1. 運用管理エージェント

運用管理エージェントが出力するイベントメッセージについて説明します。 イベントメッセージはWindowsの場合はシステムのイベントログ(アプリケーション)に、UNIXの場合はsyslogに出力します。
なお、発生した障害内容からその原因や対策を調べるためには 「トラブルシューティングガイド >2. 障害解析」 も参照ください。

1.1. 出力設定

イベントメッセージに関する出力設定について説明します。

運用管理エージェントの出力するログメッセージはlog4j経由で出力しています(server.log、server_err.logは除く)。そのため、イベントメッセージの設定もlog4jの設定を変更することにより可能です。イベントメッセージの出力設定を変更するにはlog4j.xmlのSyslog,Eventlogアペンダを編集します。これにより出力レベルや出力フォーマットを変更することが可能です。

なお詳細は [ドメイン構築・基本設定ガイド > 8. ログ]を参照ください。

1.2. メッセージの構成

イベントメッセージの構成について説明します。

1.2.1. メッセージのフォーマットについて

エージェントプロセスが出力するイベントメッセージは次のフォーマットとなっています。

OTXaabbcccc (メッセージ本文)

サブシステムID

運用管理エージェント内のモジュールを示すIDで次の様になっています。

カテゴリID

モジュール内のカテゴリを示すIDです。

メッセージID

メッセージを識別するためのIDです。

1.2.2. Windowsイベントログへの出力について

イベントメッセージはWindows OS上ではイベントログとして出力されます。イベントログへの出力フォーマットについては次の様になっています。

OTX18以外のメッセージ

ログの種類

アプリケーション

イベントソース名

WebOTX AS

分類

エラー：サブシステムID+カテゴリID(OTXaabbccccのaabbの部分)+10000
警告：サブシステムID+カテゴリID(OTXaabbccccのaabbの部分)+10000
情報：サブシステムID+カテゴリID(OTXaabbccccのaabbの部分)+15000

イベントID

メッセージID(OTXaabbccccのccccの部分)

種類

エラー：SEVEREレベルメッセージ
警告：WARNINGレベルメッセージ
情報：SLOGINFOレベルメッセージ

OTX18のメッセージ

ログの種類

アプリケーション

イベントソース名

WebOTXAgentService

分類

なし

イベントID

0xC0000000L + メッセージID(OTXaabbccccのccccの部分) (エラー)
0x80000000L + メッセージID(OTXaabbccccのccccの部分) (警告)
0x40000000L + メッセージID(OTXaabbccccのccccの部分) (情報)

種類

エラー：SEVEREレベルメッセージ
警告：WARNINGレベルメッセージ
情報：SLOGINFOレベルメッセージ

1.2.3. UNIX syslogへの出力について

イベントメッセージはUNIX OS上ではsyslogとして出力されます。syslogへの出力フォーマットについては次の様になっています。

識別名(ident)

WebOTX_AS_Agent

レベル(level)

LOG_ERR：SEVEREレベルメッセージ
LOG_WARNING：WARNINGレベルメッセージ
LOG_INFO：SLOGINFOレベルメッセージ

ファシリティ(facility)

LOG_USER

1.3. メッセージ一覧

WebOTXが出力するイベントメッセージの一覧です。