InitialContext の取得に失敗する場合の対処

JNDIクライアントから InitialContext の取得を行った場合に発生するエラーと対処方法について説明します。

JNDIクライアントのクラスパスに wosv-rt.jar は含まれているが jndiclt.jar が含まれていない場合、 InitialContext 取得時に下記のような例外が出力されます。

javax.naming.NoInitialContextException: Cannotinstantiate class: jp.co.nec.WebOTX.jndi.SerialInitContextFactory [Rootexception is java.lang.ClassNotFoundException:jp/co/nec/WebOTX/jndi/SerialInitContextFactory]

• エラーを解決するには、クライアントのクラスパスに jndiclt.jar を追加してください。

• ただし、JNI の AttachCurrentThread を使用してメソッド呼び出しを行っている場合は、上記の対処を行っても例外は解消されません。

  この場合は、JNI仕様によりコンテキストクラスローダがブートストラップクラスローダになっていることが原因です。下記の例を参照し、 InitialContext を取得する前に、コンテキストクラスローダをシステムクラスローダに変更する処理を追加してください。

  ClassLoader urlCl = ClassLoader.getSystemClassLoader();
  Thread.currentThread().setContextClassLoader(urlCl);
  InitialContext l_ctx = new InitialContext(env);