接続ができない(バッチドメインが停止している場合等)ため、JNDI指定でのデータベース接続ができない場合 |
| 9 | manual実行時に、SQLファイルが見つからないか、あるいは、指定したSQLファイルが不正な内容である場合 |
| 243 | 環境エラー(対象となるドメインの状態が不正な場合) |
| 250 | コマンド解析エラー(--dbtype に不正な値をしている場合を含む) |
| 255 | 処理に失敗した場合 主にテーブルの作成・削除を行う権限が無い場合等に発生します。 |
ジョブリポジトリを初期化します。
既定値でドメインを生成した場合、本コマンドを使用して初期設定する必要はありません。setupDomain createコマンドによって、Derbyのセットアップ、および、Derby上のジョブリポジトリの初期化が実行されます。
本コマンドは権限管理の対象外です。
repoadmin setup --dbtype {Oracle | PostgreSQL | Derby} <接続オプション>
--jndiName <dataSourceJndiName>
[--force] [--noIndex]
[--help]
repoadmin setup --dbtype {Oracle | PostgreSQL | Derby} --file <file>
[--force] [--noIndex]
[--help]
各オプションについては、コマンドオプションを参照してください。
コマンド共通戻り値を参照してください。
ジョブリポジトリを削除します。
本コマンドは権限管理の対象外です。
repoadmin delete <接続オプション> --jndiName <dataSourceJndiName>
--dbtype {Oracle | PostgreSQL | Derby}
[--help]
repoadmin delete --file <file>
--dbtype {Oracle | PostgreSQL | Derby}
[--help]
各オプションについては、コマンドオプションを参照してください。
コマンド共通戻り値を参照してください。
指定したSQLファイルを実行します。
SQLファイル中に複数のクエリを記述する場合の区切り文字は「;(セミコロン)」です。
本コマンドは権限管理の対象外です。
repoadmin manual <接続オプション> --jndiName <dataSourceJndiName> [--sqlfile filePath] [--help]
repoadmin manual --file <file> [--sqlfile filePath] [--help]
各オプションについては、コマンドオプションを参照してください。
コマンド共通戻り値を参照してください。
ジョブリポジトリのテーブルの復旧を行います。復旧の方法は以下の方法があります。 それぞれ、recoverTypeオプション引数として同名の文字列を与えて実行します。
本コマンドは権限管理の対象外です。
repoadmin recover <接続オプション> --jndiName <dataSourceJndiName>
--dbtype {Oracle | PostgreSQL | Derby} --jobExecutionId jobExecutionId
[--recoverType {INVALID_STEP | FORCE }] [--help]
repoadmin recover --file <file>
--dbtype {Oracle | PostgreSQL | Derby} --jobExecutionId jobExecutionId
[--recoverType {INVALID_STEP | FORCE }] [--help]
各オプションについては、コマンドオプションを参照してください。
コマンド共通戻り値を参照してください。
Batch Serverのバージョン情報を標準出力に出力します。
本コマンドは権限管理の対象外です。
repoadmin version [--verbose]
| オプション名 | 説明 |
|---|---|
| --verbose | 詳細な情報を出力します。 |
コマンド共通の戻り値については、コマンド共通戻り値を参照してください
無しなし
本コマンドのヘルプを標準出力に出力します。
サブコマンドを指定した場合、指定したサブコマンドのヘルプのみを出力します。
サブコマンドを省略した場合、全てのサブコマンドに関するヘルプを表示します。
本コマンドは権限管理の対象外です。
repoadmin help [<サブコマンド>]
無し
コマンド共通の戻り値については、コマンド共通戻り値を参照してください。
無し