4. コネクタアプリケーションの生成

「WebOTX Connector Depeloper」は、トランザクション電文のメッセージ形式を定義するか、バックエンドのトランザクション処理システムで使われているCOBOLのCOPY句またはACOSの画面定義情報(MFDL)を入力情報に使うことで、WebOTX上のCORBAコネクタアプリケーションを生成します。生成されたコネクタアプリケーションはバックエンドのトランザクション処理システムとの通信をラッピングして、CORBAのオブジェクトインタフェースを提供するので既存のトランザクション処理システムをアプリケーションやネットワーク上の他システムからオブジェクト部品として利用することができます。

コネクタアプリケーションのソースコードを生成するので実行時の性能が高く、必要があればソースコードをカスタマイズしてシステム要件に最適な機能を追加することもできます。


4.1. WebOTX Connector Depeloperの提供する機能

「WebOTX Connector Depeloper」は、コネクタアプリケーションの定義および生成をGUIで行うためのコネクタ開発ツールを提供しています。開発ツールは、次の機能を提供します。


4.2. コネクタアプリケーションの定義情報

コネクタアプリケーションの生成時に指定しなければならない定義情報は次の構造をしています。

[プロジェクト定義]
 +[コンポーネント定義] → バックエンドサーバの定義/コネクタAP共通情報
   +[メソッド定義] → 入力画面の定義
     +[パラメータ定義] → メッセージの定義

4.3. コネクタアプリケーションの利用

生成されたコネクタアプリケーションはCORBAのサーバアプリケーションとしてそのまま利用できます。また、プロセス内呼び出しを使ってWebOTX上の他のアプリケーションプログラムからも部品として呼び出すことができます。

コネクタアプリケーションを利用するクライアントアプリケーションは、通常のCORBAアプリケーションと同様にIDLファイルをコンパイルしてスタブを生成し、これをリンクして使います。

「WebOTX WebAP JSP Developer」を使うとHTMLとIDLから、Thinクライアント向けのServlet/ JSPを生成することができ、MVCモデル2のモデル相当としてVISコネクタや、VISコネクタを使うサーバアプリケーションを利用できます。さらに、MFDL移行の場合には、コネクタ連携ファイルを利用して、ETOS端末の画面位置情報を活用したWebサーバシステムを構築することができます。