3. その他機能

本章では、WebOTX にて提供している運用ツール及びサポートツールについて設定方法、使用方法を解説します。

3.1. adminutilツール

adminutilツールはotxadminコマンドに機能が統合されました。adminutilツールで提供していた機能については、[ ドメイン構築・基本設定ガイド > 11. エクスポート/インポート] を確認してください。

3.2. 配備記述子変換ツール

配備記述子変換ツールは、V5以前のWebOTX上で動作するアプリケーションを、V6以降のWebOTX上で動作させたい場合に使用します。

V5以前のWebOTX上で動作するアプリケーションは、ベンダ固有配備記述子の変更により V6以降のWebOTX上では動作しません。V6、V7 では、配備ツールを利用することにより、 V5以前のアプリケーションをV6以降のWebOTXに配備することができます。 V8以降は、配備ツールを提供していないため、配備記述子変換ツールを用いてベンダ固有配備記述子を変換してください。

このツールは、 V5以前のWebOTX上で動作する、 .ear パッケージのうち、 .jar、または .war あるいはその両方を含むアプリケーションを対象とします。

3.2.1. 使用方法

表3.2.1-1
コマンド引数 説明
-d <outDirectoryPath> 変換されたファイル(.ear)を出力するディレクトリを相対パス、あるいは絶対パスで指定します。
archiveFilePath 変換対象のファイル(.ear)を相対パス、あるいは絶対パスで指定します。複数存在する場合は列挙してください。

3.2.1.1. 使用例

下記のコマンドを実行すると、変換された SampleApp1.ear と SampleApp2.ear が webotx_applications 配下に作成されます。

3.3. staticclassgen

staticclassgenは、EJB 3.0のビジネスインタフェースから、Homeインタフェース、Remoteインタフェースおよび、Wrapperクラスを生成するツールです。 これらインタフェースおよびクラスは既定ではEJBクライアントからのビジネスインタフェース名での初回lookup時に動的に生成されます。 アプリケーションクライアントや、単体EJBクライアントからの初回のlookupが遅いときは、これらクラスを生成していることが原因の可能性があります。 これが問題になる場合、staticclassgenを用いて静的にこれらクラスを生成し、EJBクライアントのクラスパスに追加してください。

3.3.1. 使用方法

表3.3.1-1
コマンド引数 説明
-jar 生成されたクラスをパッケージングするJarファイルの名前を指定します。省略時はパッケージングされず、classファイルが出力されます。
-classpath クラスパスを指定します。少なくともビジネスインタフェースはクラスパスに含まれている必要があります。ビジネスインタフェースが他のライブラリを参照している場合、それも必要です。
-d Jarファイルあるいはclassファイルの出力先ディレクトリを指定します。無指定の場合はカレントディレクトリに出力されます。
businessInterface ビジネスインタフェースを完全修飾クラス名で指定します。複数列挙することにより、同時に複数のビジネスインタフェースを対象にできます。

3.3.1.1. 使用例

Hello.jar内のsample.Helloというビジネスインタフェースに対応するHomeとRemoteインタフェースとWrapperクラスを生成し、/tmp/Hello-additional.jarというファイルにパッケージングする場合の例です。